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21日の日本経済新聞朝刊 よみごろBOOKナビで紹介されました。
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ドル崩壊!
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昨日、第3刷の印刷が決定しました。地方でも入手しやすくなると思います。
昨日、複数の金融再編に関する大きなニュースが世界を流れた。米ウェルズ・ファーゴによるワコビア買収、AIGの海外事業売却、そして、三菱UFJによるモルガン証券の合併検討である。
米ウェルズ・ファーゴ、ワコビア買収で合意−151億ドルの株式交換
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=awLIe.fSr_ic
10月3日(ブルームバーグ):米銀ウェルズ・ファーゴは同業の米ワコビアを総額約151億ドル(約1兆5850億円)の株式交換で買収することで合意した。両行が3日発表した。米銀シティグループは9月29日に、ワコビアの銀行事業を買収すると発表していた。
共同発表によると、買収額はワコビアを1株当たり7ドルと評価している。ワコビアの株主は保有株1株につきウェルズ・ファーゴ株0.1991株を受け取る。ワコビア株はニューヨーク時間午前9時54分(日本時間午後10時54分)現在、前日比77%高の6.92ドル。ウェルズ・ファーゴ株は9.6%高の38.55ドル。シティは12%安の19.70ドル。
ウェルズ・ファーゴは、同行の買収案はワコビアの解体を回避する上に、政府の支援も不要だと利点を強調した。シティが先月29日に発表した合意は、ワコビアの銀行事業を約21億6000万ドルで取得するもので、政府からの支援が組み込まれ、ブローカー事業のAGエドワーズと「エバーグリーン」ブランドの投資信託群は買収の対象に含まない。
ウェルズ・ファーゴのリチャード・コバセビッチ会長は発表文で、同行による買収は「銀行事業のみを買い取るというシティの先の案に比べ、優れた価値を提供する」とし、「両行合併で世界トップクラスの金融サービス会社が誕生し、ワコビアの株主はその成長と成功の恩恵にともに浴する機会を得る」と説明した。
シティの立場に詳しい関係者1人は、シティに関する限り、ワコビアとの合意は依然、有効だと述べた。米連邦準備制度理事会(FRB)は声明で、当局はウェルズ・ファーゴによるワコビア買収案を検討し、「預金者や有担保・無担保債の保有者を含め、ワコビアのすべての債権者を保護し、市場の安定を促進するような結果の達成に努める」と表明した。
フォックスピット・ケルトン・コクラン・キャロニア・ウォーラーのアナリスト、デービッド・トローン氏は3日付のリポートで、「シティは拡大につながる上に政府の支援まで付いた魅力的な買収の機会を逃した」と指摘。シティによるワコビア事業取得案が復活することは恐らくないだろうとの見方を示した。また、シティが100億ドルの増資を中止するかもしれないと指摘した。
ウェルズ・ファーゴは買収に絡み約100億ドルの特別費用を計上する見込み。また、普通株を中心に200億ドル相当の証券を発行する計画も明らかにした。ワコビアはウェルズ・ファーゴに、議決権の39.9%に当たる優先株を付与することで合意。ウェルズ・ファーゴはワコビアの預金などを含めすべての事業を取得するという。ウェルズ・ファーゴのハワード・アトキンズ最高財務責任者(CFO)は発表資料で、1株当たり利益にみる買収効果は買収完了後3年目から表れるとの見通しを示した。
ワコビアを買収することにより、ウェルズ・ファーゴはワコビアが販売した 1220億ドル相当のオプションARM(利払いを停止し、元本に組み込む選択肢のある変動金利型住宅ローン)のリスクも引き受けることになる。この種のローンはデフォルト(債務不履行)に陥る確率が高い。
シェーファーズ・インベストメント・リサーチの株式アナリスト、ジョスリン・ドレーク氏は「ウェルズ・ファーゴは堅調なのに、ウォール街からたたかれているワコビアと合併するのは良い考えとは思えない」と話した。
問題となるのは、ワコビアを失うことになったシティの動向である。FDICの仲介によるシティによる買収提案では、FDICによる持参金付きでワコビアのおいしい部分のみをシティが引き取る事になっていた。しかし、今回の決定により、その提案は白紙化され、シティが元来持っているリスクがクローズアップされる結果となってしまった。
米AIG:アリコとスター生命、エジソン生命の株式売却へ−日本法人
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aSLcmSmL8HPI
10月3日(ブルームバーグ):米政府の管理下にある米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の日本法人は3日、AIG本社がアリコ(アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー)とAIGスター生命保険、AIGエジソン生命保険の株式を売却する意向だと明らかにした。
AIG日本法人がウェブサイトに掲載したリリースによると、同3社の株式を売却することになっても、保険契約に影響を与えることはない。AIGはまた、日本国内の損害保険事業については売却の意図がないと表明している。
この発表により、AIGは日本という安定資産の売却を決めたことになる。信用不安による保険契約の解約が囁かれる中の決定に動揺は隠せないであろう。また、売却先や売却額は何も決まっていないのが現状である。顧客流出防止の為には早期の売却が必要となるだろう。
三菱UFJ:米モルガンと傘下証券の合併検討−国内最大クラスに
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=afezrt0XQlAM
10月3日(ブルームバーグ):三菱UFJフィナンシャル・グループが出資に伴う具体的な戦略提携の選択肢の1つとして米証券大手モルガン・スタンレーと日本の証券子会社同士の合併を検討している。国内準大手の三菱UFJ証券と、法人業務に強いモルガンの日本法人の統合が実現すれば、国内最大手の野村ホールディングスに次ぐ規模の証券会社が誕生する。
三菱UFJは9月29日、モルガンの第三者割当増資に応じ最大21%、約 9500億円を出資することを決め、既に2009年6月をめどに企業金融、投資銀行、資産運用など幅広い分野で提携する方向を打ち出している。三菱UFJ証は野村など大手証券に次ぐ個人向け(リテール)店舗網を抱える一方で法人向け業務も手掛け、モルガンは企業の買収・合併(M&A)仲介などに強みを持つ。
3日朝のNHKは、両社が日本の証券子会社同士を合併させ、法人向けビジネスで国内トップクラスの証券会社をつくることで基本合意したと報じた。これを受けモルガンは「効果を最大限にするため、あらゆる選択肢を含め検討を重ねる」(渡辺美嘉広報部長)とし、三菱UFJは現時点で決まった事実はないが、「提携の具体策は6月末をめどに検討していく」とのコメントを発表した。
米サブプライムローン問題で米欧の金融機関の信用力が低下する中、日本の金融機関が欧米金融機関の再編に参入する動きが活発化。野村も破たんした米リーマン・ブラザーズのアジア・欧州事業の買収を決めている。三菱UFJ・FGは米モルガンの普通株30億ドル、転換権付き永久優先株60億ドルの取得で合意し、取締役1人を派遣し、持ち分法適用会社にできる体制を整えた。 三菱UFJの株価は午後1時14分現在、前日比7円(0.8%)安の889円。
この決定により、国内に巨大な証券会社が誕生することになる。
モルガンS:リテール銀買収か三菱UFJ預金へのアクセス模索−米紙
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=alRhMJ9w8OWc
10月3日(ブルームバーグ):米紙ニューヨーク・ポスト(オンライン版)は3日、米証券大手のモルガン・スタンレーがリテール(小口金融)銀行の買収か、同社に出資した三菱UFJフィナンシャル・グループが持つ銀行預金へのアクセスを模索していると報じた。事情に詳しい複数の関係者の話を基に伝えた。
同紙は、モルガン・スタンレーは事業再編について最終的な結論に達してはいないものの、ヘッジファンド顧客流出を受けてプライムブローカー事業は縮小したと報じている。加えて、資産売却や地銀の買収、社債と高リスク・高利回り債のトレーディング事業の縮小または撤退を検討しているという。
先日、モルガンスタンレーは、投資銀行から商業銀行へと営業形態を変更した。これにより、投資銀行という自由な営業形態を捨て、FRBなど金融当局による監視下の下、一般銀行として安定した金融基盤作りをする選択をしたことになる。その為には三菱UFJの金融資産は必須ということになるのだろう。
今回のすべての決定は、今後の成り行きに非常に大きな意味を持つものと思われる。しかし、その未来は誰もわからない。
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