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先週末のNY市場は、FRBの流動性確保報道により大きく荒れました。
FRB、1000億ドル規模のターム物レポ実施へ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT813891120080307
NY株式7日(終値)
ダウ平均 11893.69(-146.70 -1.24%)
S&P500 1293.37(-10.97 -0.85%)
ナスダック 2212.49(-8.01 -0.37%)
CME日経平均先物 12655(大証終比:-105 -0.83%)
円も101円に一時突入するも流動性確保報道とともに103円台まで戻し、結果的にはずるずると下げ102円台後半へ
資金供給=希薄化でドルが高騰 おかしな現象です。
金融セクターの資金枯渇と破綻リスクの高まりを象徴する出来事ですね。
投資会社カーライル[CYL.UL]の関連会社、追い証に応じられずデフォルト通知を受ける
http://jp.reuters.com/article/globalEquities/idJPnTK813627920080306
米ソーンバーグが破たん危機表明、6億ドル強の追加担保差し入れ困難
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-30719120080307
どちらも金融機関に対する追証が払えなくてデフォルトを起こしたとのことです。
ヘッジファンドなどは、手持ちの債権を担保に差し入れこれにリバレッジをかけて運用しています。
差し入れたRMBS(住宅公社債)などの担保資産が劣化してこのような結果を導いたのでしょう。
米住宅金融会社に追証発生、流動性不足懸念が再燃か
http://www.gci-klug.jp/masutani/08/03/07/post_1067.php
米2月雇用、2カ月連続で減少=市場、すでにリセッション織り込む
http://www.gci-klug.jp/masutani/08/03/09/22_3.php
先週末の雇用統計はリセッション判断にとって非常に重要な指標であったということです。
Banks face "systemic margin call," $325 billion hit: JPM
http://www.reuters.com/article/businessNews/idUSN0832645120080308
この指標でシステミックマージンコール(追証)が3250億ドルに達したということですね。
これにより、ヘッジファンドなどに対して膨大な追証が発生し、これがRMBSなどの投売りを促進する。
RMBSの評価額が減少することで、より多くの担保資産を提供しなくてはならなくなる。
銀行は銀行で、保有するRMBSやCDOなどの劣化が進み保有資産の含み損が増大してゆく
完全に負の連鎖は止まらない領域に足を踏み入れたということになります。
さて、過去記事から
米連邦準備制度、サブプライム関連の担保で損失の恐れも−グランツ誌
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&refer=jp_japan&sid=ajwu1ujX_SjA
2月21日(ブルームバーグ):米連邦準備制度はサブプライムローン(信用力の低い人向けの住宅融資)関連証券を貸し出し担保として受け入れた可能性があるため、バランスシート上で損失発生のリスクを抱えている−。米誌グランツ・インタレスト・レート・オブザーバーが、21日付の記事にこんな見方を掲載した。
同誌は、ニューヨーク連銀の信用度は「推定トリプルA」ではなく「中程度のジャンク級」だと指摘。昨年12月に導入したターム・オークション・ファシリティ(TAF)による貸し出しの担保として同連銀が受け入れた米国債、ファニーメイ債、フレディマック債以外の債券は計600億ドル相当に上っており、同連銀の資本(94億ドル)を大幅に上回っていると伝えた。
ニューヨーク連銀の報道官カルビン・ミッチェル氏によると、同連銀は貸し出し担保の価値が「劣化」した場合、借り手に担保の差し替えを求める方針。
今回の追証は、ファニーメイ債、フレディマック債の劣化に伴うものです。
さて、FRBはどうするのでしょうね。従来どおりTAFの担保にファニーメイ債、フレディマック債をそのまま受け取るのでしょうか?FRBは銀行に対して追証を求めないのでしょうか?
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