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連載を続けてきたこの特集も回数を重ね、過去記事を検索しやすいようにリニューアルします。
今回から回数と見出しをつける形態とさせていただきます。
過去記事に関しましても、折を見て変更させていただきます。
さて、昨日の概況から、一昨日のNYの上げを受けアジア市場は上昇から始めました。
しかし、午後になり英系金融機関の流動性危機の噂が広まり、為替、株式ともに軟調化
欧州も上げて始まったもののすぐに急落、金融危機を象徴する結果となりました。
さて、昨日から金融セクターの決算が発表されています。
数字だけで見れば、市場の予測ほど悪化しておらず悪いものではありますが、悲観するほどではないように見えます。
しかし、この数字に対して、みな一応に疑念を抱き疑心暗鬼に陥っています。
昨日の特集でもお伝えしましたが、レベル3債権の評価が適切に行われていないと思われるからです。
決算は悪くないのに、何故、流動性危機が起きるのか?市場は噂を信じるのか?
レベル3債権は、ほとんど流動性を失っています。(買い手が付かないから、現金か出来ない)
表面上の価値はあるが、商品価値はない。
金融セクターはこのような債権の評価を下げないことで、決算を乗り切ったのでしょうね。
また、FRBは投資適格級であればこのような債権でも担保にとり、貸付を始めましたら評価損を計上しないですむことになりました。
しかし、実体経済の悪化が進むことでデフォルトが増加すれば、現在投資適格にある債権も格下げされることになると思います。この場合、担保価値を失い損失が表面化する。
まぁ、一時的には格付け機関とFRBが目をつぶればすむことかもしれませんが、
いつまでもごまかせるものではない。
私見ですが、今回の決算を中央銀行や監督機関、格付け機関を巻き込んだを一種の粉飾に近いものであると考えています。
詳細は昨日の特集で 第162回 リーマン、GS決算発表、FRB FF0.75%利下げ
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/34788043.html
米リーマンやMスタンレーがFRB新貸出制度利用、ゴールドマンも試用へ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT814505720080319
[ニューヨーク 19日 ロイター] 米リーマン・ブラザーズ(LEH.N: 株価, 企業情報, レポート)およびモルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)は、FRBのプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)向け貸し出し制度を既に利用したことを明らかにした。ゴールドマン・サックス・グループ(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)も、週内にも同制度を利用する方針。
FRBは16日、プライマリーディーラーが広範な投資適格級証券を担保として、窓口貸出を利用して資金を調達できる制度を発表した。
ゴールドマンの広報担当者は、週内にも同制度で試験的に資金を調達する方針を明らかにした。モルガン・スタンレーのケレハー最高財務責任者(CFO)は、既に新制度を試験的に利用した、と語った。
リーマン・ブラザーズの広報担当者も、同制度を利用したことを明らかにした。リーマンのエリン・カランCFOは18日の電話会見で、プライマリーディーラーは魅力的な条件で窓口貸し出しを利用できるとし、「ディーラーが新制度を活発に利用すると見越している」と語った。
あー、やっぱり借りるんですね。
さて、本日の記事から
序盤の欧州株式市場で銀行株が軟化、英金融株の下げ目立ちHBOSは17%安
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK814466120080319
英HBOS、株価急落受けバランスシートは極めて健全と表明
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS814467320080319
英金融監督当局、国内の金融株取引について調査中と確認
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT814494520080319
ベアスターンズと良く似た展開ですね。
金融当局も噂を打ち消すのに必死ですが、真実はどこにあるのでしょうか?
米国とは違い、今のところは救済処置はありません。
また、英国は基軸通貨国である米国とは中央銀行の基盤がまったく違います。
米Mスタンレーの12─2月期は3割減益、利益は予想大きく上回る
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT814500120080319
米MBA住宅ローン申請指数:2.9%低下−借り換えが大きく落ち込む
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003007&sid=at.7vOdooaYI&refer=jp_economies
3月19日(ブルームバーグ):全米抵当貸付銀行協会(MBA)が19日発表した14日までの1週間の住宅ローン申請指数(季節調整済み)は、前週比2.9%低下し652となった。同指数は過去6週間のうち、5週で低下。借り換えの落ち込みが影響し、今年の最低水準となった。
MBAによれば、借り換え指数は4.6%低下し2335と年初来の最低水準。前週は2448.2だった。一方、購入指数は1%低下し365(前週は368.8)。
ムーディーズ・エコノミー・ドット・コムのエコノミスト、ライアン・スウィート氏は指数発表前に、住宅市場について「引き続き非常に軟調に推移するだろう。住宅価格が全米で下落し、銀行は貸し出し基準を厳格化している。こうした要因がなお住宅市場の足を引っ張ることになる」と語った。
住宅ローン30年物固定金利は平均で5.98%と、前週記録した5カ月ぶり高水準の6.37%から低下。また15年物固定金利も平均5.24%と、前週の 5.72%から低下した。変動金利型住宅ローンの1年物金利は6.95%と2000年 12月以来の高水準。前週は6.72%だった。
米シュワブのイールドプラス・ファンド、3月運用成績マイナス9.9%
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=ay55W0k6gOqY&refer=jp_commentary
3月18日(ブルームバーグ):米ディスカウントブローカー大手チャールズ・シュワブのシュワブ・イールドプラス・ファンド(運用資産 49億ドル)の運用成績は今月マイナス9.9%となった。チャールズ・シュワブのウェブサイトで18日、明らかになった。
チャールズ・シュワブの広報担当者ソンドラ・ハリス氏によると、同ファンドの資産は昨年8月時点の約106億ドル(1兆417億円)から減少している。
同ファンドの運用成績は年初来ではマイナス11%。調査会社のモーニングスター(シカゴ)がまとめた「ウルトラ・ショート(超短期)」債券ファンド50本中で最悪の運用成績となっている。機関投資家向けの資産運用で米最大手のステート・ストリートが運用するファンド、SSGAイールド・プラスの運用成績がマイナス10%と2番目に悪い。超短期債券ファンドの年初来の運用成績は平均マイナス1.12%。
シュワブのウェブサイトに掲載された同イールドプラス・ファンドの運用先内訳(昨年12月31日時点)は、、約38%が米住宅金融大手のフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)とファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)の保証を受けていない住宅ローン担保証券。これらの住宅ローンはサブプライム(信用力の低い借り手向け)ではないという。サブプライム住宅ローン担保証券を含む資産担保証券は約9%、社債は約34%だった)。
不動産市場の不振が続いています。ローン解約に伴う担保物件の増加と投売りにより、不動産価格の下落と先安期待による購入の差し控えが増加、また銀行やローン会社などの流動性危機により、貸し渋りが表面化してきているようです。
このままでは、負の連鎖を招き不動産価格の下落とRMBSなど債権のデフォルトの増加につながります。
このスピードは非常に速く、下げ止まる気配はありません。
で、こうしたと
米ファニーメイとフレディマックに対する自己資本規制を緩和=監督当局
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT814497320080319
[ワシントン 19日 ロイター] 米連邦住宅公社監督局(OFHEO)は、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート) に対する自己資本規制を緩和し、両社が最大2000億ドルをモーゲージ市場に注入できるようにする措置を発表した。
両社に課している自己資本の上乗せ分について、これまで最低基準の30%としていたのを20%に引き下げ、今後さらに引き下げることも検討するとした。
借り換えや貸し渋りを防ぎ、不動産市場への資金供給を潤沢にする処置であると思いますが、
下落を続ける不動産に買い手は現れるのでしょうかね。
すでに、不動産の下落は商業不動産などにも波及しており、このような間接手段では間に合わないと思われますが、、、、
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