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昨日のNYは、中古住宅販売指数の悪化とAIGの格下げなどを受け下落、為替も103円台で推移している。
また、欧州の景気に関しても懸念が拡大方向に進んでいる。
金融機関の資金面でいえば、中央銀行による新型証券融資で米英の金融機関は流動性を確保されているが、それに対して対策を受けられない欧州の金融機関の資金逼迫が続いているという話も聞かれ始めた。
現在、米英系からの資金調達で対応している様子だが、調達コスト上昇で貸し剥がし貸し渋りなどが悪化する恐れがある。
この問題が表面化した場合、ECBがどの様な対策をとるのか、注意が必要でしょう。
また、これを機にECB内の対立が発生する可能性があり、バブル崩壊の要因となる可能性も高いでしょう。
元来、日欧の金融当局はG7などを通じて、倫理を重んじた金融システムの構築を要求してきており、この方針を変化させにくいものと考える。
英国は「大幅な景気減速」に向かっている=センタンス中銀金融政策委
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT819062920080523
[ロンドン 23日 ロイター] イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のセンタンス委員は、英国は「大幅な景気減速」に向かっているようだが、景気後退は回避する可能性が高いとの見方を示した。
今週、ワーウィック大学の学生ラジオ局とのインタビューに応じた同委員は、信用収縮が実体経済に及ぼす影響の把握は困難だと指摘。「われわれは外部経済からの衝撃に弱く、(景気後退の可能性を)完全に排除することはできない。われわれは金融市場からの圧力などに対処しているが、現時点ではその調整や把握は非常に困難だ」と述べた。
「景気後退入りする見通しではないというのが最善の評価だが、かなり大幅な成長の減速は予想しており、一部セクターでは他に比べて深刻な影響がでるだろう」と語った。
中銀のインフレ対策が信頼を得ることが重要だとし、「大切なのはインフレが目標水準に戻るとの信頼があることだ」と述べた。
1−3月の英GDP改定値:前期比0.4%増−05年来の低い伸び
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aUQ8qf92igTs&refer=jp_top_world_news
5月23日(ブルームバーグ):英政府統計局(ONS)が23日発表した 2008年1−3月(第1四半期)の国内総生産(GDP)改定値(季節調整済み)は前期比0.4%増と、先月25日発表の速報値から変わらずだった。07年 10−12月(第4四半期)の同0.6%増からは減速し、05年来の低い伸びとなった。信用コストの上昇が建設に打撃を与えたほか、企業向けサービスが鈍化したことが影響した。
1−3月期は前年同期比でも速報値と同じ2.5%増だった。前期比、前年同期比ともに、ブルームバーグ・ニュースがエコノミストを対象にまとめた調査の中央値と一致した。
ABNアムロ・ホールディングのエコノミスト、ドミニク・ホワイト氏(ロンドン在勤)は「企業は投資を大幅に縮小した。大恐慌以来で最悪の金融危機が発生したのだから、当然の成り行きだ」と指摘し、「見通しは軟調で、4−6月(第2四半期)がマイナス成長となる可能性は極めて高い」との見方を示した。
1−3月期の投資は前期比1.6%減少した。ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査では0.2%増が見込まれていた。企業向けサービスと金融は0.4 %増と、03年以来の低い伸びとなった。一方、消費者支出は1.3%増加した。
この日の統計は、英景気減速の悪化をあらためて示し、向こう数カ月で消費者支出にも影響が及ぶ恐れがあることが示唆された。イングランド銀行のキング総裁は先週、英国は「1四半期ないし2四半期はマイナス成長となる可能性がある」との見方を示していた。
必要であれば国内銀行救済の用意=スイス中銀
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT819067120080523
[チューリヒ 23日 ロイター] スイス国立銀行(中央銀行)は23日、必要であれば国内銀行救済に乗り出す用意があることを表明した。
ロート総裁は、問題を抱えている銀行が国内金融システムに影響を及ぼす可能性がある場合、当該銀行の財務整理を支援する用意がある、との方針を表明した。
総裁は講演原稿で「例外的な場合には政治上の承認を得たうえで、(中銀は)民間部門の財務に関して一時的に過度のポジションを取ることを余儀なくされる可能性がある」とし、「健全な財務状況を背景に、(スイス)国立銀行は、金融安定が脅かされる場合、リスクを引き受ける用意がある。危機の際には、金融システム安定維持に向けた責務は、中央銀行の収益性よりも優先される」と指摘した。
総裁は、流動性供給やスワップ協定などの救済措置がインフレにつながらないよう、慎重になる必要がある、と指摘した。
さらに資本増強義務付けに関して「大手銀行の資本強化や負債抑制に向けたスイス連邦銀行委員会の組みを強く支持する」と述べた。
4月米中古住宅販売:1%減の489万戸、統計開始来の最低に並ぶ
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003007&sid=aGtsrqWu0XeU&refer=jp_economies
5月23日(ブル−ムバ−グ):全米不動産業者協会(NAR)が23日に発表した4月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比1%減少の年率489万戸。同統計開始以来の最低である1月と並んだ。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は1.6%減の485 万戸だった。前月は494万戸と、速報値(493万戸)から上方修正された。
FTNファイナンシャルのチーフエコノミスト、クリストファー・ロー氏は「状況が改善している兆候はない。少なくとも2009年末まで過剰在庫の状態が続き、価格は下落し続けるだろう」と述べた。
4月の中古住宅価格(中央値)は前年同月比8%低下し、20万2300ドル。前年同月は21万9900ドルだった。
4月の中古住宅販売件数は前年同月比では18%減と、過去2番目に大きい減少率となった。
住宅販売在庫は455万と、3月の412万戸から増加。現在の販売ペースで 11.2カ月分に相当し、過去最高を記録した。3月は10カ月分。NARによると、5−6カ月分が需給のバランスがとれた市場環境に相当する。
一戸建ての中古住宅販売は0.5%減少して年率434万戸、コンドミニアムとコープ住宅(住民がアパートの管理・運営に参加する形式)は5.2%減少の 55万戸だった。
地域別販売件数は4地域のうち、6%減となった中西部など2地域で減少した。
住宅価格の下落が続く限り、金融セクターの被害は拡大する。
そして中央銀行は金融セクターを守るために、市場への資金注入を続けることになるだろう。
利下げと資金注入は中長期的な通貨の希薄化を意味する。
これをヘッジするには、資源など実体のある物への投資が一番ということになる。
視点を変えれば、資源へ投資は通貨希薄化に対するヘッジであり投機ではないということになる。
このように考えれば、通貨の希薄化が進む限り、資源インフレは悪化するということになる。
米AIGを「Aa3」に引き下げ、見通しは「ネガティブ」=ムーディーズ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT819082920080523
[ニューヨーク 23日 ロイター] ムーディーズ・インベスター・サービスは、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)の債務格付けを「Aa2」から「Aa3」に引き下げた。米住宅ローン市場やクレジットデリバティブへのエクスポージャーによる損失を理由として挙げている。
見通しは「ネガティブ」としている。
格下げを受けAIG株は下落、米東部夏時間午後2時(日本時間24日午前3時)時点で、前日比2.2%安となっている。
ムーディーズは今月初め、AIGの第1・四半期決算が78億ドルの赤字となったことを受け、同社を格下げ方向で検討することを明らかにしていた。
ムーディーズは「この日の1段階引き下げは、今までAIGが計上した住宅ローン関連の相当規模の損失や評価損を反映している」とし、過去2四半期に計上されたクレジット・デフォルト・スワップの130億ドルの評価損や、住宅ローン担保証券(RMBS)の50億ドル超の損失を指摘した。
これらの損失とは別に、同社は主にRMBS関連投資の評価損90億ドルを計上している。
ネガティブの見通しは、米住宅ローン市場の一段の変動に対する同社のエクスポージャーや、傘下のAIGフィナンシャル・プロダクツの戦略方向をめぐる不透明感を反映している、とした。
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