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昨日のNYは金融危機の再燃から大幅に下落する展開となった。2Q決算を控えて各社の損失予測が増大傾向にあり、格付けの格下げとともに財務状況の悪化を予測する動きが活発化している。

米アムバックとMBIAの保証部門を格下げ=ムーディーズ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS818778220080620
 [ニューヨーク 19日 ロイター] 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは19日、米金融保証会社(モノライン)アムバック・フィナンシャル・グループとMBIAの保証部門の「Aaa」格付けを引き下げた。資本調達能力の低下などを理由に挙げている。
 アムバック・フィナンシャルの保証部門アムバック・アシュアランスは3ノッチ引き下げられ、投資適格等級の中で4番目に高い「Aa3」、MBIAの保証部門MBIAインシュアランスは5ノッチ引き下げられ、投資適格等級の中で6番目に高い「A2」となった。
 アムバック・フィナンシャルは「Aa3」から3ノッチ下の「A3」、MBIAは「Aa2」から5ノッチ下の「Baa1」に引き下げられた。
 見通しは、事業計画をめぐる不透明性からすべて「ネガティブ」とした。

 ムーディーズは今月上旬、アムバック・アシュアランスとMBIAインシュアランスの格付けを引き下げ方向で見直すと発表していた。
 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、両社の「AAA」格付けを引き下げた。
 MBIAはムーディーズによる格下げについて、利率保証契約(GIC)の保有者に契約終了または追加担保要求の権利を与える、との見方を示した。同社は、これらの要求に応えるための流動資産を「十分すぎるほど」保有している、とした。
 アムバックはムーディーズによる格下げに失望を示し、19日に発表した声明で、見通しを「ネガティブ」とした判断には賛成できないとし「同社は力強い資本基盤を背景に現在のクレジット危機を乗り越えるだろう」と述べた。

米金融保証のFGICとXLキャピタルをジャンク級に格下げ=ムーディーズ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT818867820080620

AAA格付けを失ったことでモノラインはその役割を終えたといえよう。モノラインの売り物はその高い信用力でありそれは業務の中核であった。今後、モノラインの格下げにより膨大な金額の債権が格下げ圧力にさらされることになる。同時にその債券価格の見直しが必要となり金融セクターの損失は拡大する。

ファニーメイとフレディマック損失拡大も、住宅市場悪化で−リーマン
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003003&sid=a8BtMe3w2KRg&refer=jp_stocks
6月20日(ブルームバーグ):米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールディングスは20日、住宅市場の悪化が続くなか、米2大住宅金融のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が2008年4−6月(第2四半期)に一段の損失を計上する恐れがあると指摘した。
 リーマンは、ファニーメイの営業損失予想を1株当たり1.20ドルと、従来の同68セントから下方修正した。フレディマックについても、1株当たり損失 55セントと、従来の同40セントから一段と弱気の予想を示した。
 アナリストのブルース・W・ハーティング氏とマーク・C・デブリース氏は、顧客向けリポートで、「住宅市場は引き続き加速度的に悪化しており、国内の住宅価格はピークからすでに4%下げている」と指摘するとともに、「われわれが考えていたよりも一段の下落が見込まれ、ピークから20%安となりそうだ」との見方を示した。

不動産価格の下落が止まらない限り、金融セクターの損失は拡大する。不動産価格に関しては住宅在庫や住宅の差し押さえも増加傾向にあり一段の下落が予測されている。損失は今後も増大するであろう。

米シティの4−6月期は赤字か、追加評価損87億ドル計上も−UBS
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=ain1BGwewnXs&refer=jp_home
6月20日(ブルームバーグ):UBSのアナリスト、グレン・ショアー氏は20日付のリポートで、米銀大手シティグループの4−6月(第2四半期)決算は赤字になるとの見方を示した。19日にシティが追加評価損の計上を予想したことが理由。
 ショアー氏はシティが4−6月期に87億ドル(約9353億円)の評価損を計上すると予想。1株当たり損益見通しを40セントの赤字と、従来予想の37 セントの黒字から下方修正した。
 シティのゲーリー・クリッテンデン最高財務責任者(CFO)は19日、大幅な追加評価損と消費者ローンの損失増加を予想していると述べた。シティは信用市場の収縮に伴い、2007年以降420億ドルを超える信用損失や評価損を計上してきている。これは世界の金融機関が計上した評価損総額3960億ドルの約 10%に相当する。
 ショアー氏は「何ら新しい展開はみられず、当社や投資家が考えていたよりも事態は悪い。環境はまだひどい状態にあり、コスト削減には時間がかかるだろう」と指摘した。
 シティ株は通常取引前の時間外取引で前日比17セント安の20ドル。年初からは31%安となっている。

証券化手法の開発者であるシティの損失が止まらない。債券価格の下落が続いている以上、これは当然のことといえよう。会計基準の緩和などで評価損の先送りを進めている物と思われるが、CDOや各種債権の
デフォルトが進んでいる為、評価損が実損に変化し損失計上を迫られている物と思われる。
また、信用の低下により資金調達能力、調達金利は上昇しているものと思われ、負のスパイラルに入り込んでいる物と思われる。


米GMとフォードの金融部門、10億ドル超の評価損計上か−リーマン
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003002&sid=aahKWvx3PNgQ&refer=jp_bonds
 6月20日(ブルームバーグ):リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのアナリスト、ブライアン・ジョンソン氏は20日付のリポートで、米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターの金融部門がそれぞれ10億ドル(約1072億円)を超える評価損の計上を余儀なくされる可能性があると指摘した。トラック中古価格の下落が激しいため、リース後に返却された自動車の価値が当初予想を下回っていることが理由。
 ジョンソン氏はGMACの評価損が15億ドル、フォード・モーター・クレジットは11億ドルと予想。リース後の自動車価格が「当初予想を下回っている可能性がある」と指摘した。
 さらに「中古車市場では大型スポーツ型多目的車(SUV)とピックアップトラックの値下がりが最もきつい」とし、大型ピックアップトラックの価格が1−3月(第1四半期)末から12%下落していると指摘した。投資判断については両社とも「中立」。
 GMとフォードは米市場でのピックアップトラックやSUV、バンの需要減退を受けて、生産体制を変更している。ガソリン小売価格が1ガロン=4ドルを超える中、燃費効率の良い自動車に人気が集まっている。両社はともに 1990年代にトラックやSUVに利益の大半を依存する体質となった。
 GMACは投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントが51%を所有し、残りはGMが保有している。フォード・モーター・クレジットはフォードの完全子会社。
 GM株はニューヨーク時間午前9時40分現在、前日比43セント安の 14.36ドル。フォード株は15セント安の6.17ドル。

資源インフレが実体経済に影響を与え始めた。特に自動車売り上げは減少傾向にあり、更なる悪化が予測される物である。

米GMとフォード、クライスラー3社を格下げ方向で見直し−S&P
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003002&sid=ah1.yw6UBZ_E&refer=jp_bonds
6月20日(ブルームバーグ):格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は20日、米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーター、クライスラーの信用格付けを、いずれも格下げの可能性を示す「クレジット・ウォッチ・ネガティブ」に指定したと発表した。ガソリン価格の高騰が自動車業界の「財務に打撃を与えている」との懸念を理由に挙げた。
 S&Pはまた、これら自動車3社の金融部門についても格下げ方向で見直していると表明した。
 S&Pのアナリスト、ロバート・シュルツ氏(ニューヨーク在勤)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「どの程度状況が悪化するのか、先行きの見通しは明瞭ではない」と指摘。「一歩距離を置いてこれら3社に注目するとともに、市場の展開を見極めることが最善だと判断した」と付け加えた。
 フォードはこの日、大型ピックアップトラックへの需要が減退していると指摘し、今年の自動車部門の業績は前年よりも悪化するとの見通しを明らかにした。
 S&Pはこれら自動車3社の債務格付けを「B」(投資適格等級を5段階下回る)としている。

格下げにより資金の調達コストも上昇傾向にあり、これが一層の信用不安を呼ぶことになるであろう。

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