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昨日のアジア市場は、NYの流れを受ける形で全般的には上げ基調、しかし、中国、香港は弱めの展開となった。欧州に入ると上げて始まるも欧州経済の舵取りの不透明さから前日レベルで終了、NYも上げ基調で終わったが上げは弱いものであった。しかし、為替は欧州経済の不透明さ、景気判断引き下げもあり日本の景気に対する不透明感から大きくドルが買われる展開。資源安と世界的なリセッション感が強まる中でドルに対する買い圧力が強まることとなった。昨年から強く見られた為替連動の動きに一層の乖離が見られ始めた。
内閣府:景気基調判断「悪化」に下方修正-戦後最長の拡大終焉示唆
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aqtV6b_CgEHQ
資源インフレによる原材料費高騰と最大の貿易相手国であるアメリカの需要減退予測などを受け、企業景気などを中心に不透明感が強まっている状況であろう。また、関係の深いアジア全域の景気後退感とそれに伴う企業の生産調整の動きを受け、景気は弱含みの展開と判断した模様。また、当面利下げはあっても利上げはないという予測が強まったこともこれを下支えしている。
6月のドイツ製造業受注指数:前月比2.9%低下−7カ月連続で低下
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aXUHArUcBu.8
欧州最大の工業国ドイツにおいてもリセッション観測が強まっている。急激な資源インフレの負の影響もあり、世界経済は全般的に弱含み感が生まれている。ユーロに関しても対ドルで強すぎると見られており、ここにおいても大きなポジションの調整が行われた物と思われる。今夜の欧州政策決定会合次第では一段のユーロ安が生まれる可能性が強い。
NY金:4営業日続落、原油安でヘッジ需要に陰り−終値883ドル
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=afaaubsNgEs4
投機資金規制への動きもあるのだろう。資源全般にプチバブル終焉の動きが見られ始めている。引き上げ資金の逃避先として債券市場に流入しているという見方も強く、米ドルの強気を煽る結果に
昨日は、いろいろな意味で大きな転換点を迎えた可能性が大きい。しかし、要因のとなった米国の不動産バブル崩壊の進行が止まったわけではなく、世界的なリセッション予測によりドルが一時的に浮かび上がったに過ぎないであろう。
フレディマック:4−6月赤字、アナリスト予想の3倍-大幅減配へ
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aMf9CzmQK1nM
8月6日(ブルームバーグ):米住宅金融2位のフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が6日に発表した2008年4−6月(第2四半期)決算は純損益が8億2100万ドルの赤字だった。赤字は4四半期連続。過去最悪の住宅ローン延滞で業績が悪化し、損失額はアナリスト予想の3倍に膨れ上がった。同社はまた、株式配当を少なくとも80%引き下げる計画も明らかにした。
6日の米株式市場でフレディマックの株価は一時17%急落。同業のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)の株価も一時14%下げた。両社が財務省による救済を回避しようと資本増強を実施すれば、結果として株主にしわ寄せが生じるとの懸念が強まっていることが背景。フレディマックは今後の住宅ローン損失に対する引当金を28億ドルに倍増した。大恐慌以来最悪の住宅市場低迷に終わりが見えないと同社が考えていることが示唆された。
フレディマックの住宅ローン焦げ付きによる住宅差し押さえ件数は2万2000件と、1970年の創業以来の最高水準に達している。
同社の発表資料によれば、純損益は1株当たり1.63ドルの赤字。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト9人の予想平均値は、1株当たり54セントの赤字だった。前年同期の純利益は7億6400万ドル(1株当たり1.02ドル)。 以下略
米フレディマックの優先株格付けを引き下げ=フィッチ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT822376320080806
米アムバック:4−6月は上場来最高益、新会計基準なしでは赤字
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=asnPit7H.PCw
一見改善させたかのように見えるが、中身の毀損は進んでいる。今回、採用された会計基準はFAS159と呼ばれる時価評価会計であり、債務の時価評価の低下を利益に転じるものである。詳細については以下の記事に解説がある。
米金融各社が活用する評価損を利益に転じる規則−合法だが常識に遠い
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/39276819.html
自己の信用毀損により発生した債権評価の下落を利用し、BS上で利益を計上するという手法である。
仏BNPパリバ4−6月:34%減益−評価損や引当金積み増し響く
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aXqYFu.bh4S8
8月6日(ブルームバーグ):フランス最大の銀行BNPパリバが6日発表した2008年4−6月(第2四半期)決算は、前年同期比34%減益となった。金融保証会社(モノライン)の保証付き証券の評価額引き下げと、高リスクローンに対する貸倒引当金積み増しが響いた。
電子メールで配布された資料によると、純利益は15億1000万ユーロと、前年同期の22億8000万ユーロから減少。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想(13人の中央値)は15億2000万ユーロだった。
モノライン保証付き証券などに絡む評価損とリスク資産の引き当ては合わせて5億4200万ユーロ。この結果、証券部門の利益は4四半期連続で低下したものの、黒字は維持した。
INGホールセール・バンキングのアナリスト、アラン・ティボゾ氏は「BNPは仏銀ソシエテ・ジェネラルやその他大半の欧州の投資銀行に比べ危機の影響が小さい」と話した。 以下略
独コメルツ銀4−6月:6.4%増益−市場予想上回る、金利収入増加
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aAkEDNDkbRBI
メリルリンチショックにより、大きく影響を受けると思われていた欧州銀行の決算であるが、当初の市場の予測ほど悪化傾向は見られなかった。また、現在までのところ英国やスペインのバブル崩壊による評価損は発生していない模様。会計基準や時価評価に対する当局の考え方の違いもあるが、評価損の織り込みが甘いという見方も以前強いので、注意を要するには確かであろう。
米シティ、入札方式証券80億ドル買い戻しか−今週中に当局と和解も
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aE_DL1H3njYo
8月6日(ブルームバーグ):米銀大手シティグループが流通不能の入札方式証券(ARS)を投資家に不当に販売したとされる問題で、州と連邦の規制当局との和解として80億ドル(約8760億円)相当のARS買い戻しを命じられるほか、最大1億ドルの罰金を科せられる可能性がある。この件に詳しい関係者2人が明らかにした。以下略
ARS問題に関して、シティと当局の間で和解に向け進展している模様、投資家などからも提訴が相次いでおり今後の展開如何では大きな損失となる可能性が高い。
米MBA住宅ローン申請指数:2.8%上昇−変動金利から借り換え進む
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aM3fu2vKj0O4
8月6日(ブルームバーグ):全米抵当貸付銀行協会(MBA)が6日発表した1日までの1週間の住宅ローン申請指数(季節調整済み)は前週比2.8%上昇の432.6となった。変動金利型住宅ローンからの借り換えが進み、2000年 12月以来の低水準だった前週(14.1%低下の420.8)から上昇した。
MBAによれば、借り換え指数は4.4%上昇の1121.4(前週は1074.4)。前週は7年ぶり低水準だった。購入指数は315.2と、前週の309.5から1.8%上昇した。前週の数字は03年2月以来の低水準。
ワイス・リサーチ(フロリダ州ジュピター)のアナリスト、マイケル・ラーソン氏は統計発表前に、「一部借り手にとっては住宅ローンの承認を得るのが困難になり、他の人たちにとってはコストが高くなっている」と論評。「そのペースは緩やかになるとしても、販売低迷と価格下落は続くだろう」と語った。
改善が見られたように見える住宅ローン申請件数であるが、いまだ関係者の反応は冷ややかである。金融機関の貸し渋りは変化が見えす、GSEなどのローン資産買い取りも先行きは不透明である。
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