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第1460回 スペイン逝く

★スペインが銀行救済を欧州連合に要請した。これを受ける形でユーロ圏財務省会談が開かれ、これを承認した。

 方法としては、欧州救済基金(EFSF)からスペイン政府に銀行救済に必要な額を貸付、それもとに、スペイン政府が銀行の資本注入などを行う形となる模様。結果的にスペインの負債は増えることになるが、その金額は財政健全化などに影響を及ぼさないとしている。

 しかし、債務が増えれば、利払いが増えるわけであり、スペインの財政バランスは悪化することには違いないわけだ。また、救済を理由として、スペインの銀行への諸外国の関与が行われる可能性もあり、将来的な銀行解体を狙う国も多いだろう。

 あくまでも、今回の貸付は、急性の危機悪化に対する臨時の対処と見たほうが良いと思われる。スペインの銀行が破綻すれば、その危機は世界に波及する。それを防止する手段でしかない。続きは■渡邉哲也の今世界で何が起きているのか http://foomii.com/00049

■UPDATE1: ユーロ圏財務相、スペインへの最大1000億ユーロの支援で合意
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK814625020120610
 ユーロ圏財務相は9日、スペイン20+ 件の銀行の資金増強に向けて、同国に最大1000億ユーロ(1250億ドル)の支援を行うことで合意した。
 ユーロ圏財務相は2時間半に及ぶ電話会議後に声明を発表し、「予想される必要額に加え、あらゆる資金需要に応えることのできる額として、総額1000億ユーロを見込んだ」と表明した。

 声明によると、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)か、来月発足する欧州安定メカニズム(ESM)を通じて支援が実施される。スペインの銀行再編基金(FROB)を通じて実際に銀行への資金注入が行われるが、スペイン政府が金融支援に関するすべての責任を持つ。

 声明は、支援に伴う条件は銀行セクターに限定されるとしており、すでにスペイン政府が取り組んでいる緊縮財政策や経済構造改革などにさらに厳しい条件が追加されることはない見込み。

 スペインのデギンドス経済相はマドリードで会見し「スペイン政府は銀行部門の資本増強のため、欧州に支援を要請する意向を表明する」と述べるとともに、支援要請額はあらゆる資金需要に十分な額だと説明した。支援要請は銀行セクターの必要に基づくものであり、支援に伴う条件などは銀行セクターに限定されるという。また、要請するのは金融支援であり、断じて「救済」ではない、と強調した。

 スペインは、6月21日までに外部監査会社から銀行部門の資金必要額が示された後、具体的な支援要請を明らかにするとしている。

 ユーロ圏当局者によれば、スペイン20+ 件が国際通貨基金(IMF)の関与を最低限に抑えるよう望んだため、電話会議ではIMFの役割をめぐって激しい議論が交わされた。結局、IMFは資金提供は行わず、スペインの銀行セクター改革の監視を支援する役割を担い、その代わりEUが、スペインにマクロ経済の目標を確実に順守させることで合意した。


■フィンランド財務相:スペイン支援でEFSF活用なら担保要求
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5DF7B6KLVR501.html

■英国内にEU脱退論、「銀行同盟」構想に反発
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120610-OYT1T00226.htm

★今週の予定★
■来週の主な予定  伊仏首脳会談、日銀会合にに米消費者物価、ギリシャの再総選挙
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=150229
■来週の米主要企業決算 なし
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=150225
■来週の欧州金融機関決算 なし
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=150224

★先週末の市況★
■今日の国内市況(6月8日):株式、債券、為替市場
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5AER86TTDTS01.html
●日本株は反落、素材中心全業種安い−FRB議長発言に失望
 東京株式相場は4日ぶりに反落。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が追加金融緩和について踏み込んだ発言をせず、スペインの信用格付けが引き下げられたことなどから景気の先行き懸念が再燃した。鉄鋼など素材関連、保険や銀行など金融株を中心に幅広く売られ、東証1部全33業種が安い。
 TOPIXの終値は前日比13.01ポイント(1.8%)安の717.74、日経平均株価は同180円46銭(2.1%)安の8459円26銭。日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。

●円が対ユーロで一時98円台、欧州情勢の不透明でリスク回避戻る
 東京外国為替市場では、午後の取引終盤で円が一段高となり、対ユーロでは一時1ユーロ=98円台に上伸した。米国の追加緩和期待が醸成されなかったほか、欧州情勢の不透明感も根強く、リスク回避の動きが戻る格好となった。
 前日の海外市場で一時100円63銭と、5月23日以来の円安値を付けていたユーロ・円相場は、東京市場の午前に100円ちょうどを突破。99円台でじりじりと円が水準を切り上げ、午後には99円ちょうども抜けて、一時98円83銭まで上伸した。午後3時57分現在は99円15銭付近で推移している。
 ドル・円相場は海外市場で一時1ドル=79円80銭と、5月25日以来の水準まで円安が進んでいたが、東京市場では朝方に付けた79円75銭を下値に円が反発。午後には79円18銭まで値を戻し、同時刻現在は79円33銭付近で取引されている。

■グローバル・ストックマーケット・サマリー【アジア・太平洋編】
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5ARRU0UQVI901.html
【香港株式市況】
 香港株式相場は下落。中国は経済の減速懸念が広がる中、9日にインフレや工業生産など経済指標の発表を控えている。中国が2008年以来初の利下げに踏み切ったにもかかわらず、株価は下落した。
 ハンセン指数は前日比175.95ポイント(0.9%)安の18502.34で終了。週間ベースでは0.3%安と、5週連続の下げとなり、2011年6月以来最長の下落局面となった。ハンセン中国企業株(H株)指数は前日比1.3%安の9352.79で引けた。

【中国株式市況】
 中国株式相場は下落。週間ベースでは今年に入って最大の下げとなった。同国が2008年以来初の利下げに踏み切ったことで、景気減速が深刻化しているとの懸念が強まった。
 浙商証券のアナリスト、チャン・イエンピン氏は「投資家は明日発表の指標が非常に悪くなる可能性があると懸念している」と述べた。「投資家は、まだ利下げの影響について熟慮している」と述べた。
 上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数は、前日比11.68ポイント(0.5%)安の2281.45 で終了。今週の下落率は3.9%となり、5営業日としては昨年12月16日終了週以来の大幅安となった。上海、深?両証取のA株に連動しているCSI300指数は同0.7%安の2542.33。

■6月8日の海外株式・債券・為替・商品市場
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5BHPD1A74E901.html
◎NY外為:ユーロ下落、スペインの救済要請観測高まる
 ユーロは対ドルで続落。スペインがユーロ圏で救済支援を申請する4カ国目になるとの見方から売りが出た。
 ユーロは対円で6日ぶりに下落。ユーロ圏の財務相が週末にスペイン支援要請の可能性について協議する計画が材料となった。主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は3カ月ぶりの大幅上昇。ドイツの輸出減やイタリアの鉱工業生産減少が影響した。
 ニューヨーク時間午後3時55分、ユーロは対ドルで0.5%下げて1ユーロ=1.2499ドル。ユーロは対円では0.8%下落して1ユーロ=99円19銭。週間での上げを2.3%とした。円は対ドルで5日ぶりに上げ、0.3%高の1ドル=79円37銭。

◎米国株:上昇、スペイン支援へ期待−週間は今年最大の上げ
 米株式相場は上昇。この週末に開かれるユーロ圏財務相の電話会議でスペイン支援の決定があるとの期待が膨らんだ。S&P500種株価指数は週間ベースでは年初来最大の上昇率を記録した。
 ウォルマート・ストアーズ、JPモルガン・チェース、インテルが堅調に推移し、大型株の上昇をけん引した。フェイスブックも高い。米調査会社コムスコアは購買促進に向けたフェイスブックの効果的活用を企業に勧めた。一方、石炭生産大手のアルファ・ナチュラル・リソーシズは下落。同社はケンタッキー州の炭鉱および米国の地域事業所を閉鎖すると明らかにした。
 S&P500種株価指数は前日比0.8%高の1325.66で終了。一時は0.6%下落する場面もあった。週間では3.7%値上り。ダウ工業株30種平均は93.24ドル(0.8%)高の12554.20ドル。

◎欧州株:反落、ドイツ輸出減少やスペイン格下げで−BHP安い
 8日の欧州株式相場は反落。ドイツの輸出が予想以上に減少したことや、格付け会社フィッチ・レーティングスによるスペインの格下げが響いた。ストックス欧州600指数は週間ベースでは4カ月ぶりの大幅高となった。
 バンク・オブ・アメリカが利益見通しを引き下げた英豪系BHPビリトンを中心に、鉱山株が安い。石油・ガス採掘装置の建設を手掛ける英ランプレルは業績見通しの修正が嫌気され、22%急落。スウェーデンの衣料小売り、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)は、ソシエテ・ジェネラルが同社株の売りを勧めたことをきっかけに売り込まれた。
 ストックス欧州600指数は前日比0.3%安の241.93で終了。週間では2.9%高と、2月3日終了週以来の大幅上昇となった。

◎欧州債:スペイン債下落、救済観測と格下げで−ドイツ債反発
 8日の欧州債市場でスペイン国債相場が下落。10年債利回りは7営業日ぶりに上昇した。格付け会社フィッチ・レーティングスがスペインはリセッション(景気後退)克服で苦戦するとの見解から、同国をジャンク級(投機的格付け)まであと2段階の水準まで格下げしたことが響いた。
 ドイツ国債は5日ぶりに上昇。イタリアで鉱工業生産が鈍化し、フランス企業の景況感が低下したことを受け、域内で最も安全とされるドイツ債の需要が高まった。スペイン国債は週間ベースでは1カ月ぶりのプラスとなった。ラホイ首相が国内銀行の資本増強をめぐり、早ければ今週末に欧州首脳から金融支援で譲歩を得られるとの楽観が広がった。
 ロンドン時間午後4時2分現在、スペイン10年債利回りは前日比13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.22%。過去6日間で57bp下げていた。同国債(表面利率5.85%、2022年1月償還)価格は0.895下げ97.37。

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