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★スペインの銀行救済 欧州連合はスペインの銀行救済そのものは認めたが、その具体的方法に関しては、詳細が決まっていない。スペインは、その原資をEFSFに求めるとしているが、これにドイツが反対、恒久資金であるESMからの拠出を求めている。
EFSFとESMの最大の違いは、EFSMの場合、既存のスペイン国債と同列の返済順位となる。ESMは、既存のスペイン国債よりも返済順位が上位になることである。
ドイツが主張するように今回の銀行救済がESMによる融資となった場合、既存のスペイン国債の保有者は返済順位が低下し、スペイン国債のリスクが高まることを意味する。また、それに伴い、スペイン国債を大量に保有するスペインの銀行などのリスクは高まることになる。(スペイン国債の67%をスペインの銀行が保有)。続きは■渡邉哲也の今世界で何が起きているのか http://foomii.com/00049
★フィッチによる日本国債格下げの件、格下げをしたものの日本国債の価格が下落していないため、フィッチは声明を出さざる得ない状況に追い込まれた。
フィッチは、「5月の格下げは一般政府債務の比率上昇を反映していると指摘した。・日本は資金調達で「例外的」な柔軟性を有しており、低金利で債券発行が可能だ・民間の貯蓄者の行動は最終的には変化する可能性」としており、事実上の敗北宣言ともとれる。
また、その声明を逆読みすれば、格下げにより日本国債の価格が下落する事を見込んでいたと言えるため、これが市場操作に当たるとも考えられる。これを許すべきではないし、政府や監督機関による適切な対処が望まれるものである。
■スペインによる最大1000億ユーロの支援要請の主なポイント
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5FBTR6KLVR401.html
■スペイン銀支援、EFSF活用なら債券を担保向けに提供も
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5GQER6S972801.html
スペインからの申請がまだだとして匿名で語った同当局者によれば、同国からEFSFに支援要請があった場合、EFSFは新発債をスぺインの銀行救済基金(FROB)に移管できる。その後、FROBはこの新発債を株式と引き換えにスペインの銀行に注入。返済責任はFROBが負うという。ギリシャの銀行はEFSF債を担保に欧州中央銀行(ECB)から資金を調達した。
■ドイツ:スペイン救済は恒久基金ESMで、トロイカが監督を
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5G5G46K50XW01.html
■フィッチ:サンタンデールとBBVAを「BBB+」に格下げ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5GLEI6K50Z201.html
■スペイン債の保証コスト低下、支援要請を好感−金融債も低下
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5FZ6J6K50XS01.html
■欧州債務危機の次の照準はイタリア、スペイン銀行救済合意で
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5FKAJ6KLVR501.html
■フィッチ: 日本国債の5月の格下げは債務水準が主な理由
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5FUZJ6KLVRG01.html
格付け会社フィッチ・レーティングスは5月の格下げは一般政府債務の比率上昇を反映していると指摘した。・日本は資金調達で「例外的」な柔軟性を有しており、低金利で債券発行が可能だ・民間の貯蓄者の行動は最終的には変化する可能性
★昨日の市況★
■今日の国内市況(6月11日):株式、債券、為替市場
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5FXGZ6JTSEA01.html
●日本株反発、スペイン支援や円高一服−輸出、海運など景気敏感買い
東京株式相場は反発。ユーロ圏各国がスペインの銀行支援で合意したことや為替の円高一服などが好感され、電機や機械など輸出関連、非鉄金属など素材関連といった海外景気動向に敏感な業種を中心に幅広く買われた。海運は東証1部33業種の上昇率首位。
TOPIXの終値は前週末比12.33ポイント(1.7%)高の730.07、日経平均株価は165円64銭(2%)高の8624円90銭。
●ユーロ上昇、欧州懸念が緩和−リスク回避一服でドル・円79円後半
東京外国為替市場では、ユーロが上昇した。スペインが国内銀行向けの支援を欧州に要請する見通しとなったことを受けて、同国の銀行システムをめぐる懸念が緩和し、ユーロに買い戻し圧力がかかった。
ユーロ・ドル相場 は日本時間早朝の取引で1ユーロ=1.2671ドルまで値を戻し、その後は1.26ドル台前半まで下押しされたものの、底堅さを維持。午後3時37分現在は1.2639ドル付近で推移している。ユーロは対円でも一時1ユーロ=100円95銭に水準を切り上げ、同時刻現在は100円60銭付近で取引されている。
■グローバル・ストックマーケット・サマリー【アジア・太平洋編】
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5GAQY0D9L3501.html
【香港株式市況】
香港株式相場は上昇。中国の貿易統計が予想を上回る内容だったことが好感されたほか、スペインの銀行救済支援で欧州債務危機が和らぐとの見方が広がり、ハンセン指数は約5カ月ぶりの大幅高となった。
中国の海運最大手でギリシャ最大の港湾を運営する中遠太平洋(コスコ・パシフィック、1199 HK)は6.5%高。英銀HSBCホールディングス(5 HK)は2.9%上昇した。
ハンセン指数は前週末比451.29ポイント(2.4%)高の18953.63で終了。上昇率は1月17日以来の大きさ。ハンセン中国企業株(H株)指数は前週末比2.4%高の9574.80で引けた。指数は中国の5月の新規融資が予想を上回ったことと、マネーサプライ(通貨供給量)の伸びが加速したことを手掛かりに取引終了にかけて上げ幅を広げた。
【中国株式市況】
中国株式相場は上昇。同国の貿易統計がエコノミスト予想を上回る内容だったことと、インフレ鈍化で金融緩和余地が生まれたことから、上海総合指数は約2週間ぶりの大幅高となった。
上海坤陽投資管理の戴明ファンドマネジャーは電話取材で、「5月の経済統計は予想よりも若干良い内容だが、相対的になお低い水準であることを踏まえると、当局は緩和政策を継続するだろう」と述べた。
上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の両方に連動する上海総合指数は前週末比24.41ポイント(1.1%)高の2305.86で終了。上昇率は先月29日以来の大きさ。上海、深?両証取のA株に連動するCSI300指数は前週末比1.3%高の2558.26で引けた。
■6月11日の海外株式・債券・為替・商品市場
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5GZXS1A1I4H01.html
◎NY外為:ユーロ下落、スペイン支援要請で危機深刻化を懸念
ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが主要通貨の大半に対して値下がり。スペインが金融支援を要請したことで、ソブリン債危機深刻化への懸念が強まった。ギリシャでは17日に総選挙が実施される。
ユーロは一時上昇し、対ドルで2週間ぶり高値を付ける場面もあった。スペインは銀行救済のため最大1000億ユーロの金融支援を要請した。スペインが救済を要請したことで、今度はイタリアが債務危機問題の焦点として浮上している。ノルウェー・クローネは上昇。5月の消費者物価がエコノミスト予想を上回る伸びとなったことが手掛かり。
ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は「ユーロが1.26ドル超の水準を維持できなかったことに加え、スペインの銀行救済パッケージをめぐって多くの疑問が残されており、今週末にはギリシャの選挙が控えている。こうしたことから、短期的なユーロの見通しは明るくない」と述べた。
ニューヨーク時間午後1時54分現在、ユーロは対ドルで前週末比0.1%安の1ユーロ=1.2499ドル。一時1.2%高の1.2671ドルと、5月23日以来の高値を付けた。対円では0.2%下げて99円27銭。一時は1.5%高となった。ドルは対円で0.1%安の1ドル=79円42銭。
◎米国株:下落、スペインの支援要請受けた楽観は短命
11日の米国株式相場は下落。スペインの救済要請を受けた楽観は、債務危機の収束を疑う見方へと変わった。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は1.3%下げて1308.93。スペインの銀行支援要請を材料にS&P500種株価指数先物は一時1.5%上昇した場面もあった。先週のS&P500種は3.7%値上がりしていた。ダウ工業株30種平均はこの日、142.97ドル(1.1%)下げて12411.23ドルだった。
◎欧州株:上げ消す、スペイン銀支援に伴う楽観しぼむ
11日の欧州株式相場は引けにかけて売りが膨らみ、日中の上げを帳消しにした。スペインへの最大1000億ユーロ(約10兆円)規模の銀行支援がソブリン債危機を封じ込めるとの楽観はしぼみ、同国とイタリアの銀行が取引終了間際に売り込まれた。
スペインのサンタンデール銀行やビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)がともに、日中の上げ幅を解消。両行の格付けをフィッチ・レーティングスが引き下げた。イタリア国債利回りが上昇する中、同国の銀行ウニクレディトやインテーザ・サンパオロは大幅安となった。一方、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンは上昇。 ストックス欧州600指数は前週末比ほぼ変わらずの241.92で終了。日中は1.9%上げる場面もあった。先週は中国の利下げ発表と欧州中央銀行(ECB)が追加緩和措置を講じる用意があるとの姿勢を示したことで2.9%上昇していた。
◎欧州債:スペイン債下落、支援不十分との見方浮上
11日の欧州債市場でスペイン国債が下落し、10年債利回りは約1カ月で最大の上げとなった。スペインが銀行救済で最大1000億ユーロの支援要請を決めたものの、域内債務危機を封じ込めには不十分との懸念が広がった。
イタリア国債も軟調。イタリアが金融不安の次の焦点になるとの見方が浮上した。スペイン国債は一時上げたものの、国債を保有する民間投資家が債権者として劣後化するとの懸念から下げに転じた。
一方、ポルトガル国債は上昇。同国支援の付帯条件が緩和される可能性があると、コエリョ首相が発言したことがきっかけ。
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