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【麻生首相の講演詳報】(5)完「日本に生まれてよかったと思える国にしたい」(6日夜、長崎県諫早市)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081207/plc0812070111005-n1.htm
【日本が最初に不況を脱却せよ】
「3つくらいいろいろ、申しあげましたが、第1次補正予算がロケットでいえば1段ロケット。2段目が2次補正、3段目が本予算。こういうことを組んで、少なくとも今回、世界同時不況みたい感じになりつつありますが、日本は少なくともこの中においては、最初に不況から脱却する国にならねばならんと思っております。それが日本のつとむべき、つとめるべき役目だと思います」
「先頭切ってアジアの中で、日本だけが先進国の中で日本だけが脱却していった。そういったことになって初めて世界の中において、あらためて日本の存在が認めてもらえる。そのためには、政府だけが太鼓たたいて鐘をたたいてもだめです。企業も、また働いている人たちも一緒になってやっていくようにならなければ、私はその底力が日本というものがもっている最大の力なんだと、私はそう思っています」
「今、来週の日曜日か、12月の日曜日に福岡で、日中韓の首脳会議をやらせていただきます。日中韓の首脳会議を単体でやるのは、今回が初めてですよ。過去30年間、日中韓だけで、単体で会議をやったことは一回もありません。それを今回やることになりました。日本のもっている多くの公害に対する技術、石油エネルギーに対する技術、そういったようなものを、金融ふくめて、韓国も、中国も日本にもっとも期待しているから。だから日中韓という話にぽーんと、もってくる」
「日本が石油1リッターで、1リッターでつくれる…(聴取不能)、ご存じかと思いますが、米国は2リッターかかります。中国は8リッターかかる。ロシアにいたっては18リットルかかる。考えられんでしょう。どうしてこれが新聞にでないのかね。燃料効率世界一ですよ。だから、中国もロシアも日本なみの燃料効率にしてくれたら、インドだって8・5倍、日本のね。インドと中国がそれぞれ8分の1にしてもらったら、アジアのこのCO2の話なんか大幅に解消しますよ。それが日本のもっている力です」
「そして、これを日本は一緒にやろう、という話をしている。そして、今、日韓の間に貿易赤字は大幅な日本の貿易の黒字です。日本の黒字です。韓国は赤。しかし、その韓国はその話をすることを今あまりしない。なぜ? なぜ、今だったらいってきそうな話をしないの、といえば、韓国で作っておるいろいろな製品を、日本の商社が、日本の商社が韓国と一緒になんって世界で売っているから。ひとつの商社で1000億円ぐらい売っているよ、たぶん。一商社で。4大商社、5大商社は、それくらいの単位で韓国と一緒に韓国製品を日本が売っている。どうして新聞にでないのか。韓国のビジネスマンならみんな知っているよ。韓国のちょっとしたビジネスマンなら、かならずこの話を知っている。そして、感謝している」
「今韓国のウォンはぐーんと安くなっている。ドルに対して。日本は逆に高くなっている。高くなって輸出が大変だと、わんわんわんわんいう人もいるよ、むかーしの発想で。今、日本で、海外でもうけた金で日本に帰りたい。海外でもうけたお金で日本に帰って、とたんに税金が違うから。(税金を払えと)必ず大蔵省はいうんですよ。目先しか見えねぇから。おかしいだろ、だって」
「これから子供が少なくなって、人口が減っていくんなら、あいもかわらず、GDPなんて発想はやめたらいい。海外でもうけた金を日本にもって返ってきて、税金は向こうで払って、使ってもいい。っていって、日本でバンバン使っても、使った段階で必ず消費税、人件費につかったら、個人のグロスでそこで補足すればいいんだから、堂々とそういったことやればいいじゃないですか。この法律も今年末、通ることになります。グロスナショナルインカム、そういった言葉があと5年もすれば入ってくることになる」
【世界に期待されている日本】
「そういったようなことを考えてみた場合に、日本という国は今世界の中で最も期待されている国。私はそのなかであげてみたときには1番ではないかもしらんが、3本の指には必ず入ってくる。多分1番にあがってくると私はそう思っている。ぜひそういうなかで、われわれは決して隣の芝はきれいに見えるわけじゃないけど、世界で日本という国は決しておかしな国ではない。世界で堂々とやっている国だというのは、ぜひ自信を持っていただければと。それから私が言う日本の底力の一番そういう意味ではぜひ、今回こういった形で久間先生、谷川先生、また北村先生、みなさんのおかげでここに呼んでいただいて感謝します」
「ぜひ今後とも自由民主党というのは、いろいろな人材というものを多く抱えています。それに対しましては、若い人だけがいっちゃって、年寄りがいるから、みんなまとまってやっていくのがこの国のいいところでしょうが。僕はそう思いますよ。今夜、選挙権を持っていないような若い人も随分いるでしょうし、もう選挙権を何度も使い切っちゃった方も随分お見えでしょうけども、高齢者というのはよく見ると、周りで共通点。高齢者の共通点、元気。違うかね。5人に1人が65歳以上ですよ。5人に1人が」
「しかし、その65歳以上の方々、約2470万人といわれてますが、その方々は寝たきり老人などは、要介護老人は15%しかいないんですよ。簡単に言えば。残りの85%はまーあ、元気。もう周りが迷惑するくらいに元気な人は皆さんの周りにいっぱいいるでしょうが。しゅうとめさんの話だけじゃないよ。ねえ。周りにいっぱいいるはず。永田町にもいっぱいおられますよ」
「ねえ。そういう元気な奴っていうのは、間違いなく使ったほうがいいですよ。特に高齢者。間違いなくそういった使えるやつは使わにゃ。そして、高齢者で働きたくないって人が働きに行ってんじゃないのか。働きたいという人に働く機会を与えるようなシステムを考えたほうがいいと思わんですか。僕はそっちほうがよっぽどいいと思うね。そういった人は働いたら金が来るんだ。金が来たらそっから納税するんだ。もらうのと納めるのはえらい違いよ」
「僕はそういった意味で女性とか高齢者とか、いろんな表現をみんなしているけども、僕は働くというのが日本人の持っている人道力なんだと。労働に対する美学、これが日本人の持っている底力の一番なんだ。私はそう思っています。ぜひそういう意味で、働ける元気なうちはぜひ働けるような機会を作り上げて、これこそがわれわれに与えられている大きな仕事のひとつだとそう思って今後ともがんばって参りたいと思っています」
「オレたちは、ここで生まれてよかった。どうせ死ぬならこの国がいい。そう思ってこられるような国に今後とも自由民主党、全力あげてがんばります。皆様方の変わらぬご理解とご支援を、心からお願い申し上げてごあいさつ、講演にかえさせていただきます。長時間のご静聴ありがとうございました」
(終わり)
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