自民党敗戦分析と今後の政局

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参議院議席数分布図 http://headlines.yahoo.co.jp/specialfeature/sangiin2007/より引用

 政界再編の可能性について

参議院の場合、比例区議員の割合が大きく、比例議員は当選時の党を移籍できません。
(移籍した場合失職します。抜け道があり新党への移籍や無所属での留任は認められる)
また、参院は6年間という安定した地位を認められていますのでこれを捨てる議員は
いないでしょう。

自民党は歴史もあり、自民党が議員数確保の為にその名や組織を捨てることは無いでしょう。

可能性からすると、旧経世会系民主党議員が新党を作り、そこに移籍するという戦略になると
思われますが、今回の敗戦でこれに同調する自民党議員はほとんどいなくなったと思います。
その場合、新党は旧社会党の支持母体である連合などの組織票を失うことになると思います。

衆議院選挙に持ち込んだ場合、政界再編の目が生まれますが 、現状に満足している議員に
小沢氏が政権を取る為の解散への同調者がどの程度いるかということになりますね。

無理やり推し進めた場合、小沢などの党幹部と個別の議員の間で軋轢が生まれるでしょう。

また、公務員改革法、社会保険庁改革法、教育関連改革法がまだ施行されていません。
自民が与党にあり政権に留まっているだけで、現政権の望む法律は施行されてしまいます。
一度、施行された場合、時計の針は戻せませんから現政権は居座るだけでよいともいえます。
現在の逆風状態で解散総選挙に持ち込む馬鹿はいないともいえるでしょう。

また、衆議院の議席数分布が政界再編の可能性を低くしている要因でもあるでしょう。
自民 305 公明 31 民主 133 その他12 合計480

衆議院で過半数を取るのには 241議席必要です。過半数までは108議席足らないことになります。
仮に、民主党に公明党の議席をすべて足しても77議席必要です。

現政権に批判的な派閥は、津島派 46 丹羽古賀派 38 山崎派32 谷垣派 12になります。
しかし、丹羽古賀派では丹羽グループの離脱は無いでしょう。最大 15前後でしょう。
山崎派からは、武部に近い議員の離脱は無いでしょう。 最大 10前後
津島派、谷垣派はどうなるかわかりません。両派の全部足しても 最大 48
これをすべて足しても、最大73議席にしかなりません。
現実には、津島派、谷垣派両派の議員全員の造反を期待することはできないでしょうから、
とれて60議席です。計算上はどう頑張っても過半数には届きません。

今回の【小沢氏の苦悩】は参議院で勝ちすぎたことがすべてのような気がします。
与党の現有105議席、過半数121議席維持の為には議席が16足りません。

この状態では、自民党が他党を与党に取り込み過半数を維持する動きは起こらない。

僅差に終わり、過半数維持の為の他党の取り込みの動きが生まれたならば、引き換えとして
国民新党などから【安倍の辞任】の動きが生まれたかもしれません。

しかし負けすぎてしまった為、他党との連立を含めた取り込みの動きは起こらない。

票を取りすぎたことで、第一党として民主に政策責任が生まれたということになります。
これでは、従来の単純な【批判戦略】は取れなくなったといえるでしょう。
参院では【責任野党】になりましたので、何らかの方針を出していかなくてはなりません。
しかし、参院の民主の議員構成を見る限り、主張のばらつきがありすぎて党の方針を
纏め上げることができないように思われます。
民主のマニュフェストは、机上の空論的なものが多かったですから、
今後これをどのように実際の国会へ持ち込むかが焦点になって来るでしょう。

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当選者 (選挙区)
  最高得票              .                最低得票              .       
=====================================       =====================================
                 政党  .   得票数                        政党  .   得票数
=====================================       =====================================
大阪府   梅村 聡     民主党  1281502       高知県   武内 則男   民主党 . 166220
東京都   大河原 雅子  民主党  1087743       鳥取県   川上 義博   民主党 . 168380
兵庫県   辻 泰弘     民主党  1086682       福井県   松村 龍二   自民党 . 193617
北海道   小川 勝也   民主党  1018597       宮崎県   外山 斎     無所属 . 196685
神奈川県 牧山 弘恵   民主党  1010866       大分県   礒崎 陽輔   自民党 . 199523
=====================================       =====================================

落選者 (選挙区)
  最高得票              .                最低得票              .       
=====================================       =====================================
                 政党  .   得票数                        政党  .   得票数
=====================================       =====================================
神奈川県 松 あきら  ~ 公明党 . 691842       東京都   和合 秀典   諸派   .   3420
東京都   保坂 三蔵   自民党 . 651484       東京都   又吉 光雄   諸派   .   5289
埼玉県   高野 博師   公明党 . 623723       岡山県   北川 誠     (*1)   .   5753
北海道   多原 香里   無所属 . 621497       東京都   マック 赤坂  . 諸派   .   6408
愛知県   山本 保     公明党 . 587268       宮崎県   井野 元裕   (*2)   .   6823
=====================================       =====================================
                      .                 (*1) 維新政党・新風  (*2) 共生新党

当選者 (選挙区)
  次点との格差が少なかった候補者 ~.            次点との格差が多かった候補者 .          
============================================  ============================================
                政党    得票数 得票差                  政党    得票数 得票差
============================================  ============================================
鹿児島県 加治屋 義人 自民党   402541   2664  兵庫県   辻 泰弘    民主党 . 1086682 818910
福井県   松村 龍二   自民党   193617   2973  福岡県   岩本 司    民主党 . 1003170 817457
石川県   一川 保夫   民主党   272336   4151  大阪県   梅村 聡    民主党 . 1281502 695882
熊本県   松野 信夫   民主党   440742   8056  静岡県   榛葉 賀津也 民主党   823184 672878
新潟県   森 裕子    民主党   355901 . 11477  宮城県   岡崎 トミ子  民主党   549183 477494
============================================  ============================================

当選者 (比例区)
  最高得票                              最低得票               
==============================             ==============================
                  得票数                               得票数
==============================             ==============================
公明党   山本 香苗   . 1027546             共産党   山下 芳生   .  55912
公明党   木庭 健太郎   706993             民主党   山本 孝史   .  67612
公明党   山本 博司    619837             民主党   大江 康弘   .  68973
公明党   遠山 清彦    612972             民主党   室井 邦彦   .  72544
公明党   渡辺 孝男    558197             共産党   紙 智子    .  76877
==============================             ==============================

落選者 (比例区)
  最高得票                              最低得票               
==============================             ==============================
                  得票数                               得票数
==============================             ==============================
自民党   武見 敬三    186616             共産党   津野 豊臣      1524
自民党   阿達 雅志    170089             9条ネット  小松 猛       1835
自民党   藤井 基之    168185             女性党   蔵田 恵利子    2279
自民党   松原 まなみ  . 167593             共生新党  関根 博之      2792
自民党   大高 衛      161277             9条ネット  成島 忠夫      2981
==============================             ==============================


3人区以上の得票分析
   東京   民主:1860000(2人)
         自民:1340000(2人) 公明:794000
   神奈川  民主:1790000(2人)
         自民:. 895000     公明:691000
   埼玉   民主:1400000(2人)
         自民:. 684000     公明:623000
   千葉   民主:1140000(2人)
         自民:. 928000(2人)
   愛知   民主:1600000(2人)
         自民:. 734000     公明:587000
   大阪   民主:1280000
         自民:. 732000     公明:837000

データ引用
選挙サイトElection.-おもしろデータブック
http://www.election.co.jp/database/2007/0729.html

【独断と偏見に基づくデータからの分析】

一票の価値が低い都市部で、民主党が大量に得票している。(都市部においては浮動票比率が大きい)
一票の価値が高い地方においてはほぼ互角の戦いであった

農村部においては、民主自民ともにほぼ互角の戦いをしている。
それに対し、都市部は自民と民主との間に票の格差があったといえる。

自民党落選者の多くは票は取れているが票差により負けている(投票率が低ければ勝てた可能性が高い)
比例における上位落選者が得票は出来ているが結果的に落選している。
これは非拘束名簿式比例代表に特徴とも言えるが、
自民党は個人名投票が多く、民主は党名投票が多かったと考えられる。

神奈川埼玉愛知大阪などの3人区以上の都市部においては3倍くらいの票差が生まれている。
また、自民と公明の票差が殆ど無い(逆転している)。
都市部においては議員との関係が希薄な為、浮動票が多いと考えられ、マスコミなどのイメージに
左右された部分が大きいと思われる。

今回の選挙では、自民党は歴史的な敗北をいたしました。
しかし、その内容分析を進めていく過程でいくつかの面白い傾向が表れていることに気がつきました。

1、高年齢候補の落選が目立ち、若年候補は当選している。
  参考 立候補者当落政党年齢別分析
  http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/15167189.html

2、当落には派閥的な偏りが多く見られ、現政権より派閥の候補者はほほ当選している。
  同時に、津島派(旧経世会)など、旧主流派はほぼ壊滅状態になった。
  参考 自民党各派閥ごとの当落結果
  http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/15163759.html

3、一人区での敗北が目立ち、これが歴史的敗北の要因となっている
  
これらの情報から独断に基づく判断をすると、自民党は候補者選びに失敗したと考えられる。

民意の多くは【津島派(旧経世会)出身の高齢候補に対し、反発を示したものといえる。】

また、津島派(旧経世会)と民主党小沢氏の主張は非常に近いものがあり、
この部分において高年齢の現職候補は、違いを出しにくかった部分が大きいと思われる。

ほぼ同一のスタンスの主張であった場合、若手を中心に擁立した民主党に対して変化を求める票が流れる傾向が強く表れたものであると思われる。

前回の郵政選挙において、自民党は【刺客候補】を含む、政治の変化を強く主張し若返りを進めた。
これを民意は強く評価して歴史的な勝利に導いた。

要因は複数あると思われるが、候補者選びの段階で自民党は変化を打ち出せなかった
ネガティブキャンペーンの影響もあるが、変化を打ち出せなかったことが敗因の主要因であるとも思われる。

民主党組織分析

民主党組織
http://www.dpj.or.jp/governance/gov/index.html
【代表】    小沢一郎  ← 自民党竹下派(経世会)出身 竹下派七奉行 自民党元幹事長
【最高顧問】  羽田孜   ← 自民党竹下派(経世会)出身 竹下派七奉行
【最高顧問】  渡部恒三  ← 自民党竹下派(経世会)出身 竹下派七奉行
【副代表】   岡田克也  ← 自民党竹下派(経世会)出身
【副代表】   北澤俊美  ← 自民党竹下派(経世会)出身
【幹事長】   鳩山由紀夫 ← 自民党竹下派(経世会)出身
【財務委員長】 山岡賢次  ← 自民党竹下派(経世会)出身
【元代表代行】 藤井裕久  ← 自民党竹下派(経世会)出身
【元副代表】  石井一   ← 自民党竹下派(経世会)出身
【常任幹事(九州)】  西岡武夫  ← 自民党元総務会長
【代表代行】  菅直人   ← 社民連出身
【副代表】   赤松広隆  ← 社会党出身 社会党元書記長
【副代表】   円より子  ← フェミナチ
【参院議員会長】輿石東   ← 社会党出身 日教組出身
【総務委員長】 大畠章宏  ← 社会党出身 
【選対委員長】 鉢呂吉雄  ← 社会党出身
【広報委員長】 千葉景子  ← 社会党出身
【元副代表】  横路孝弘  ← 社会党出身
【常任幹事(南関東)】 広中和歌子 ← 公明党出身

この組織構成からわかることは、竹下七奉行を中心とした自民党経世会と旧社会党議員が幹部のほとんどを占めることがわかる。
それぞれの政治的なスタンスには、かなりの隔たりがあることが見てとれる。

今回の選挙で大量の当選者を出したことで、連合を中心とした左派の増加が予想され、左派が多い参議院と旧経世会メンバーを中心とした衆議院の間での党内対立が起こる可能性が高いといえよう。

年齢による当落の偏りがあるという意見に対する考察

民主側が高年齢だと自民が勝つ。
自民側が高年齢だと民主が勝つ

若手40代以下、高年齢50代以上とし、一人区に限って区別。野党系無所属も民主扱い
括弧書きはどちらも若手or高年齢。

自民 若手勝利:群馬(和歌山)(山口)大分
    高年齢勝利:(福井)鹿児島
民主 若手勝利:青森 秋田 山形(山梨)(富山)滋賀 奈良 岡山
         徳島 香川 愛媛 高知 佐賀 長崎 宮崎
    高年齢勝利:岩手(栃木)(石川)三重(鳥取)(熊本)(沖縄)
国民 若手勝利:島根

若手対高年齢で 【高年齢者が勝利したのは19選挙区中3選挙区】
       
        【若手が勝利したのは19選挙区中16選挙区 】

分析元データソース
http://www3.nhk.or.jp/senkyo/flash/index.html

ただし、自民党が若手候補者を擁立したのはわずか6選挙区に過ぎない。
民主党の若手候補者が悉く勝ったとは言えても、 民主党が有利だった事を無視できるわけではないと思います。

しかし、特筆すべきは、民主党の選挙戦略ではないでしょうか?
西日本の選挙区の殆どで、若手候補者を擁立し勝っています。
全体を見ても、参院のかなりの若返りが進んだと捉えることも出来ると思います。   

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