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「アメリカが勝手に始めたアフガン戦争に荷担するな」
「撤退すればアラブから喜ばれるぞ」と思っている方へ
アラブの国民がどう思うかは別の話。アラブ各国の政府や権力者はそう思っていません
なぜなら、日本の離脱はアラブ地域の核拡散につながりかねないからです。
アラブ地域に核が拡散し、軍事的な危険地帯になると
日米欧に海路経由で安全に油を売って、安全に儲けることができなくなります。
(日本が石油を安く買えるかどうかは、アラブの政府や権力者、石油メジャーと呼ばれる世界企業などの思惑次第だということをお忘れ無く)
日本が洋上活動から撤退すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
・パキスタン海軍の活動参加不可能
まともな補給艦を持たないパキスタン海軍は、海自の補給艦がないと洋上活動できないおそれがあります。
・パキスタン国民の世論沸騰
日本が撤退すると、洋上活動に参加する国は、パキスタン以外すべてキリスト教国になります。
「なぜキリスト教徒に協力するんだ」と、イスラム教徒な国民が怒るのは必至です。
こうなると、パキスタンの現政権、親米&国際協調派のムシャラフ政権が打倒され、イスラム原理主義系勢力に支持された新政権ができあがる可能性があります。
たしかにパキスタンは独立以降親米を貫いてきましたが、同時にこの国はタリバン、アルカイダを支援していました。これらテロ組織への支援を止めたのは、1999年にクーデターで政権を奪取した現大統領ムシャラフなのです。
日本は「先進8ヶ国首脳会議」、いわゆる「G8」各国の中でただひとつの非キリスト教国です。アラブのイスラム教徒にとって、これがどれだけ重要なことかわかるでしょうか?
キリスト教の侵略ととらえられかねない多国籍軍の活動が、イスラム教徒に表向き許容されているのは、日本がいるから、という面も結構あるのです。
なぜパキスタンが原理主義系政権になると、アラブ諸国首脳が困るのか? 「困るのはアメリカで、アラブは関係ないでしょ?」という意見もあると思います。
ですがそれは違います。なぜなら、パキスタンが原理主義系政権になると、アラブ各国に核が拡散する可能性があるからです。
忘れている方が多いですが、パキスタンは核兵器保有国です。
パキスタンの核兵器が、タリバンやアルカイダ、またはそれと関係の深い国家に流れることをアラブ首脳は恐れています。
実際サウジアラビアの王族が、「パキスタンからテロリストに核が流出したら、北朝鮮から核を買って核保有国になるぞゴルァ」と宣言しているんです。
下の図は、現在アラブ周辺で展開されている、核兵器の拡散に関する図です。
パキスタンが核兵器拡散のハブになっているのがわかると思います。
【ムシャラフの壁】→タリバン
↑
北朝鮮(ミサイル)→★パキスタン★→【ムシャラフの壁】→サウジアラビア
↑ ↓ ↑
中国 ↓ ↑
北朝鮮(核)→シリア.. ↓ 【ムシャラフの壁】
↓ ↓ ↓
エジプト→→ガザ←←イラン←ロシア
現在パキスタンは親米大統領ムシャラフが政権をとり、核の拡散を抑えています。これが上図の【ムシャラフの壁】です。
もしパキスタン世論が反キリストで沸騰し、原理主義系政権ができたら、こんなことになるかも……
1.パキスタンからの直接核拡散
2.アフガニスタンでの国連軍活動不能
(アフガニスタンでの活動のために、パキスタンが基地を貸与しています。 反米原理主義政権なら基地貸すわけがないですね
するとテロリストタリバンが、我が物顔で外国活動をするようになります)
もし日本撤退が原因でムシャラフ政権が倒れ、パキスタンの核がテロリストに流れたら、世界世論は「引き金を引いた」日本に、核拡散の責任の一端を求めるでしょう。
核拡散防止のためにも、自国の外交的危機を防ぐためにも、日本はインド洋でのテロとの戦いから撤退してはいけないのです。
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