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米メリルリンチ:7−9月期51.5億ドルの赤字、5四半期連続
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a28.izV976sw
10月16日(ブルームバーグ):米投資銀行のメリルリンチが16日発表した2008年7−9月(第3四半期)決算は、5四半期連続の赤字となった。少なくとも135億ドル(約1兆360億円)の評価損が業績の重しとなっている。メリルは米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)への身売りが決定している。
第3四半期の純損益は51億5000万ドルの赤字。前年同期の赤字額は22億 4000万ドルだった。優先株保有者への一時払いの配当を支払った後の赤字は74 億7000万(普通株1株当たり5.58ドル)。ブルームバーグがまとめたアナリスト15人の予想平均では、1株当たり5.18ドルの赤字が見込まれていた。
同業のリーマン・ブラザーズ・ホールディングスを破たんさせた信頼の危機を受け、メリルは9月にBOAへの身売りを決めた。ジョン・セイン最高経営責任者(CEO)は、今週発表された米政府による金融機関への資金注入策は融資を促し信用市場のまひ状態を解除するだろうとの見方を示した。
同CEOはアナリストとの電話会議で、救済案は「米金融機関が抱える問題の中核の部分を解決する」とし、「信用市場の環境は徐々に回復するだろう」と語った。
ニューヨーク時間午前10時31分(日本時間午後11時31分)現在、メリル株は前日比29セント安の17.95ドル。
メリルの第3四半期総収入は1600万ドルに減少。第2四半期の総収入は3億8000万ドルだった。
第3四半期の評価損には7月に売却した債務担保証券(CDO)関連の57 億ドルが含まれる。このほかでは、不動産関連資産や政府支援機関関連の損失、米証券会社1社のデフォルト(債務不履行)などに絡み38億ドルの評価損を計上した。証券会社の名前は挙げていない。
CDO半分以上を清算
同社は主に住宅および商業用不動産ローン関連資産の売却により、26億ドルの損失を計上した。米銀行部門が保有する証券の評価額は8億5200万ドル、レバレッジド・バイアウト(LBO)向け融資債権の評価額は5億5000万ドル引き下げた。入札方式証券(ARS)をめぐる和解の費用は4億2500万ドル。
メリルは第3四半期中に、保有している住宅ローン関連CDOの半分以上を清算し、額面306億ドル相当の資産を67億ドルで売却した。ブルームバーグ・エル・ピー株20%の売却では43億ドルの利益を計上した。
昨年12月にメリル株を取得したシンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスには、損失補償として25億ドルを支払った。
部門別の内訳を見ると、ブローカー部門の収入は8%減の30億ドル。債券トレーディングの収益はマイナス99億4000ドル。株式トレーディングは前年同期の2倍強となる60億3000万ドルの収益を上げた。債券引き受けと株式引き受けの手数料収入はそれぞれ34%と38%減少した。
米シティグループ:7-9月は4四半期連続の赤字、評価損など響く
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aj5yhhyM9rS8
10月16日(ブルームバーグ):米銀シティグループが16日発表した 2008年7−9月(第3四半期)決算は、4四半期連続の赤字となった。少なくとも132億ドル(約1兆3280億円)の信用損失や貸倒引当金、評価損が業績の重しとなった。
同行の発表資料によると、純損益は28億ドル(1株当たり60セント)の赤字。前年同期は22億ドル(同44セント)の黒字だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト7人の予想平均では、38億ドルの赤字が見込まれていた。
シティの株価はこの日、前日比33セント(2.0%)安の15.90ドルで取引を終えた。年初来では46%下落している。
クレジットカード
シティのゲーリー・クリッテンデン最高財務責任者(CFO)は電話会議で、返済率の低迷や破産や失業の増加に加え不良債務回収率の低下を映し、シティの北米クレジットカードローンの貸倒損失は3億1100万ドル増加したと明らかにした。同行はクレジットカードローンの貸倒引当金として4810億ドルを積み増した。
同CFOはインタビューで、「クレジットカード損失は09年に入っても増加を続ける可能性がある」と述べた。同行は引き続き、配当を1株当たり 16セントと、現行の32セントから半減する意向に変わりはないと述べた。
7−9月期の総収入は前年同期比23%減少し167億ドル。アナリストの予想平均は203億ドルだった。リテール(小口金融)銀行部門や中小企業向け融資部門を含む米消費者部門の収入は74億ドルと、前年同期から2%増加した。
同行の資本力を示す中核自己資本のティア1比率は9月末時点に8.2%となり、6月時点の8.7%から低下した。2007年末は7.1%だった。
ビクラム・パンディット最高経営責任者(CEO)は発表資料で資本比率について、「しっかりしている」との認識を示すとともに、第4四半期には同行のドイツのリテール銀行部門の売却と財務省からの資金注入で一段と強化されるとの見通しを示した。
同行の7−9月期のトレーディングと投資銀行部門からの収入は前年同期比48%急減し23億9000万ドル。富裕層資産管理部門の収入は10%減少し 31億6000万ドルとなった。
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