特集 アジア通貨危機の再来か?

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本日のKOSPIとウォンのチャートです。

韓国政府は、通貨防衛宣言を繰り返しています。

詳細に関しては、過去記事をご覧ください。

第1回 緊張するアジア経済 通貨防衛を観測
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/39750212.html
第4回 緊迫する韓国経済
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/39941529.html
第5回 韓国通貨防衛宣言 燃える上海

http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/40041660.html

まずは、今日のKOSPIのチャートからご覧ください。
下落が続く中、終値にかけて反発、大きく戻しているのが見て取れるでしょう。
同時に、取引高が急増していることもご理解いただけると思います。

そしてこれが本日の結果です。
コスピ 1,623.60 ▼42.86
コスタック 556.79 ▼23.98
贈り物 209.75 ▼4.35
為替 1,035.00 ▼12.00

投資主体別売買動向
個人..  -1641億
機関.   5496億
外国人 -4209億

プログラム売買動向
差益..  3740億
非差益 2637億
全体..  6377億

このデータから、外国人が売りこし機関が買い支えていることがはっきりと判ります。
終値にかけての買いは、年金や政府系ファンドによるものだと推測します。

さて、次に為替の動向です。
チャートから異常な動きが十分に感じ取れると思います。
一本目の長い青ロウソクがあっという間に食われ、追加の青ロウソクでやっと下落に転じています。

韓国当局、ウォン安阻止のためドル売り介入を実施=市場筋
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-32541820080702
[ソウル 2日 ロイター] 市場筋は2日、韓国当局がウォン安阻止のためドル売り介入を実施したもようだと述べた。0550GMT(日本時間午後2時50分)現在の相場は1米ドル=1048.75/9.25ウォン 前日終値(ビッド)は1047.0ウォン。この日は一時1056.9ウォンまで下落していた。

韓国の国内報道によると今日の介入は30-40億ドルとのことでした。
従来の介入はロウソク1本5億ドル、一日10-15億ドルでしたから、介入の効果が薄れていることがお分かりかと思います。
ソース
http://media.daum.net/economic/stock/fx/view.html?cateid=100018&newsid=20080702165609118&cp=Edaily (韓国語)

さて、解析を続けます。
6月の外貨準備高は2581億ドル、前月と同水準
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080702-00000015-yonh-kr
【ソウル3日聯合】韓国銀行は1日、6月末現在の外貨準備高は2581億ドルで、5月末に比べ1億ドル減少したと発表した。6月は変動要因が特になかったという。
 外貨準備高の内訳は、有価証券が2332億6000万ドル(90.4%)、預金が243億2000万ドル(9.4%)、国際通貨基金(IMF)リザーブポジションが3億5000万ドル(0.1%)など。

この報道から判ることは、有価証券の中身がわかりませんのでなんともいえませんが、
韓国当局の即時に投入できる外貨は預金部分の243億2000万ドルしかないということですね。これは今日の介入6回分に当たります。

すでに残された体力は少ないことが、ご理解いただけるのではないでしょうか、
さて、どうなるのでしょうね。

中国が資本規制を強化へ、投機資金の流入抑制が目的 
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT820372220080702
輸出代金を装った膨大な額の投機資金が流入しているということでしょうね。
中国の輸出統計、国際収支、貿易収支など当てにならないということがここからもわかりますね。


本日の上海市場は、4日ぶりの下落となりました。
前日のNYの暴落もさることながら、利上げ観測が強まったことがその要因のようです。

中国株(終了):CSI300指数、4日ぶり反落−利上げ懸念強まる
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=aQPpdA6629Ps&refer=commentary
 6月27日(ブルームバーグ):中国株式相場は下落。CSI300指数が4日ぶりに反落し、週間ベースで6週連続安となった。中国当局がインフレ対策で利上げするとの観測が広がった。
 米シティグループが出資する上海浦東発展銀行(600000 CH)は、融資の伸びが鈍化するとの懸念から下落。中国最大の上場不動産会社、万科企業(000002 CH)を中心に不動産株も安い。借り入れコスト上昇で住宅ローンが落ち込むとの見方が強まった。
 製油最大の中国石油化工(Sinopec、600028 CH)と航空大手の中国国際航空(601111 CH)は、原油相場が過去最高値近くで取引されていることを受けて値下がりした。
 ICBCクレディ・スイス・アセット・マネジメントで11億ドル相当の資産運用に携わるチャン・リン氏(北京在勤)は「投資家はパニックに陥っている」とし、「市場では、中国人民銀行が週末に利上げを実施するとの観測が出ている」と指摘した。
 上海証券取引所と深セン証券取引所の人民元建てA株に連動しているCSI300指数は、前日比164.89ポイント(5.5%)安の2816.02で終了。取引時間中では一時6.5%安となった。前日までの3日間で6.8%上昇していた。今週は1.2%下落、年初来では47%安。

すでに中国の預金準備率は17.5%に達しており、これ以上の引き上げは困難な状況でしょう。
すると、残された方策は通貨切り上げと金利の引き上げと言うことになりますね。

もし、利上げをした場合、ベッグ通貨である米ドルとの金利差が拡大し、更なるキャリートレード(ホットマネー)を呼び込むでしょう。これは将来のリスクを高める結果となります。

また、通貨切り上げをした場合、通貨切り上げを狙った投機性資金(ホットマネー)の一斉流出が発生する可能性があります。この場合、一挙に外貨準備が失われ通貨危機に陥る可能性もあります。

どの方法を採ったとしても、決して良い方向には進まないでしょうね。

ホットマネーの特徴は、不動産など長期間固定化される資産や設備投資や産業開発など実体経済には直接投下されないことにあります。このような資金はすぐに換金できる現金性資産(預貯金など)に投下され、国内の過剰流動性を促進します。

この課程で一時的に銀行の預金額は増加し、金利支払いによる強い貸し出し圧力となります。
いつ失われるかわからない一時性資金を元手に、市中への貸し出しをしなくてはならなくなる訳です。
これを抑制する為に、金融当局は金利や準備率を引き上げる方策をとることになります。

しかし、引き締め過ぎると実体経済に資金が廻らず、景気を冷え込ませ、同時に不動産バブルなどに対して負の影響を与え始めます。

中国当局は、すでにとるべき手段が限られているということがよくおわかりでしょう。


IMF専務理事:人民元は「大幅に」過小評価、世界経済の不均衡に影響
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&sid=arYMh3uds4EE&refer=jp_us
 6月24日(ブルームバーグ):国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は24日、中国の人民元は「大幅に」過小評価されており、世界経済の不均衡につながっているとの見解を示した。
 ストロスカーン理事はメキシコのカンクンで開かれた閣僚級会合で記者団に対し、中国当局は同国経済が国内需要への依存度を高める措置を講じるべきだと述べた。
 同理事は「人民元相場の水準は世界的な不均衡の唯一の要因では全くないが、その一因ではある」と指摘した。また「明らかに中国当局は、国内需要を高めることで成長のバランスを取り戻すことが中国の利益にかなうことを承知している」と述べた上で、「問題はそのペースだ。それが容易ではないことは理解できるが、必要なことだ」と強調した。

繰り返しとなりますが、米国やG8、IMFといった国際社会からの圧力が強まる中、中国はどのような選択をするのでしょうか

原油高はアジア経済・通貨に「予期せぬ恩恵」もたらす−米モルガンS
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a4JbyMo6CZsA
 6月27日(ブルームバーグ):米大手証券モルガン・スタンレーは27日、過去最高値圏にある原油相場について、輸送コストが拡大することでアジア諸国は外需依存度の引き下げと内需依存度の引き上げを余儀なくされるため、域内経済や通貨に「予期せぬ恩恵」をもたらす効果があるとの認識を示した。
 モルガン・スタンレーのスティーブン・ジェン主任為替ストラテジスト(ロンドン在勤)によると、自動車や衣料などさまざまな製品の輸出コスト拡大につながる原油価格の高騰は、アジアの輸出業者に域内需要への依存度を高めるよう促す効果があるため、世界的な貿易不均衡の是正に役立つという。26日のニューヨーク原油先物相場は一時1バレル=140.39ドルと、日中の史上最高値を更新した。
 ジェン氏は、原油高について「短期的には明らかに、アジアや通貨を含むアジアの資産にマイナスのショックをもたらす」とした上で、「しかし長期的には、このショックが輸出依存度の低下を加速させるかもしれない」と指摘した。
 ジェン氏はまた、過去20年間にわたり低い輸送コストなどを支えに拡大してきたアジアの貿易や経済が影響を受けることで、世界的な不均衡は「正常化するはずだ」との考えを示した。
 今年これまで、売買高が最も多いアジア10通貨(円を除く)のうち5通貨の騰落率がマイナスとなっている。最も大幅に下げたのはタイ・バーツで12%安。韓国ウォンは11%安(ブルームバーグの集計データによる)。騰落率ランキング上位1、2位は台湾ドルと中国人民元。

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本日の上海市場は大きな上げ下げの動きを繰り返しながら、最終的には1,54%の上げで終わった。そのチャートはさながら末期の仕手戦の様相を見せている。

中国の商社:亜鉛や銅の輸入を資金調達に活用−銀行融資引き締めで
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=a5zSl438_0DQ&refer=jp_asia
 6月24日(ブルームバーグ):カナダのノバスコシア銀行の1部門であるスコシア・キャピタルによると、中国で銀行融資の引き締めが進むなか、中国の商社は資金を獲得するため、亜鉛や銅の輸入を活用している。
 スコシア・キャピタルのアナリスト、ナ・リュー氏は電子メールのリポートで「プロジェクト融資に関連した輸入需要が堅調だ」と指摘。輸入業者は原料を輸入することにより数カ月間は「信用の窓口」を確保することができるとしている。
 中国人民銀行は今月、12年ぶりの高水準に近いインフレ率を抑制するため、預金準備率を過去最高の17.5%に引き上げた。中国の銅生産会社、江西銅業の子会社の幹部らは11日、商社が、中国が輸入する精錬銅のうち40%以上を不動産投資などのプロジェクトの資金調達のために利用していると述べた。
 中国国内の生産の伸びが緩やかだったことに加え、資金調達の需要が拡大したため、同国の5月の精錬亜鉛の純輸入量はほぼ3倍の1万3592トンとなった。

輸入契約から代金支払いまでの時間差を利用して、それを不動産投資などに利用しているということでしょうか?資源の値上がり傾向ですから輸入した余剰資源で転売益も狙えるということですね。
これが世界の資源インフレに拍車をかけ、資源の投機化を促進しているということでしょう。
しかし、実需を伴わない資源輸入はいつか破綻します。近い将来物あまりが発生した場合、破綻の危機に瀕します。


中国、資金フローに関する監視を強化へ─国家外為管理局局長=金融時報
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK012707320080624
 [北京 24日 ロイター] 24日付金融時報は、中国当局は今後、世界中から流入する投機資金の影響をかわすため、輸出入に関わる資金の流れに対する監視を強化していく方針だと報じた。
 中国国家外為管理局(SAFE)の胡暁煉・局長が同紙に明らかにした。
 同局長は、米国のサブプライムローン(信用の低い借り手向け住宅ローン)危機後の国際的な資金の流れや変化する世界経済によって、中国が直面する問題はより困難なものになっていると指摘。「世界中から集まる短期の投機資金による影響を回避し、国家の経済と金融の安全性を確保する上で、中国はますます困難な問題に直面している」と述べた。
 また同紙が報じたところによると、大連、蘇州、武漢の貿易センターを訪問した同局長は、地方政府の当局者に対し、輸出入関連の支払いを監視し、短期の対外債務に対する規制を強化するよう指示した。

当局も規制に乗り出すようですが、汚職が蔓延する中国にどれだけの実効性があるが不透明ですね。
さらに、規制強化に出た瞬間、急激な資源価格の下落が発生して商社の破綻が発生する可能性もある。
そして、それは同時に不動産バブルの崩壊を悪化させることとなる。


アジアの不動産向け資金コスト、高い状況が続く−クレディ・スイス
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=a0CgHkarJSf4&refer=jp_asia
 6月24日(ブルームバーグ):スイスの銀行クレディ・スイス・グループによれば、アジアの不動産向け資金コストは向こう1年、高い状況が続きそうだ。同コストは過去1年で最大700ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇したという。
 同行の不動産ファイナンス責任者サミール・ナヤル氏によれば、同コストは中国とインドでこれまでに500−700bp、他のアジア市場では最大300bpそれぞれ上昇した。同氏は24日のインタビューで、「向こう半年から1年をみると、資金コストが大きく低下するとは予想しない。投資家は静観して様子を見守る姿勢だ」と語った。
 米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場の崩壊で、金融機関は巨額の評価損や貸倒損失を計上。世界の不動産向け融資は枯渇している。
 ナヤル氏は資金コスト上昇が「決定的に相場を鈍化させた。昨年ほど多くの取引は行われていない」と語った。一方で、価格が急速かつ過剰に上昇したインドや中国では、信用逼迫(ひっぱく)は必要だったとも指摘。同氏はまた、ベトナムなどでのインフレにも懸念を示した。

インフレ抑制のための金融危機締めと海外からの投資引き揚げが同時に発生しており、こちらも不動産バブル崩壊を悪化させることとなるだろう。

不動産価格暴落による金融危機に注意を 建設部
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2008-06/23/content_15874629.htm
 国務院が会議を招集し、金融安全の確保を前提に、不動産市場の安定維持を求めた。
特に不動産業界を対象としたマクロ調整政策の実施から3年が経った今、深センなどの地域の住宅価格の大幅な変動とともに、「金融安全」という課題が、中国の政策決定者たちの目の前に突き出された。
 最近就任した住宅と都市農村建設部の姜偉新部長は、「不動産価格の速すぎた上昇を防ぐと同時に、その急激な下落も防止しなければならない」とし、今の懸念は不動産市場の安定維持の作業が果たして「不動産価格の下落を防ぐ」段階に入ったかどうかであると指摘した。
 経済学者で北京師範大学金融研究センターの鐘偉主任の研究結果では、中国不動産建築業の今年上半期の資金不足額は4000億元に達するという。
 金融引締政策下の不動産業の資金繰りの悪化は、すでに秘密ではなくなっているが、資金調達の場を持つ上場企業の資金繰りも脆弱になってきている。

残念ながら、自由市場において一度始まったバブル崩壊を抑制する手立てはありません。現在の繁栄を捨てて共産主義に戻るのでしょうか?どちらにしても地獄が待っています。

第8回 中国の通貨政策

まず、昨日の中国の流れから、昨日の上海市場は先週のNYの下落を受けて大幅な下落で寄りつき、その後上げ下げを繰り返しながら終値にかけて戻す展開

人民元:ペッグ制廃止後の最高値−中国中銀がインフレ対策強化を模索
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=a9LBREFVV5Q4&refer=jp_asia
6月23日(ブルームバーグ):中国の外国為替取引で、人民元の対ドル相場は 2005年のペッグ(連動)制廃止後の最高値を更新した。中国人民銀行はインフレ抑制に向けて、一段の引き締め策を模索している。
 人民元は今年に入って対ドルで6.3%上昇しており、昨年1年間の上昇率である7%に近付いている。中国政府が先週、予想外にガソリンやディーゼル油価格を最小17%引き上げたのを受けて、人民銀の周小川総裁は20日、インフレを抑制するため、「一段と強い措置」を打ち出す可能性を明らかにしていた。
 中国銀行の為替トレーダー、ツァオ・リエ氏(上海在勤)は「人民銀は選択肢があまりないことから、輸入インフレの抑制に向け人民元上昇に一段と依存するだろう」と述べ、「人民元はドルに対し年内は堅調なペースで上昇していく」との見方を示した。
 中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海時間午後5時半(日本時間同6時半)現在、前週末比0.09%高の1ドル=6.8740元。前週末は6.8801元だった。4−6月(第2四半期)に入ってからは2%高となっている。

中国の場合、ペッグ制を廃止しバスケット制に移行していますが、バスケットの内容はドルへの依存度が高く、事実上のドルペッグです。

ペッグ通貨、通貨切り上げに関する解説
ペッグ通貨の場合、自国通貨とドルをリンクさせている訳ですね。

例えば、仮に1ドル=1元 としていると想定しましょう。

通貨の両替レートが固定(固定に近い)為、投資する側には為替リスクが少ないことになります。
この時、両通貨に金利差がある場合、金利差を狙った投機資金が流入します。
さらに通貨切り上げ圧力が強い場合、ここに切り上げによる利益を狙った資金も流入します。

ここで、1ドル=1.1元とレート変更を行った場合、一夜にして巨額の利益が舞い込みます。

同時に、この時点で国内から膨大な資本が流出して、ドル転により外貨準備が失われます。

変動相場制の場合、ドル転圧力が強くなると通貨が安くなり、外貨準備は温存させるのですが、ペッグの場合、これが一挙に失われることになります。

昨年から、中国と米国の金利差は拡大する一方であり、通貨切り上げ圧力が強まっていますのでそれを狙った膨大な額の短期資金(ホットマネー)が流入しているといわれています。また、株高時に売却した株式の売却資金の多くも国内に滞留しているといわれており、これが一気に流出する可能性を含んでいる訳ですね。


中国銀行、交通銀行、香港金融市場への社債発行を計画
http://www.chinapress.jp/finance/12339/
 6月23日、中国国内メディアの報道によれば、中国銀行、建設銀行は香港金融市場において、社債の発行を予定していることを明らかにした。
 中国銀行の社債発行金額は50億元(約745億円)以下、建設銀行は70億元(約1043億円)以下とのこと。
 中国銀行は社債の期限を3年間以下とし、額面年率は香港人民元預金利率や、香港証券市場における平均収益率などによって決定される予定。
 業界アナリストは、中国銀行、交通銀行による香港金融市場での社債発行には国内預金準備率の引き上げなどが背景にあると見ている。

中国は、過剰流動性対策として預金準備率を引き上げ続けてきました。しかし、それ以上のスピードで、株式や不動産などの形で固定化されないホットマネーが流入、インフレを促進しています。
しかし、この記事を見る限り、準備率上昇による銀行の負担は増大しており、中国当局が準備率を調整する形で流動性対策を取ることは不可能に近くなってきているということでしょう。


人民銀総裁「反インフレ対策強化の可能性あり」
http://www.people.ne.jp/a/7fc81aa8b6534ff6b179eb3cb0000ed5
 中国人民銀行(中央銀行)の周小川行長(総裁)はこのほど米国ニューヨークで「燃料油価格の引き上げによるインフレ局面の激化に備えるため、中央銀行がより強力な政策を制定する可能性がある」と発言した。だが具体的にどのような政策ツールを運用するかは明らかにしなかった。 以下略
 
利上げをした場合、米中間の金利差拡大により金利差を利用したホットマネーが流入することになります。ホットマネーが流入することで一層の過剰流動性を生みインフレを促進する可能性が高い。残念ながら、当局には準備率引き上げと利上げの余地は少なくなっています。

残された手段は通貨切り上げしかありません。しかし、これをした場合、一気に外貨が失われてしまう。これをわかっていてG8や米国ポールソン長官は通貨切り上げ圧力をかけている。

中国はドル上昇に伴う資本逃避に備えるべきだ−銀河証券の左氏
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=aBkQF5cSKOWM&refer=jp_asia
 6月23日(ブルームバーグ):収入ベースで中国2位の証券会社、中国銀河証券のチーフエコノミスト、左小蕾氏は23日、ドルが他のアジア通貨に対して反発するなかで中国は人民元を下落させ得る規模の資本逃避に備えるべきだとの見方を示した。
 左氏はブルームバーグ・ニュースに電子メールで送付した記事で、1998年のアジア金融危機で示されたように、新興市場の資本移動はドル相場のトレンドに「密接」に関係していると指摘。ドル上昇に伴いアジア通貨からの資本流出が始まれば、人民元相場は悪化すると政府は想定すべきだとの考えを示した。
 円以外の10のアジア主要通貨のうち、ドルに対し過去2カ月間にフィリピン・ペソ(7%安)など9通貨が下落。人民元は同期間に1.7%上昇した。
 左氏は、投機的な短期資金いわゆるホットマネーをもたらす元高を見込んだ一方向への投資を抑制するため、「実際に管理された変動相場制」を実施することで、政府は比較的公平なレートで人民元を推移させるべきだと指摘。人民元が2005年7月のドル・ペッグ(連動)制廃止後に対ドルで20%上昇したことを受け、「人民元の均衡相場を研究する時期だ」との考えを示した。
 左氏は、大規模な資本逃避を防ぐため、政府は資金移動の管理強化に向けた草案を作るべきだとしている。さらに、投機的資金の「機会費用」増加を狙い、既存のファンドに両替税を課したり、あるいは海外資金がより長期にわたり国内にとどまるよう義務付けることを提案した。

中国第二に証券会社のチーフエコノミストでありながら、自由主義市場の原則がわかっていない様ですね。それは共産主義のような計画経済国以外では成立しません。もし、このような政策を実施したならば中国は国際社会からの批判を受け、今後一切相手にされなくなるでしょう。

中国、外国人による不動産投資の規則を変更へ=香港紙
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS818982220080623
[北京 23日 ロイター] 中国商務省は地方政府に対し、外国人による不動産投資の登録を近く認める見通し。23日付のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が報じた。
 中国はこれまで、不動産投資の過熱抑制を目的に、外国人の不動産投資に関する規則を強化してきた。当局は昨年、外国人投資家に対し、当該地区を管轄する地方政府の承認を得た後、北京の商務省に登録するよう求めた。
 今回の規則変更により、登録義務は北京から地方政府に移る。地方政府は北京に比べて投資誘致に熱心な傾向がある。
 21世紀経済報道は先週にこの規則変更を報じていたが、それによると商務省は「政策の方向性は変わらない。新規則は単に登録先の変更を意味する」としている。
 一方、サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、ある市場関係者は「登録先の変更となれば、手続きははるかに容易になる」と指摘。
 地方政府による承認は通常1カ月以内で得られるのに対し、北京の商務省での登録は最大6カ月間かかるため、これまで一部の外国人投資家が投資を控えてきた。

参考記事
GS、「中国の08年不動産価格15%以上下落」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0518&f=business_0518_001.shtml

すでに国内資金では、不動産価格を維持できない状況に陥っているのでしょう。今の中国に投資する奇特な投資家はいるのでしょうか?

中国の備蓄庫は空っぽ 組織ぐるみ横流し
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080623/chn0806232120008-n1.htm

想定内とはいえますが、中国の食糧備蓄大丈夫なのでしょうか?
ある日突然、食糧危機が発生するなんてことはないですよね?

臨時更新!! 誤認を招く部分の訂正を行いました。

今日の上海市場は完全に仕手の様相でしたね。

仕手の親玉は、なんと米国政府VS中国政府!! すごいカードです。

内容整理の為に再掲載 
中国当局:適格外国投資家の株式売却禁止期間の短縮で合意−米財務省
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=aioS59RYg61Y&refer=jp_asia
6月19日(ブルームバーグ):米財務省は、18日まで開かれた第4回米中戦略経済対話の終了後、中国当局が適格外国機関投資家(QFII)が中国株に投資するに当たり、保有後の一定期間の売却を禁じる「ロックアップ期間」を一部の投資家を対象に短縮することで合意したと発表した。今年に入り、アジア諸国の中で、株価急落の目立つ中国株式市場のてこ入れにつながる可能性がある。

中国証券監督管理委員会(CSRC、証監会)は2006年、QFII制度で中国株投資を認められた外国の年金、保険、投資信託会社のロックアップ期間をそれまでの1年間から3カ月に短縮した。ただその他の業種の投資家に対しては、依然として1年間のロックアップを設けている。今回の米財政省の発表では、具体的な変更内容、適用方法、時期についての説明はなかった。

米財務省の発表によると、中国は「適格」外国企業が株式または預託証券を発行し、中国国内の証券取引所に上場できるようにすることでも合意した。中国では、預金業務を行わない外国の金融機関による消費者金融の提供を認める試験的なプログラムも開始される。外国の銀行が人民元建て債券を発行する際の要件も緩和するという。

株価が下落する中で外国人投資家のロックアップ期間短縮ですか、逃げ遅れた投資家の救済でしょうか、売りたくても売れなかった9ヶ月分の機関(大口)投資家の売り物が一気に放出されますね。

それに対して、中国政府の回答が出ました。
中国・香港主要紙ヘッドライン(20日付)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK818769820080620 一部抜粋
◎中国証券報
★5%以上の株式を保有する証券会社の支配株主に対し、株式購入後、最低60カ月の売買を禁止=中国証券管理当局の新ガイドライン

完全な奇襲作戦です。 *以下訂正部分
証券会社の支配株主に対して 最低60ヶ月間持ち株を売買できなくした?
証券会社の株主を固定化して、売り逃げを防止しようと言うことでしょうか?
調べたところ、現状、中国の証券会社に出資しているのは外資ではGSとUBSのみの様ですね。
GS出身のポールソン氏への当てつけなのでしょうか?

中国当局がIPOの承認を先送り、株式相場急落で対応−英紙FT
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aTO_ZVXXxdP4&refer=jp_top_world_news
6月19日(ブルームバーグ):英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、オンライン版)は19日、中国当局が、急落する株式相場への対応策として、新規株式公開(IPO)の承認を先送りしたと報じた。市場関係者と当局者の話を基に伝えた。
 同紙によれば、株価対策としてこのほかにもさまざまな措置が検討されている。また中国当局は、国内のファンドマネジャーや証券会社に対し株を購入するよう働き掛けているという。

こりゃ酷い!! 資金の希薄化防止の為にIPOを抑制するまでは許せるが、ファンドマネージャーや証券会社に圧力ですか、、、終わっていますよ。

拝啓、証券会社様
この状況で中国株や中国関連ファンドを顧客に勧められますか?
貴社の大切な顧客への説明責任を果たせますか?

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