気が向いたときの雑記帳

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文殊菩薩を彫る

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「もんじゅ」といえば、福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の原子力発電所(高速増殖炉)のこ

とで、放射能洩れで永い間停止されていたが、最近再稼動され話題になっていた。  

その「もんじゅ」の名は仏教の文殊菩薩に由来し、同じ若狭湾に面する天橋立南側にある天橋山智恩寺の

本尊で、日本三大文殊菩薩として知られている通称「丹後の切戸文殊」から、命名されたといわれる。


「三人寄れば文殊の智恵」という諺があるとおり、文殊菩薩は一般に「智慧」を司る仏とされている。 

日本独自の形式だといわれる釈迦三尊形式では、釈迦如来を中に、文殊菩薩と普賢菩薩が脇侍として両脇

に配置されている。 これは佛教すなわち釈迦如来の教えの完璧を期すには、智慧と行の調和が必要であ

り、文殊菩薩の智慧と、普賢菩薩の行において完成されることを表しているのだといわれている。


文殊菩薩の像は、髻を結い、瓔珞(ようらく)、腕釧(わんせん)、臂釧(ひせん)等の装身具で飾り、

条帛を着け、右手に剣、左手に経巻を持ち、獅子に乗る姿が一般的である。  獅子は百獣の王であるこ

とから、文殊菩薩の智慧が秀抜であることの表現だといわれている。


敦賀原発も人間の知恵を結集した最先端技術で、原発の安全を確保したいという意味で「もんじゅ」と名

付けたのだろうが、日々の行が追いつかなかったのは皮肉なことである。


先々月仏像彫刻展も終わり、新しい仏像の制作に取り掛かっている。

釈迦如来座像・普賢菩薩騎象像と完成したので、今回は文殊菩薩騎獅像を彫り釈迦三尊像の仕上げとする

つもりである。  普賢菩薩の時は象の部分に苦労したが、今度も獅子の部分で苦労しそうである。  

焦ることなく、知恵を働かせて、二年をかけて完成すればと思っている。



   あすなろを刻み文殊の知恵を知る

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