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書庫ダンちゃんの短い短い物語

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希望

この作品は昨年発表させていただいたものですから一部の方はご存知ですが
Mr.dandy として見つめ直しましたので
もう一度ご紹介させていただきます
 

 
 
森の中を歩いていると
ひとりの小さな女の子に出会いました
 
満面の笑顔を振り撒きながら僕に話しかけてきた
 
「 こんにちわ 」
 
山歩きでよく交わす挨拶のように
僕の心に飛び込んできた
 
その子のポケットは不自然なまでに膨らんで
強い光を放っていた
 
どうしても気になって聞いてみた
  
「 ねぇ、君のポケットには何が入っているの・ ・ ・ ? 」
 
「 う〜ん。 本当は秘密なんだけどなぁ〜 」
「 特別だよ 」
「 教えてあげる 」
  
女の子はそう言いって答えてくれた
 
「 これはね、みんなが欲しがっているものなの 」
「 それに、本当は、みんな持っているの 」
 
僕には分からなかった
 
本当はみんなが持っているものって
みんなが欲しがるものって
まるで「 なぞなぞ 」 だなぁ〜!
 
何が入っているんだろう
 
もう一度尋ねてみた
 
「 みんなが欲しがるものって、なぁ〜に? 」
  
女の子は笑いながら答えてくれた
 
「 希望と言う名の種よ 」
「 育つと木になって、葉が茂って、花が咲いて、実が生るの 」
 「 花が咲くまでは誰でも同じだけど、
実はその人だけのオリジナルよ 」
 「 願いや想いで光が違うの 」
   「 気が付かないから人のものが欲しくなるだけなの 」
 

イメージ 1
 
「 そして実は七色に光り輝くわ 」
「 これはその実よ 」
 
 「 欲しがっている人に限って自分が持っている事に気付かないでいるの 」
 
ポケットが膨らんで光り輝いていた理由が分かった気がした
   
だけど
 
僕もその種を持っているのだろうか
 そして実るのだろうか
 
女の子に聞いてみた
 
「 どうすれば木が育って、葉が茂って、花が咲いて、実が生るの ・ ・ ・? 」
 
女の子は笑いながら言った
 
「 みんなの声を一杯受け取って! 」
「 次はその声を口一杯にほおばって噛み砕いて飲み込むの 」
「 お腹が一杯になるまで 」
「 そうすれば体が吸収して種が育つから 」
「 ただそれを繰り返せばいいの 」
 
 
そんな会話の途中で目覚ましが鳴った
   
「 夢だったんだ 」
 
リアルなまでの女の子との会話に思えた
 
夢の中の会話だけれど
僕も光り輝く実が欲しくなりました
 
僕の実はどんな光を放つのだろうか
 
女の子に教わった通り
希望の種が何時か実って
光り輝く時が来るのだと
   
 
真剣に
 
 
そう思えた
 

 

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