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苦しかった先生稼業も 8月3日までに採点を終えようやく一段落した。 8月6日から10日は職場が一斉休業の計画年休で、前後の土日を合わせれば9日間の休暇である。 本当は海外にでも行きたかったが、 今回は出遅れ・・ 奈良も行きたいがあまりに暑そう・・・ で思いついたのが長年の懸案であった青森訪問・・・ 私用でも、出張でも 通過するのみで、歩いたことがない 数少ないの県のひとつが青森県だったのだ。 でタイミングも良いので、 ねぷた見物でも・・と検索し 往復新幹線、弘前一泊の旅に出ることにしたのでした。 6日昼前に東京を出て、青森についたのは午後3時すぎ・・・ ここでひとつ選択しなければいけないことがあった 6日夜青森で「ねぶた祭り」をみてから弘前にむかうか 一気に弘前まで行って「ねぷた祭り」をみるか・・・ 実は恥ずかしながらいままでしらなかったのだが、 青森は「ね ぶ た」とにごり 弘前は「ね ぷ た」となるそうです。 それにしても事前の調査が十分でなく、両者がどう違うのかわからない・・ さらにねぷたなりねぶたの由来も知らなかったが 諸説あるものの 「眠り流し」(農作業の忙しい夏季に襲ってくる睡魔という目には見えない魔物と追い払う行事) という農民行事説が定説だそうだ。 眠り流し→ねむた流し→ねむた→ねぷたと転訛したというのである。 それと祭りを見るのに観覧席を予約しなければいけないようなのだが ネットで予約しようとしたらすでに満席だった・・・ 当日現地で手配するしかない・・・ とりあえず青森について観光案内を探すと、 観光案内とねぶた総合案内を兼ねたセンターのようなものが出来ており ひとがごった返していた たくさんの職員の人が応対しており そのひとりに 当日の観覧券を買いたいというと 値段は2500円で、前から6番目の席しかないという・・ そこからでもよく見えますか?ときいても 見えると思いますよ・・という心もとない返事 青森のねぶたと弘前のねぷたのどこが違うんですか? と聞くと、 あおもりのねぶたは踊りがあって、ねぶたが横に大きくて 数は20ぐらい 弘前のねぷたは扇形で踊りがなくて数は60ぐらい・・・ そういう答えであった。 どちらが大規模なんですか?との質問には さあ・・・(多分他方のお祭りを悪く言わない不文律があるようだ・・・) これではあまり良くわからない・・・ おまけにいっぱい観光客がいてしつこく質問し続けるのもはばかられた 結局数が多いという弘前のねぷたを見ることにして 弘前に向かう。 青森から弘前は特急で30分(鈍行でも45分)ほどの距離である。 弘前駅前の観光案内所でお祭りのことを尋ねると こちらはかなりこじんまりした案内所ながら、お客も少ないので ゆっくり応対してもらえた。 観覧席も道路際の一番前がまだ空いているという・・ おまけにそのお値段は1500円と、青森よりずいぶん安い・・ ということで観覧券をゲットしていったん宿に荷物を置きに行き、 腹ごしらえしてから 駅前の観覧席にむかった。 途中まだ空が明るい中で出発前のねぷたのたまり場を通過 なんでも弘前のねぷたは、町内会ごとにまとまってねぷたを作るそうだ。 開始時間の7時少し前に席に着くと コンベンション担当の人が「お土産です」といって パンフレット、ねぷたの模様のうちわ、りんごジュースひと缶がはいった ビニールバッグをくれた。 周りにはいろいろ食べ物や飲み物の屋台も出ている。 観覧席はちょうどねぷたが角を曲がって大通りにはいる場所に位置する 絶好のロケーション。 こんな席が当日まで空いているなんて!!と感激して周りを見まわすと 地元の人は側道にビニールシートを引いて見学 お金を払って観覧席を予約するのは観光客のみということらしい・・・ 私の席のお隣は大阪から来た家族連れで3世代でねぷたを見に来たという人たちだった。 さていよいよねぷたが登場・・・ 太鼓の音、笛の音、そして「やーやとぉー」という掛け声とともにねぷたの隊列がやって来る。 まず先頭は運行責任者、 街の印の灯篭などを掲げた人が続き、 その後ろから前ねぷたという小型のねぷたを子供が引いていたりする。 そのうしろから真打の大型のねぷたが続く。 大型ねぷたは曳き手によりぐるぐる回されたり 街灯などの障害物を避けるために形を変えたりしながら進んでいくのが面白い。 その後ろには太鼓うち、笛ふきの隊列が続く。 太鼓にもいろいろなタイプが有り巨大な太鼓ひとつの場合もあれば 複数の太鼓を連ねているものもある びっくりしたのは、子供がたくさん参加していることであった。 皆大きな声で「やーやとぉ」とかけ声をかけながら歩いていく。 このお祭りは8月1日から7日まで続くが 最初の2日ほどでねぷたについての品評が行われ 賞が出るそうだ。 なので、それぞれのねぷたには「知事賞」とか「市長賞」とか「コンベンション協会長賞」といった 張り紙がしてある。 暗くてよく見えないがしたの方に短冊のようなものが見えるだろうか・・・ ところでねぷたの中には扇型していないものもある。どうも扇型以外に組ねぷたというものがあるらしい。 あと真打のねぷたかどうかちょっと確認できなかったが かなり嗜好を凝らした形のものもいろいろあった。 特にこの馬の形のものは動くたびに 白い息をぐはーっと吐く仕掛けになっており圧巻だった ねぷたの象徴の金魚の巨大版もあった 扇型のねぷたの場合 表は錦絵と言って 三国志や水滸伝などの題材から取られた力強い武者絵のようなものが書かれており 似ているようでいて皆非常に個性的な絵柄になっている 裏は見送り絵と言っておもに綺麗な女性の絵が多いのだが 中にはドクロを抱えたり生首らしきものをぶら下げていたり おどろおどろしいものもあるのが とても面白い。 それにしても次から次へ 本当に綺麗でへんかにとんだねぷたが登場する。 いつまで続くのだろうかとねぷたに書かれた番号札を おっていくと45番まででオーラスとなった。 でもこれは真打のねぷただけの数であり、 小型ねぷたを合わせればその倍の数は確実に見ていることになる。 真打のねぷたにしても、青森で聞いた60という数は不正確で、パンフレットによれば83あるそうだが、 すべてが毎日出るというわけではなく 最初の2日は半分ずつが出るそうである。 4日、5日が一番賑やかだというのが地元の人に聞いた話だ。 7日は午前中のみの運行なので6日の夜は夜のねぷたの最終ということになる。 ところでこの弘前のねぷたは、 1722年に初めて記録に登場したとのことで、 少なくとも300年近くの歴史を有する。 なんでも津軽藩の第5代藩主信寿公が「祢むた」を高覧した旨 「御国日記」という書物に書かれているそうだ。 国の重要無形文化財にも指定されている。 そんな歴史の深い祭りであり、 さらに子供たちを含め地域の祭りとして 親しまれている様子がよく分かり、 見た目も美しく、気持ちよく、楽しく見物できた。 大満足の一夜でありました。 |

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