dankiti

創作作品のブログ始めました!作品のメモ的なもの載せています

ロンドン塔

    ロンドン塔
 
吹きすさぶ  風と雨
 
か細い骨の傘 漏斗になりき
 
イギリスのポンチョ姿に 身をよそい
 
長蛇の列にならぶ我
 
ここは、ロンドン塔との初対面

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どっちへ?

            どっちへ?
 
    人の後ろに道はあり、 人の前には?
 
    膨大な先のみえない道筋が どっちへ?
 
    霞がかったその先は みえない それでも
 
    いのちあるものは 進まなければならない
 
    どっちへ?
 
    バックオーライのない いのちの道
 
    膨大な道筋から どっちへ?
 
    いのちあるものの宿命
 
    選択! 選択! 選択! どっちへ?
 
    どこへ? 迷いながらも歩く人生
 
    どっちへ?

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          へ そ の 緒
香  母ちゃん、啓がきたよ。(寂しそうな笑み)----- 
 
 
   ずっと、心残りだったんだもんね。
 
   心配しながら見てたんでしょう。 長い長い入院生活、 
 
    一生の半分以上だったんだから啓は。 
 
    母ちゃんが居なくなって、、私さ、妹のイヤチャンから 
 
 
    母ちゃんになったんだ。
 
    母ちゃんの遺影をもって、病院に行った時は姉ちゃん
 
    だったのにね。 面会に行くとね、母ちゃん来た〜っ 
 
    て、大声で自分の病棟からすっ飛んできて、周りの人
 
    に何度も何度も言うんだ、母ちゃん来た〜って、でもそ
 
    ばに居るのは、母ちゃんの時と同じ十分位で、後はバ
 
    イバイ帰るって行ちゃうんだもん---- ごめんね。母ち
 
    ゃん。 啓を傍で看取れなかった。 二年前 会社がつ
 
    ぶれて、借金返済に追われちゃって、東京から広島は
 
    遠すぎたよ。本当に遠すぎた。
 
    お母ちゃんが私の所に来たとき、こっちの施設に入れ
 
    たら----- 何百人待ちだもんね。
 
    やっと、一緒に暮らして七ヶ月しか母ちゃん居てくれな
 
    かったもん。救急車で運ばれて三日だよ。
 
    何も言わず、何も教えてくれず行っちゃうんだもん。--
 
    本当に啓の事だけでよかったのかな、
 
    ほかにして欲しい事なかったの? (首を振って)返事
 
 
    できるわけないか、----- ごめんね。
 
    母ちゃん、啓を一杯いっぱいだきしめて、う〜んと甘え
 
    させて! そして、啓と一緒に、私の傍に来てくれるで
 
    しょ。私、信じてるから、いつも傍にいるって、信じてる
 
    から、一人ぼっちじゃないって(泣く)

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詩 つなぐ道程

          つなぐ道程
 
 
      わが子の背をみて
 
             母は老いを忘るなり
 
                子の足跡を追う母 
 
      わが歩きし道をつなぐ姿を
 
            子に重ね
 
                命の絆に想いを寄せる
 
                         

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カスガイの想い

これは脚本の勉強の為に創作した小説です。
 
 
     鎹の想い
                              檀上 香代子
 
 渋谷駅のハチ公口から、押し流されるような人ごみに、父賢治
 
の姿が目に入った真理子。白髪交じりの父は、少し背を丸て、
 
ハチ公前に向かってくる。(また、少し老けたな。)と真理子は思
 
った。 「お父さん!」と大きな声で、手を挙げると、この雑踏の
 
中できこえない様子に、父に向かって歩き始めた。
 
やっと、近寄る真理子に気付き、照れた様な笑いを浮かべた賢
 
の姿は、人のいいお爺ちゃんという感じである。「待たせちゃ
 
ったかなァ。」と言いつつ、まぶしそうに真理子を見つめた。
 
「ううん、5分ぐらいかな。驚いた?電話して‐‐」と真理子の問い
 
に、「ああ、ちょっとな。」「ふふふ、‐‐‐雑踏の中じゃなんだら、
 
宮益坂のトップに入ろう。」と父にいいながら、真理子はガード
 
の方へ向かって歩き始めた。賢治は右隣を歩く真理子の様子
 
に、社会人として、活気に満ちた姿に安堵とその若さが羨ましい
 
ような気持ちが起こった。青山に続く宮益坂の中ほどにトップは
 
ある。 先に立つ真理子の前で、静かに自動ドアが開き、中
 
入った真理子「よかった。4人席が空いてるよ。」道路添いにあ
 
る席に、二人は座った。 注文にきたウェーターに「私はアメリ
 
カン、お父さんは?」 「ああ、僕はブレンドで。」注文を繰り返
 
し、ウェーターが去った後「何かつまんだほうが」と言う賢治に
 
「いらないよ。この後レストランの予約してるもん。」「そうだった
 
な。しかし、大丈夫か。」と聞く賢治に、「大丈夫、思ったよ
 
ボーナスよかったから。」と自信たっぷりに答えて「それより、
 
お父さん、禁酒は続いてる?」「きっぱり、辞めたから、仕事一筋さ。」「じゃ、もう時効かな。」と言う真理子の言葉に「うん?」と
 
意味を捉えかねてる賢治に「お父さんの罪。」「あははは、悪か
 
ったと思っているよ。あの時分、随分ストレスがありすぎたが、
 
お父さんも弱かったからな。」「そうだね。でも、あの当時大変だ
 
ったのはおかあさんだよ。障害の叔父さんの介護と酒を飲んで
 
は、お母さんに当たるお父さん、受験ノイローゼの私を抱え込ん
 
で居たんだもん。私も悪い娘だったけど。」「うん、そうだな。お母
 
さんに甘えすぎてたな、二人とも。」「そう、二人とも甘えん坊だ
 
った。で、お父さんは、お母さんのこと、どう思っているの?」「そ
 
りゃ、気になるさ。でも、あの時は、お母さんの気持を無視して
 
はダメだ、それが、お母さんへの謝罪だとおもったんだ。」
 
「やっぱり、根は優しいんだお父さん。」「優しくはないさ。でも惚
 
れた相手だから、あの人は。時々思う。結婚も俺が強引過ぎた
 
からじゃないかって。あの人の優しさに甘えられる事を利用した
 
んじゃないかって。」「うん、うん、大いに反省したんだ、あたしと
 
同じに」「あのひとは、強そうでもポッキリと折れる怖さがある人
 
だから、大事にしろよ。おかあさんを。」「ふふふ、よく言うよ。
 
でも、安心した、お父さんが今でもお母さんを愛しているんだと
 
かって。」「おいおいてれるじゃないか。」「今日の食事、お母
 
さんも一緒にと思って、ここで待ち合わせたの。」「え!」と賢治
 
の驚きまごつく様子に「だって、初ボーナスは家族でと前々から
 
思って居たんだ。」「だって、お母さんの気持‐‐‐」「それなら大丈
 
夫。一緒にいる私が、今でもお父さんを大事に思ってるって感じ
 
るから。」「それは真理子の想像だろう。」「だって、お父さんと別
 
れた後、私がお父さんの悪口‐‐‐ごめん‐‐‐言うと、お母さん決
 
て、弁護するの。結婚前に一年間毎日一時間も電話してきた
 
とか、心臓の発作が起きた時、大勢の人の目も気にしないで、
 
背負ってアパートに送ってきて朝まで傍についていてくれたと
 
か、熱が出て寝込むと見舞いに来て一晩中看病してくれたと
 
か、お父さんがどんなに優しい人かなんて」 真理子の言葉を聞
 
きながら賢治は、なにも非難めいた事も言わず、遠くから見守る
 
ような咲子の顔が浮んだ。一時はその目を4歳年上の妻に監視
 
れてるのではないかと思った事もあった。そんな時はかなら
 
ず、妻に対して後ろ暗い事があるときだったが。「そうか。あの
 
人は優しい強さの人だから。」と云う賢治に、真理子は続けて
 
「叔父さんがなくなって、2年ぐらいに聞いてみたの。離婚のこ
 
と。なぜ、おかあさんから希望したのかって。なんて答えたと思
 
う?」「さあ?」「お母さんね、信頼して叔父さんの事頼んで亡
 
くなったお祖母ちゃんの約束を守るには、どうしてもストレスで苦
 
しんでいるのは解るけど、酒に逃げて暴れるおとうさんのホロー
 
は出来ない、叔父さんは、自分では何もできない赤ん坊のまま
 
の人だけど、お父さんは一人前の大人だし、妹として叔父さんを
 
捨てられない。でも、自分も重い荷物を軽くしたい。そして、叔父
 
さんの為、私のため、家族のためには、離婚がベストだと思えた
 
の。って。その時お母さんの強さを感じたわ。」「そうか。あの
 
らしいな。」「で、お父さんも、お母さんも、相手が嫌いで別れた
 
んじゃないって思った。月に一度のお父さんとの食事を勧めた
 
のお母さんなの。」「えっ!」「そう、私始めは面倒臭かった。で
 
も、お母さんが、真理子の命をくれた人だからって。感謝の気持
 
ちで、お父さんに会って上げなさいって。」「うん。」「で、生意気
 
なことだけど、大学に入ってから、お父さんを観察してたんだ。
 
そして、やはり二人はやり直すべきだ、と思って、私が二人の鎹
 
なりたいときめたの。」そう話し終えた時、トップへ入ってくる咲
 
子の姿が、真理子の目に入った。「お母さん、こっち。」咲子は
 
近づいてきて、賢治の姿に戸惑いを見せながら「お久しぶり。」
 
とぎこちない挨拶をする。「元気そうだね。」と賢治は答えた。
 
その間に、真理子は賢治の真向かいの席に子を座らせ、立って
 
ウェーターにジュースを頼みに行き戻ってきた。
 
咲子に「お父さん、完全復活。お酒やめて頑張ってるって。」
 
真理子が言うと、賢治が「君のおかげで頑張れたよ。」と優しく
 
語り掛ける。「そう、よかったわね。」と言いながら、咲子はまだ
 
少し混乱して戸惑っている様子。「あのね。今でもお父さんお母
 
さんを好きだって。私思うんだけれど、二人でやり直してもらえる
 
と嬉しいなあ。」真理子のその言葉に力を得たように「勝手な言
 
い分に聞こえるかも知れないけど、僕もやり直せたらと思ってい
 
る。」その言葉に目を伏せる咲子。やや考えてゆっくりと「私、今
 
妻になる自信ないの。貴方が嫌いなわけじゃない。家族だと言
 
う気持ちはあるの。でも、それは真理子のお父さんとしてで、
 
夫と言う気持ちと違うものなの。」その言葉に「お母さん!それ
 
って‐‐。」戸惑う真理子の言葉をさえぎって、賢治は「ははは、
 
君らしいね。自分の内にあやふやな事があると、妥協できな
 
い人だから。いいさ、子供のお父さんとして、君の家族のような
 
親友としてで、君が、やり直そうという気持ちになることを期待し
 
て待つよ。」と云った。「ごめんなさい。ゆっくり自分の気持ちを
 
考えてみたい。遅くても、真理子がお嫁に行くようになるまでに
 
は、自分で自分の気持ちがはっきり掴めるとおもうわ。」と
 
咲子。少しあきれ顔の真理子だが、「じゃあ、予約のレストラ
 
ンに行こう。こどもの城辺りだから。」真理子のその言葉に二人
 
は席を立ち、レシートを取ろうとする賢治の手より先にレシートを
 
とって真理子が「今日は私の会計」といってそのままレジへ。
 
賢治と咲子は先に表に出て、真理子を待つ。三人は宮益坂を
 
 
子供の城に向かって歩き始める。咲子と賢治は並んで、楽しそ
 
うに話している様子を、後ろから見つめつつ真理子は(なぜ?
 
すんなり夫婦にもどれないのか、どう見ても仲のいい夫婦にし
 
か見えないのに)と若い真理子には理解しがたい中年夫婦の
 
不思議さ。だが、きっと、いい方向に向かうだろうと期待している
 
真理子だった。
 
             

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