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原題:RESTLESS
青年は、赤の他人の葬儀に出席するのを趣味としていた。そして、そこで逢った同世代の娘に趣味を見抜かれる。 青年の唯一の友人は、旧日本軍兵士の幽霊の男で、彼と軍艦ゲームに興じた。 青年がまた別の葬儀に出掛けると、そこにまたあの娘がいた。煩わしく思ったが、彼の存在を不信に思った葬儀を司る人間が警察に通報する前に、娘の手を借りて親類であると嘘をつきその場を切り抜けた。 娘は生物を愛しており、その生態を研究していた。ある日、姉に連れられ病院で検査を受けた。脳腫瘍が再発しており、余命わずかとの宣告を受けた・・・というお話。 主演の男女は、ガス・ヴァン・サント作品らしく、誠に透明感のある儚げなふたり。 エンドロールを観ると、ヘンリー・ホッパーだなんて書いてあり、やはりデニス・ホッパーの息子らしい。そう言われればかなり似てる。病気の女の子もまたキュート。ショートヘアがステキ過ぎる。 そして何より、日本兵の幽霊を演じる加瀬亮にはびっくり。英語が超うめぇ。それだけでも観る価値があると思われる。 で、内容ですが、青年は臨死体験をしており、目覚めた時には既に両親は既に亡きものとなっていて、その後の人生は空虚で非現実的に。恐らく現実を認識するために他人の葬儀を利用していたのだが、結局他人のものでは心に響かず、愛してしまった娘に迫る死が彼を揺さぶる。 が、そんな話なんで結末が読めそうなもんだけど、ちょっとびっくりガス・ヴァン・サント。とっても爽やかな話に仕上げちゃった。彼女がもうすぐ死んでしまうなんて時には、日本兵の加瀬亮がエスコート役になってやるよと、それなら淋しくないねってな話。結末もなんというか、柔らかく爽やかな風が青年を包みこむような結末。さぁ、ガス・ヴァン・サント観るぞと意気込んだ割には、時間も短く90分。正直拍子抜けではある。あえて泣かせようというわざとらしさがないことには、好感が持てますけど。悪くはないですよ。 |

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