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女のプライド

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先日、男のプライドについて書きましたが、今回は女のプライド。
宮部みゆきの『火車』を読んでいます。
この本からの抜粋です。
 
「お金もない。学歴もない。とりたてて能力もない。顔だって、それだけで食べていけるほどきれいじゃない。頭もいいわけじゃない。三流以下の会社でしこしこ事務してる。そういう人間が、心の中に、テレビや小説や雑誌で見たり聞いたりするようなリッチな暮らしを思い描くわけですよ。昔はね、夢見ているだけで終わってた。さもなきゃ、なんとしても夢をかなえるぞって頑張った。それで実際に出世した人もいたでしょうし、悪い道へ入って手がうしろに回った人もいたでしょうよ。でも、昔は話が簡単だったのよ。方法はどうあれ、自力で夢をかなえるか、現状で諦めるか。でしょう?」
 
「だけど、今は違うじゃない。夢はかなえることができない。さりとて諦めるのは悔しい。だから、夢がかなったような気分になる。そういう気分にひたる。ね?そのための方法が、今はいろいろあるのよ。彰子の場合は、それがたまたま買物とか旅行とか、お金を使う方向へいっただけ。そこへ、見境なく気軽に貸してくれるクレジットやサラ金があっただけって話」
 
「ほかにはどんな方法があります?」
 
「あたしの知っている方法としちゃ-----そうね、友達に、整形狂いの女がいるわ。もう十回近く顔を直しているんじゃないかしら。鉄仮面みたいな完璧な美女になりさえすれば、100パーセント人生ばら色、幸せになれると思い込んでるの。だけど、実際には、整形したって、それだけで彼女が思っている『幸せ』なんか訪れないわけですよ。高学歴高収入でルックス抜群の男が現れて、自分を王女さまのように扱ってくれる。なんてね。だから彼女、何度でも整形を繰り返すわけ。これでもか、これでもかってね。同じような理由でダイエット狂いしている女もいるわよ」
 
時間がないのでコメントは控えます。
『火車』については、全部読んだ後、後日、またご紹介します。
 
 
 

 

iPS細胞

京大の山中教授がノーベル医学・生理学賞を受賞し、TVでは昨日からこの話題で
持ちきりです。
 
さて、iPS細胞って何か?
 
英語では、Induced pluripotent stem cellsというそうです。
難しいですね。
induced 導入された
pluripotent 分化万能性の
stem 胚性幹
cells 細胞
 
バラバラにしても難しい。
TVで説明しないはずだ。
 
日本語では、人工多能性幹細胞。
 
Wikipediaによると;
人工多能性幹細胞(じんこうたのうせいかんさいぼう、Induced pluripotent stem cells)とは、体細胞へ数種類の遺伝子導入することにより、ES細胞(胚性幹細胞)のように非常に多くの細胞分化できる分化万能性 (pluripotency)[注 1]と、分裂増殖を経てもそれを維持できる自己複製能を持たせた細胞のこと。
 
やはり難しい。
生物の細胞は、受精卵から始まって、細胞分裂を繰り返し、臓器や血や骨などになって
いくのですが、その過程を逆行させて、受精卵のようなもとの状態の細胞に戻し、
細胞分裂をさせて希望する臓器などにすることのできる細胞のようですね。
 
違うかな?
 
取り返しのつかない臓器などのダメージをもった人たちの治療に大いに役立つ技術だと
思います。
 
すごいです。
まるでSFの世界。
 
でも、さらに考えるとクローン人間も作れちゃうんじゃないか?
という不安もあります。
そういえば、すでにクローン牛というのができたと思うのだけど、
あの技術とはどう違うんですかね。
 
山中さん、50歳にしては若い。
スポーツ・マンのようですね。
 
素晴らしい発明だけど、将来、変なことにならなければいいのだけど。
手塚治虫のマンガに、「クローン人間狩り」の場面なんかあったのを
ちょっと思い出しました。
 
 
 
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男のプライド

男はプライドで生きている。というか、オスは、本能的に戦う運命にある。
 
生まれてきて、生殖行為をするにも他のオスたちとの戦いがある。
サル山を見てください。ボス猿はオスだ。戦いに敗れたら去るしかない。
トドのコロニーを見てもわかる。オスは戦う。どっちが強いか。
強い方が、自分の遺伝子を残す権利を有する。
 
鳥を見ても、オスはエサを探しに行く。メスはオスが取ってきたエサを
雛に与える。オスが戦い、遺伝子を残し、子どもたちのエサを入手し、メスは
強いオスからエサをもらって子供たちを育てる。
 
 
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侍の時代には、武士のプライドがあった。
大戦中には、軍人たちのプライドがあった。
時代が変われば、プライドの中身も変わっていく。
戦後は、経済の時代になった。
焼け跡から奇跡の経済成長を遂げた日本。サラリーマンは、日本の経済
成長に貢献し、会社のために頑張り、家族のために働いてきた。
 
戦後の男のプライドは、学歴、有名企業、出世、高額所得、美人の妻、
マイホーム、優秀な子供・・・・
そんなものを目指して、入手して、プライドを満たしてきた。
すべてのプライドを満たすことはできなくとも、右肩上げりの経済成長時には
ある程度のプライドを満たすことはできた。
 
しかし、バブル崩壊で右肩上がりの経済は終わった。
学生が就職できない。
有名企業なんて入れない。
会社でリストラにあってしまう。
会社が倒産してしまう。
所得が増えるどころが減ってしまう。
出世なんかしない。
結婚もできない。
子供もいない。
マイホームもローンが払えない。
 
などなど、これまで男のプライドを満たすためのアイテムが、ことごとく
崩壊してきてしまった。
 
宮部みゆきの『理由』には、その辺のところが実にうまく描かれている。
自分はすごいんだぞ!ということを家族や彼女に見せたいがために、
無理なことをしてしまったり、違法行為に手をつけてしまったりする。
誰もそんなことは期待していないのだけど、プライドが満たされないと
男はやってられなくなることがあるのだ。
 
以前は、男が女性にごちそうするにが当たり前の時代があった。
男女雇用均等法以降は、当たり前ではなくなってきた。男女のどちらが
所得が多いかもケース・バイ・ケースになっている。
女性も男性と同様に働くようになって、男性ホルモン優位となって、
妊娠もしにくくなっているらしい。
 
夫婦で、旦那がリストラされ、奥さんの仕事がうまくいっているならば、
旦那が主夫をしたっていい、そういう時代だ。
かつてのプライドを持っていても、愚かで、笑われるだけだ。
 
「最近の男子は草食系になってきた」
と言われているけど、当たり前だと思う。
こんな時代に誰(男)が肉食系として、やっていけるのだろう。
 
あくまでも
メスをゲットして、生殖行為をして、子孫を増やし、
メスや子供のためにエサを持って帰る、
それこそが、男の本懐だった。
 
社会で「用無し」の烙印を押され、エサもなく手ぶらで戻ってくる男が、
どうして、ペニスを硬くできるか。
 
難しい時代になった。
これから、男は、どうやって、プライドを持って生きればいいのでしょう。
オス、メス関係なく、協力しあって、やっていくしかないのでしょうね。
 
「プライドなんて、くだらない!」と言わないでくださいね。
男がなんとか頑張っているのは、プライドなしではありえないことですから。
 

『理由』 宮部みゆき

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宮部みゆきの『理由』を読んだ。1999年に本書で直木賞を受賞している。
芥川賞には外れがあるけど、直木賞には外れはない、と私は思っている。
ストーリーテリングという点では、直木賞受賞作品は、とにかく面白い。
本書も例外ではなかった。600ページを超す大作だけど、のめり込んで読んだ。
長時間電車に乗って出張に出かける私にはありがたい一冊だった。
 
裏表紙の紹介文;
「東京都荒川区の超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件。
殺されたのは「誰」で「誰」が殺人者だったのか。
そもそも事件はなぜ起こったのか。
ノンフィクションの手法を使って心の闇を抉る宮部みゆきの最高傑作が
ついに文庫化。」
 
*抉る=えぐる(なかなか読めないですよね)
 
実に登場人物が多い。1つの事件に対して、一体何人の人たちが登場してくるのか。
宮部みゆきは、その一人ひとりの登場人物に順次焦点を当てて、その人物像を
生き生きと創り出す。事件が無事解決後、その事件を最初から振り返ってみましょう
とルポライターが書いたかのような書き方で、小説は進む。
 
謎が謎を呼び、読者は飽きることのない事件の展開に引き込まれる。そして、それぞれの
人物描写が細かく、かつ、なんとも言えず、身につまされる。多くの家族が登場する。
人には必ず、親がいて、家族というものが存在する。場合によっては、配偶者、子供もいる。
そして、人には必ず過去もある。そういったものがない人は、名無しのゴン兵のようなものだ。
現代の東京には1000万人を超す人たちが住み、毎日見かける大勢の人たちも、自分に
とってみれば、赤の他人であって、彼らの過去も家族も我々は知らない。そういう知らない者
同志がすれ違い、隣に住んだりしているわけだ。そういう都市の生活がバックグラウンドとして
非常にうまく描かれている。
 
そして、本書のタイトル『理由』なのだけど、なぜ、「理由」なのか。
この本を読めば、いたるところに「なぜ?」と問いたいことが出てくる。
それらの「なぜ?」の回答となる「理由」を宮部は、順次明らかにしてくれる。
 
私が悲しかったのは、男性のつまらないプライドが引き起こした愚行が複数ある点だ。
その「つまならいプライド」はまさに私も持っているものであり、それらの「愚行」も、妙に
納得がいってしまう。なんて男はバカなんだ、と思い、その男が自分と同じである
と考える悲しさだ。
もちろん、女の愚かさも随所に描かれている。
 
宮部のこのドライでクールな文体って一体なんなのだろう?
この人はどんな人なのだろう。
 
 
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もと新聞社勤務かと思ったら違いました。
 
宮部みゆき(1960年生まれ)は、東京下町の高校を卒業した後、大学へは行かずに
法律事務所に勤務している。そして、小説スクールのようなものに通い、小説デビューしていく。
そして、その文学賞の受賞歴は華麗だ。
1987年『我らが隣人の犯罪』  オール読物推理小説新人賞受賞
1989年『魔術はささやく』     日本推理サスペンス大賞受賞
1992年『龍は眠る』         日本推理作家協会賞受賞
1992年『本所深川ふしぎ草紙』 吉川英治文学新人賞受賞
1993年『火車』            山本周五郎賞受賞
1997年『蒲生邸事件』       日本SF大賞受賞
1999年『理由』           直木賞受賞。
 
推理物、SF物が多いですが、時代劇も書いています。
オールマイティなんですね。まだ、独身かもしれない。
ゲームマニアらしい。
 
他の本も読んでみたいと思います。
『理由』を読んで、あえて、ネガティブなことを書くとしたら、宮部みゆきのハートというか、
魂を感じなかった、という点だ。ノンフィクション、ルポルタージュの手法を取って、あえて
そういうものを排除したのかもしれない。
だけど、この本によって人生が変わることはない。
 
 
 

今日の名言 40

昨日は、朗読会の日でした。
新宿のジャズバー、ブラックサンにて。
 
ある女性が『くまのプーさん 心がふっとラクになる言葉』から、いくつか
素敵な言葉を朗読してくれました。
 
直接はプーさんには関係ない言葉です。
老子、荘子の道教思想からくる言葉の数々です。
 
 
 
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その一つが、心に残りましたのでご紹介します。
 
ツバメはとってもお利口さんで
その場所に居るべきではないと感じると
エサを捨ててでも逃げ去ってしまう。
安全のほうが大事だって
わかっているんだ。
 
Swallows are extremely clever,
in that as soon as they sense they should leave a place,
they leave it;
even if it means leaving behind food.
They understand that safety is more important
than finishing a meal.
 
**
 
この言葉を、原発の危険性と経済の関係にとって考えてしまいました。
エサ(経済)と安全(命)とどちらが大切か。
 
「原発がなくて、経済が成り立つと思うのか!?」
 
とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
 
でも、安全のほうが大切です。
ツバメは「とてもお利口」ですが
人間は、「あまりお利口ではない」
ということでしょうか。

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