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某国で大地震・大津波があり、原子力発電所も甚大な被害を受けた。その地域は、地震と津波の被害だけでなくは、原子力発電所からの放出される放射線物質から逃げるため、ある範囲内の住民は強制退避となった。
原発事故から半年たっても事態は全く改善しない。
新しく経済産業大臣に任命されたA氏は、その地域を視察し、マスコミへのインタビューで
「まるで死の町だった」と述べた。また、記者たちとの非公式な会合で、ある記者に体を摺り寄せて、
「放射能がうつった」と冗談を飛ばした。
このA氏の発言が不謹慎だということで、A氏はマスコミ会見で謝罪し、大臣を辞任した。
大臣になって、まだ9日目のことだった。
A氏が自宅に帰った。
A「ただいま!」
妻「お帰りなさい!」
A「やれやれ、大変だったよ」
妻「大変だったわね、お疲れ様」
A「まったく、嫌になっちゃうよ。ちょっとしたことでマスコミは大騒ぎして」
妻「あなたは昔から正直だったからね」
A「だってさ、本当に死の町だったんだぜ。田んぼや家はあるけど、人っ子一人いないんだから。不気味なもんさ。あれが死の町でなくてなんなんだ」
妻「大臣になったら、コメントに気をつけないと」
A「放射能がうつった、っていうのも、本当に冗談なんだぜ。誰がチクッたのかな。読売新聞かな。最近、読売は原発容認派だからな」
妻「でも、放射能がうつった、っていうのは、まずかったわね。まだ、放射線はすごい量で飛んでいるのだろうし、そこで暮らしている人もたくさんいるのでしょう?」
A「そうだね。何10km離れたら大丈夫なんて言えないよ。積算だからね。あんなところにずっと住んでいたら、しまいにはやられちゃうよ」
妻「どうにかしないとね」
A「そんなこと言ったって、野党もマスコミも足をひっぱるだけで、全然、国会審議も前に進まないし。それに、東電にも国にもお金はないよ。誰が悪いって言ってもしょうがないし。あーあ、それにしても、マスコミの奴ら、ドサクサに紛れて言いたいこと言いやがって」
妻「ご飯にする?お風呂にする?」
A「風呂にでも入るか」
妻「散々でしたね」
A「でも、大臣を辞任しただけで、別に議員を辞職したわけでもないし、こちとら、何も困る事はないさ。辞任すれば済むだけなんだから。年金もちゃんと出るはずだし」
妻「それは良かったわ。やっぱり、国会議員って最高ね。あなたも、ちょっと発言を控えて、しばらくしたら、ほとぼりさめるだろうから。」
A「そうだな。大臣辞任の最短記録かと思ったら、まだまだ上がいたし。まあ、とりあえず、当面はしおらしくしておくよ」
妻「それが一番。お風呂からでたら、ビール飲むでしょう?」
A「もちろん。飲まなきゃ、やってられないよ」
妻「大体、あなたは農業専門なんでしょう?」
A「そう。経済産業大臣になったって、この不景気をどうしたらいいか、なんて全然わからないよ。
でも、まあ、総理が頼んできたし、大臣も悪くないかな、って思ってたんだけど、やっぱ、
面倒だな」
パンツ脱ぎながら、
A「もらったマツタケあっただろう?あれ、焼いてくれ。醤油かけて食べると旨いんだ」
妻「はいはい」
注)あくまでもフィクションです。実在の人物とは一切関係がありません。
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2011年09月12日
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