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今日、会社のある人と話をした。彼は、私とほぼ同い年の人で、結構出世していて、
今度、海外の子会社の社長として赴任することになった。ところが、
彼の体はボロボロで、数え切れないほどの病気持ち。
本人いわく「病気の百貨店」。しかもメンタルも怪しい。
しかも、先日、ぎっくり腰をしてしまい、立ってるのもつらいし、歩くのもつらいし
座っているのもつらい。その彼が飛行機で海外赴任していくなんて、
想像しただけで大変だ。
彼を見ながら、いろいろと考えてしまった。
サラリーマンをやっているとつい、自分よりも出世している人が羨ましかったり、
自分にコンプレックスを感じたりしてしまうのだけど、冷静に観察すると、それほど
羨ましい人は滅多にいない。
順調に出世して、健康で、家族円満で、ニコニコしている人には、なかなかめぐりあわない。
大体、どれかが欠けている。
そもそも、そんなもの、つまり完璧な人生なんて、幻想なのかもしれない。
同僚で、お子さんが今年、東大法学部を卒業し、今年の春から金融庁に就職するという
人がいる。みんな、「すごいなぁ」と言う。私もそう思った。でも、それがそんなにいいのか
どうかはわからない。
以前、兄が、「おい、オレが死んだよ」とある新聞記事を見せてくれたことがある。その記事には
兄と同姓同名の人が首吊り自殺したことが載っていた。漢字まですべて一緒だった。
年齢も近かった。東大法学部卒で大蔵省主計局に勤めていた人だ。
一方、兄は私大理科系で、地方公務員だ。毎日定時に帰る仕事。通勤時間10分で
いまだに余暇にテニスやスキーを楽しんでいる。実際、余暇だらけらしい。
我々は、というのが語弊があるならば、私は、何か幻想を抱いているのかもしれない。
優秀な人、そして、努力した人が成功して、完全な人生を送っている、と。
そんな人はいないのかもしれない。
本人が「成功」しても、夫婦仲が最悪だったり、配偶者がロクデナシだったり、
子供が問題を起こしたり、実は本人は神経がまいっていたり、健康を害していたり・・・。
だからこそ、週刊誌で一番人気のあるのは、有名人の不幸やスキャンダルだ。
毎日、毎週、ずっと何年もそういう記事には事欠かない。
もし、生まれ変わって、誰か別の人になれるとしたら、
あなたは誰になりたいですか?
天皇?皇太子?
首相?財務大臣?
大学の教授?
医者?
TVタレント?
野球の選手?
天皇陛下は死ぬまで公務を全うしなくてはいけない。きっと、吉野家の牛丼も食べることは
許されない。ほとんど自由などないのだ。マサコさんを見ると、籠の鳥に見える。
首相は幸せそうか?とても、そうは見えない。
大学の教授?これはどうだろう?人によっては、人生を満喫しているかもしれない。
でも、多くの教授は論文のプレッシャーに悩んでいるのではないか。世に認められない
教授たちは、ただのサラリーマンと同じではないだろうか。
医者?外科ならば、毎日、怪我して血を流している人を見るわけだ。メスでおなかを切って
いろいろと内臓をいじったりして、そして、また縫う。想像しただけで楽しくない。
手術の後に、食が進むだろうか?
TVタレント?たけしくらいになれば楽しいかもしれない。でも、彼はちょっと別格だなぁ。
野球の選手。一戦一戦が勝負だ。そして、いつまで選手生命があるかわからない。
何かに秀でれば、何かを失う。
何かに時間を費やせば、それ以外のことをする時間はなくなる。
日本人は均質化しているから、他国よりもずっと嫉妬ぽいかもしれない。
個人主義も確立されていない。他人は他人。わかっていても気になる。
でも、所詮、他人は他人だ。
他人の人生を歩むことはできない。
自分なりにコツコツとやっていくしかない。
他人と比較することもやめよう。
自分は自分なのだ。
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2012年02月01日
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