|
米国の代理店の営業部長が来日して、打合せ、そして、昼食を食べた。
大変なインテリで、頭の回転が速い。健康のため週30kmくらい走っている。
昨日は、夕方、皇居の周りを一周したらしい。
米国の抱える問題についていろいろと話していた。
不況だ。大学を出てもなかなか就職先がないらしい。
かつては、お爺さんの代よりも親の代、親の代よりも子供の代のほうが
より豊かな生活をしてきた。生活は、どんどん時代とともに向上してきた。
しかし、いまや、かつてのほうがいい生活をしていた、という時代になったらしい。
彼の次女は大学4年生。医学部のドクターコースに行くという。
難関試験に合格したそうだ。しかし、インターンも含めて、医者として
旅立つまで10年かかるらしい。それまでにかかる学費が2000万円。
「あなたはそんな大金を払えるの?」
と聞いたら
「私は払わない。親が払うのは4年間だけだ。それ以上、学びたければ、自分の
お金で学ぶべきである。お金がなければ奨学金を借りればいい。
彼女はそうする。やがて、医者になれば借金は返せる」と。
米国は学校の学費が高い。そして、医療費も高い。
医療保険に入っていない人、入れない人も多い。医療保険に入っていないと
ちょっとした手術でも30万円や40万円するらしい。
「学費と医療費が高い」と彼は嘆いていた。
そして
「貧富の差がどんどん広がっている」と。
「ロムニー氏についてどう思うか?」
と聞かれたので、
「異端のモルモン教の彼が米国の大統領候補というのは興味深い。
そして、戒律が厳しいモルモンの彼は、なんであんなに金持ちなのか。
宗教を全面に出しながら、金持ちの人を私はあまり信用できない」
と答えた。
彼は民主党支持だ。白人の彼がなぜ、民主党支持なのか?
「民主党を支持するのは、ユダヤ、黒人、ヒスパニックなどのマイノリティーでは?」
と聞いたら、
「え?言ってなかったけ。私はユダヤ人だよ」と。
彼の祖先は、お爺さんの代に米国に移民で来た。ギリシヤとトルコの血が流れているらしい。
奥さんの祖先は17世紀に英国から米国に移ってきた初期の人たちだ。
「ユダヤ人なのに、なんでも食べて大丈夫?
コーシャがあるでしょう?」
と聞いたら、
「ああ、コーシャね。よく知っているね。ユダヤ教でも、厳しく実践している人、
中くらいの人、適当な人といったレベルに大別され、私は、適当なレベルですよ。
一部戒律は守るけど、すべてを守るわけにはいかない。」と。
仕事の話ですが、彼が毎月、電話会議をしよう、とうるさい。
私は言った。
「基本的にいいですよ。でも、問題は2つある。1つは時差の関係で
私は早起きしなくてはいけない。もう一つは、言語だ。
英語でするつもりか?なぜ、日本語を勉強しようとしないのか?
日本人と仕事をしていくうえで、日本語くらい学ぼうという情熱すら感じない。
欧州人は外国語を話すぞ。1か国語しか話せないのはアメリカ人だけだ。
せめて、5歳児程度の日本語をマスターしてみてほしい。そうすれば
全く違ったタイプの言語をマスターするのがいかに大変かわかるはずだ。
それがわかれば、話す言葉も書く言葉も、ノンネイティブにどう表現すれば
少しでもわかりやすくなるか、考えるようになるはずだ。あなたは海外に
行くことが多いので少しはわかると思うけど。
もちろん、アメリカ人が英語だけで済まそうとしているのは、戦争で勝って、
経済大国で、世界一の国と思っているからだ、ということくらはわかっているけど」
と。
彼は申し訳なさそうな顔をして
「私が言ったなんて他の人に言わないで欲しいのだけど・・・」と言いながら
「米国人のマジョリティはクリスチャンだ。カトリックは概して控えめだからいい。
でも、プロテスタントの中には、絶対これが正しい!あなたは間違っている!
と決め付けて、他人を非難する人が多くいる。柔軟性に欠けるんだ。
共和党にはそういう人が多いんだよ。いつだって、アメリカがナンバーワン
なんだ」と。
たわいのない雑談ですが、結構刺激的でした。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2012年10月04日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]



