|
DVDで映画「道」(1954年イタリア映画、白黒)を見ました。
監督:フェデリコ・フェリーニ
音楽:ニーノ・ロータ
主演:アンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ
超有名なフェリーニ監督の代表作ですが、これまで見る機会がありませんでした。
薄幸な娘と野蛮で乱暴な大道芸人のお話です。
貧乏で頭が足りない娘は、3人妹がいて、姉が先に大道芸に売られたのだけど、その姉は死んでしまった。
今度は、彼女がわずかなお金で売られてしまう。上のポスターでもわかるように美しくもない。
料理もできない。芸もできない。
そんな彼女をあずかった大道芸人は乱暴だし、出会った先からいろいろな女に手を出すし
酒癖は悪いし、彼女のことなど道具程度にしか扱わない。その彼女をも犯す。
「死んでしまいたい、私は生きていても何の役にも立たない」
と言って泣いていたある夜、別の芸人、彼はいつもは冗談ばかり言う男ですが、
彼が、珍しく真面目に
「この世に役に立たない人間なんていない。役に立たないものなんてない。
この石ころだって、何かの役になっているんだよ」
と彼女に言うシーンは素敵です。
でも、本当に最後の最後まで野蛮な大道芸人(アンソニー・クイン)は、本当にロクデナシで
彼女を失って初めて、彼女の存在の有難さに気づき、号泣します。
余計な説明はよしましょう。
あの有名な映画は、こんなにも地味な映画なのか、と驚くかもしれません。
でも、小説で言うならばドストエフスキーの『罪と罰』に相当する作品だと思います。
ハリウッド映画と違って、人間の魂に訴えます。
ニーノ・ロータの音楽がいい。
見て良かった。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー




