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今日は、日帰りで神戸に出張してきました。
打ち合わせが終わって、少し時間があったので、夕方大阪をちょっと見学。
環状線で鶴橋へ行ってコリアンタウンをうろうろ。駅近くの狭い通路の市場の
ようなところを見学し、粗挽きの唐辛子を少々買いました。
そのあと、千日前線で難波に出て、なんば花月のあたりでたこ焼きを
食べながらビール。大阪の中がとろけて熱いたこ焼きは美味しい。
御堂筋線で新大阪へ。
新幹線の三列シートの真ん中に座っていたら、出発間際に女性が一人
「暑い、暑い」と言いながら私の隣に座ってきた。鞄もいっぱい持っている。
香水の匂いがすごい。
私は窓際にずれて、真ん中の席をあけて
「ここにも荷物置けますよ」と彼女に行った。
彼女はこちらを見て「ありがとうございます」と言った。
言葉の濁音の使い方が日本人とは違い、すぐに韓国人だと分かった。
年は30代かな?
まあ、いいや、と目をつぶって寝ていたら、私をツンツンとつついて
「私、全部は食べられないから、良かったら食べてください」
とサンドイッチを差し出してきた。
せっかくなので1つ頂いた。たこ焼きを12個も食べたので、空腹ではなかったけど。
「韓国人ですか?」
と聞いたら、驚いたように
「どうしてわかるんですか?」と。
「わかりますよ。韓国のどちら出身ですか?」
「プサンです」
「ああ、プサンですか。何度か行ったことがありますよ。私はソウルよりもプサンの
ほうが好きです。山があって、海があって」
「本当は生まれたのは、もっと西の光州です。」
私は鞄から世界地図を取り出し、韓国の地図を広げて見せた。
「金大中の出身地ですよね。ここ。光州も行ったことありますよ」
「光州で生まれて、プサンに移って、そのあとはソウルです。
光州のあるチョルラナムドは昔から差別されてきたんです。
大統領や政治家は、キョンサンアムド出身が多いですからね。」
「そうですか」
「新幹線もチョルラナムドには行きませんし」
「なるほどね」
などと話を始めました。途中、喫煙ルームに一緒にタバコを吸いに行ったりと
2時間半くらいずっとお話することになりました。
「私、若く見えるでしょう?」
「若く見えるって言っても、本当の年を知らないから、なんとも言えない」
「いくつに見えますか?」
「うーん、32歳くらい?」
「ずっと上です。43歳です。娘が一人、18歳です」
(娘さんの写真を見せてもらったけど、すっごく可愛かった。)
25歳くらいで結婚して子供を産んで、すぐに離婚したらしい。
「どうして離婚したんですか?」
「夫の暴力です」
「お見合い結婚?」
「いいえ、恋愛です。付き合っているときから、少し問題あったけど、
若かったから、すぐに結婚してしまって。お互い我慢するということを
知らなかった」
「娘さんには仕送りしているの?」
「してない。私は、自分一人が生きていくので精いっぱい」
日本に来て13年。新大久保に1人で住んでいて、夜、カラオケスナックでバイト
して暮らしている。娘はソウルで前の夫と暮らしている。
「韓国には帰らないんですか?」
「帰るところはないんです。韓国の景気も悪いし」
「日本もよくないけどね」
「韓国はもっと悪いです。いいのは、サムスンとかLGとか大きな会社だけです。
皆貧乏です」
「前はお店に韓国人の女性5人に中国人1人みたいだった。でも、最近は
逆になって、韓国人1人で中国人5人とか。周りは中国人だらけ。
中国人のお店がすごく多い。このまま行くと韓国人スナックはなくなるかも
しれない」
「あなたのお店は、お客が払う料金はいくらくらい?」
「1万円」
「うーん、ちょっと高いね。」
「そう。中国人スナックのほうが安い、だから、お客さんを取られている。
中国人とも一緒に働いたけど、韓国人と違う。いつもお金、お金。お金さえ
もらえれば何でもする。そして、ずるい。人が見てなければずるをするし。
お金のない男には全然興味を示さない。まあ、いい人もいるけど」
「そうだね。日本人もお金が好きだけど、中国人は本当にお金が一番だからね」
「私、中国人の匂いがわかるようになった。いつも油料理食べているから、体から
油の匂いがする。韓国人はにんにくの匂いがするって前に言われてもわからなかった
けど、中国人の匂いがわかるようになって、ああ、こういうことかとわかった」
「あ、そう」
「韓国は歴史的に大変だったよね。今も大変だけど。後ろには中国がいて、
こちら側には日本がいて」
「そうです。ずっと大変です。だから、韓国人の心には、深い悲しみのような
ものがあります」
「ハンですか?」
「おー、ハンを知っていますか?」
「よくわかりませんが、日本語では恨みといった字を当てます。恨みと悲しみと、
複雑なんでしょうけど」
「そうです、複雑な想いです」
「そういえば、文鮮明って知ってる?」
「あー、キリスト教の人でしょう?アメリカに住んでるよ。すごい大金持ち。韓国が
前、破産してIMFの管理となったとき、あの人が、俺が韓国の借金を全部返して
あげようか?って言ったんですよ。そのかわり、韓国のキリスト教は全部、統一教会
にしなさいって」
「へえー」
「韓国には、ほかにもたくさん変な宗教あるよ」
などなど延々と話をしていたら東京に着きました。
袖触れ合うも他生の縁。
なかなか電車で隣り合っても知らない人と話することはないのですが、
楽しかったです。とてもオープンな性格の女性でした。
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2012年06月29日
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