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京都駅近くのラーメン屋「第一旭」に行きました。
B級グルメの知人が「京都でラーメンを食べるならばここ!」と推奨したので
それほど空腹ではなかったのですが、「行かなくちゃ!」と。
地味なお店です。場所も、外観も。
メニューも良心的。
店内も、とても庶民的でした。
夕方5時前でしたが、すでに店内には10人ほど客がいて混んでいました。
私はラーメン650円を注文。
美味しい!
麺は、中太で、角ばって、白濁した、腰のある麺で、カンスイの味が郷愁を誘う。
豚肉が、とても豚の美味しい味を出している。
スープも美味しい。醤油味ですが、どういう出汁なのか。油はたくさん使っているけど
生姜を使っているのか、全然脂っこくない。
ネギもいい。
全体のバランスがとてもいい。
奇をてらったところがない。
堂々直球勝負といった感じだ。
正統派ですね。
店員も元気よく、感じがよかった。
また行きたい。
(行列のできるお店のようです。時間をずらして行った方がいいです) |
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2012年09月29日
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ジュール・ベルヌ(1828-1905)の『十五少年漂流記』(1888年)を読みました。
少年少女用にとても有名な小説ですが、これは「完訳」で450ページもあります。
ジュール・ベルヌは「SFの父」とも呼ばれ、SFの先駆的な作品を数多く出しましたが
これは冒険ものです。
時代設定は1860年。ニュージーランドの港から夏休みにヨットに乗せてもらって
6週間の休暇に出ようとしていた15人の少年たち。しかし、出発前に親たちがちょっと
船外に飲みにいている間に、逗留していた紐がほどけて、ヨットを沖に出て行ってしまいます。
夜になり、風に流されて、やがて嵐が来て、船は沈没寸前。
そして、ある無人島に漂着します。
15人は8歳から14歳の全員男の子。
フランス人1人、米国人1人、黒人1人?、英国人12人。
冒険小説として、本当に楽しくて、最後の最後まで面白いのですが、読み終えてしまうのが
もったいないような、そんな楽しい小説でした。ワクワクドキドキして、「この後、どうなるのだろう?」
と思わせる物語って、最高ですよね。
ただ、大人になって、あらためて、この小説を読んで興味深いのは、「時代」です。
ベルヌはフランス人。書かれたのは1888年。時代設定は1860年。
1840年に英国はニュージランドを植民地化します。マオリ族を併合して、一方的に
ワイタンギ条約なるものを結ばせたのです。1860年代には、マオリと入植者との
間で戦争も起こっています。
同じく1840年、英国は、中国相手にアヘン戦争を始めています。
大航海時代の後、18世紀の終わりにどこよりもいち早く産業革命を起こした英国が
19世紀は世界を制覇していきます。
英国だけでなく、列強(the Great Power)と呼ばれた国々は世界制覇を目指しました。
世界を早い者勝ちで自分の植民地にしよう!ということです。
1860年と言えば、フランスでは、ナポレオン3世(ルイ・ナポレオン)の時代です。
フランスもこの時代にインドシナ半島の植民地化を目指して進出しています。
米国では1861年から南北戦争です。奴隷解放戦争ですね。
日本では1860年に桜田門外の変です。その少し前の1853年に米国のペリーが
来て、門戸開放を要求しています。その前から、続々と欧州の船が鎖国中の日本に
押し寄せて来ています。
随分昔の歴史の話をしているようですが、わずか、150年くらい前の話です。
『十五少年漂流記』の少年たちは、無人島での生活でリーダーを投票で決めます。
しかし、当然のようにモコという黒人少年には投票権はありません。なぜならば、
モコは黒人だからです。モコも含め、誰もがそれを「当たり前」と考えていました。
15人の中には、仲のいいグループ、対立するグループなどが存在しましたが、
それとは関係なく、黒人のモコは、1人、環境の悪い別室に寝ます。なぜならば
黒人だからです。
全部読めばわかることですが、ベルヌはとても偏りのない心をもった人と思われます。
文章に悪意など全くない。それでも、今の時代感覚から見ると、この小説に出てくる
「黒人」「女性」「原住民」などは、明らかに「差別」されています。
そういうことを読み解く歴史書としても読んで面白いです。
最後に、この本の原題はDEUX ANS DE VACANCES「二年間のバカンス」です。
当時の日本人に「バカンス」なんて概念すらなかったと思います。
そして、現代の日本人にしても本当にバカンスなんてものを享受している人は
どれくらいいるのでしょう。
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