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私は1989年の6月から12月までニュージーランドに滞在していました。 一種の研修のようなものですが、まあ、いい加減な会社の研修でしたので 「研修」というにはおこがましいような内容でした。 わずか6ヶ月ですが、様々な思い出があります。 私がいたのは北島のウエリントンから北へ車で1時間半ほど行ったマスタトン という何もない小さな町です。一時間半といっても、箱根の山越えの ような大変な道を通り、崖から落ちたら死んでしまうような道だったため、 免許取りたてだった私にとっては命がけでした。 産業といえば酪農。当時のニュージーランドは羊が2000万頭、牛が600万頭、 人間が300万人でした。 それでも、南島よりは北島のほうが少しは人口密度が高いので、やや都会 といえるのかもしれません。マスタトンという市の面積はかなり広いんだけど 人口は17000人でした。ワイララパという地区です。 小学校、中学校、高校は結構ありました。 ある日、ニュージーの友人が「U2が来るって。一緒にコンサートに行かないか?」 と誘ってくれました。正直言って私はU2という名前は聞いたことがあったけど、 全然知りませんでした。(実を言うと、今でもよく知らない。) もちろん、マスタトンに来るわけはないので、ウエリントンまで、皆で バスをチャーターして行きました。会場はラグビー場。 ニュージーにこんなに人がいたのか、と驚くぐらいの人が集まり、会場は 満員でした。 U2は、アイルランドのロック・バンド。1980年デビュー。歌の内容は かなり政治的なメッセージが多いようです。これまでに1.7億枚くらいの レコード(CD)を売り、グラミー賞も22個も取っている(世界最多) そうです。 でも、残念ながら、私には彼らの歌を理解するほどの英語力もなく、曲的にも 歌詞が重要なんでしょうけど、私はそれほど興奮はしなかったです。 そのうち、あらためて聞き直してみようとは思っていますが、まだ、よく わかりません。ただ、異国の地で、コンサートに行った思い出だけがあります。 ニュージーランドには、それほどの娯楽や刺激はないのです。私にとっては、 ニュージーの自然、人の少なさ、人々の優しさ、夕焼けの美しさは十分感動的 でしたが、彼らにとってこのコンサートは、私の1000倍くらい感動的だった のではないでしょうか。 ニュージーランド人にとって、世界のほとんどの出来事は北半球で起こっている、 南半球は世界の歴史、世界の動きから完全に取り残されてしまっている、という 感覚があるようです。 それでも、ニュージーは、第一次大戦も第二次大戦も参戦しているんですけどね。 「世界から遠く離れている」という感覚を持っているようです。 確かに、近くには、オーストラリアと南極とトンガ、フィジーくらいしかない。 クックにより「発見」されて、イギリスに占領された国です。1840年のワイタンギ 条約というのがあって、これでマオリは英国に完全に折れたのです。「条約」っていうのは 強い立場の国の自己正当化のためにあるようですね。 |

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