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実は、私は英語という言語が好きです。なぜかというと、日本語の曖昧さが
英語にすると明確になるからです。もちろん、日本語は好きですが、英語で
考えるときに、普段気がつかない「本当の意味」について考える機会を持てる
からです。
 
例えば、「偉い」という日本語があります。
「偉い人」を英語で単純に直訳するとa great man, a great personなどと言いますが、これは、言い換えれば、「偉人」に相当する表現です。
親孝行で「偉い」人とか、宿題をちゃんとする子供にgreatという形容詞は合いません。
 
私のようなサラリーマンが、「偉い人」と言う場合、通常、会長とか社長とかを表すときに使います。こういう「偉い人」というのは、別にgreatではなくて、an important personです。その組織にあって重要なfunction(機能、役割)を果たしている人です。
社長はその会社の経営の舵取りをしているわけで、いわば、全従業員の生活と株主の利益を授かっているわけです。
総理大臣は、国政のトップですから、その国の政治の最高責任者です。
だからと言って、彼が「偉人」であるとは限らない。
 
しかしながら、ある程度の知性、教養、判断力、先見性、人望がなければ、そのような立場にはなれません。重要な役割をするかわりに、通常、それなりに高い報酬をもらい、社会的な立場を得ています。
 
日本で天皇から勲章をもらうのに、民間の人よりも、官の人のほうがいつも「偉い」賞をもらうのは、それだけ国家にとって重要な役割を果たしたことに対するものだと思います。
V.I.P.Very Important Personの略で、直訳すれば「非常に重要な人」です。
よって、「偉い」=「重要な」となっているわけです。
 
当たり前のことではありますが、その辺のところを勘違いしている人も多くいます。
「俺は偉いんだ」と思って「偉そうに」している人は嫌われます。役割を終えれば、過去の人です。もちろん、過去の実績がちゃんとしてれば、功績があったということで、過去になろうとも、丁重に扱われてあたりまえですけど。
 
官は民よりも上だ、と書きましたが、官で働く人たちは、税金で生活している公僕ですから、決して偉そうにしてはいけません。
また、商売で売買がある場合に、「買う側は売る側よりも偉い」というのも、もちろん、大きな間違えで、正しく言うならば「立場が強い」というだけです。それでも、供給に限りがある場合には、この立場は逆転します。
 
誰が誰よりも偉いのか?
ということを考えるときに、それはどういう意味か、ということが重要です。
課長よりも部長が偉いのは、立場上、そういう組織で部長がより多くの権限と責任を持っているからであって、それ以上のなにものでもありません。しかも、会社を離れてしまえば、関係ありません。
 
金持ちは貧乏人よりも偉いのか?
これも難しい問いです。金持ちはより多くの税金を納めている、という言い方もできます。
単に金をたくさん持っている、ということは、顧客としての可能性が高い分、大事にしたほうが商売上は有利となります。資本主義は、金銭の多寡で差別を行うシステムですから、現実は、お金持ちは、より多くの権利を主張できます。だからといって、偉いわけではない。
 
売春婦は人を見る目がある、などと言いますが、それは、社会的な地位とか、服装とか、金銭の多寡ではなくて、裸になった人間と接することが多いからだと思います。
 
「偉い」という単語ひとつをとっても、いろいろと考えることができて面白いです。
 
 
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仕事で静岡県三島市に行ってきた。
新幹線の駅の周りは、「路上禁煙地域」だ。
 
こんな看板があった。
 
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「この区域では路上喫煙はできません」
その下に、英語、中国語、韓国語が書いてある。
 
英語を見てみましょう。
 
This area cannot smoke on the road.
 
おいおい、すごい英語だな。
 
This area(この区域)はタバコを道路の上で吸えません、てか。
区域がタバコを吸うのか?
恐ろしい直訳。
ネイティブ・チェックはしてもらわないのかな。
日本の英語教育の末路みたいな表現だ。
 
そもそもon the roadって何よ?
舗道はどうした?
 
もし、普通に書くならば
 
You are not allowed to smoke in this area.
 
とか
 
Smoking is not allowed.....
Smoking is prohiibited....
 
とかなるのでしょうけど、看板でしょう。
まあ、書くとしたらすっきりと
 
Smoke-free zone
 
Smoke-free area
 
って感じでしょうね。
 
No smoking
という表現よりも、smoke-freeのほうが、米国などでは、よく見るような
気がします。
 
新幹線も停まる三島市の英語の看板がこんなですからね。
日本の英語教育の問題の根は深い。
 
 
 
 

英語の学習法(2)

今日、電車の中で、中学生らしき男の子が、お母さんに英語の試験の話をしていた。
 
中学生「捕らぬ狸の皮算用を英語に訳せ!っていう問題が出たんだけど、
ちょっと、むずかしくね?」
母「たぶん、狸とは関係ない英語なんだろうね」
 
取らぬ狸の皮算用!
横で、えーと、なんだっけかなぁ、と一生懸命思い出そうとしたけど
思い出せなかった。確か、卵が孵化する前にヒヨコを数えるな、だった。
 
蓼食う虫も好き好きは、There is no accounting for tastes.
覆水盆に返らずはIt is no use crying over spilt milk.
天は自ら助くる者を助くはHeaven helps those who help themselves.
というようなのは、思い出せたのだけど、捕らぬ狸の皮算用が出てこない。
 
家に帰って、調べてやっと思い出した。
Don't count your chickens before they are hatched.
be hatchedで、「が孵化する」「卵がかえる」といった意味。
受験勉強で、こういう諺英語をたくさん覚えた。
 
私は仕事で25年くらい英語を使って仕事をしているけど、
こういう諺を英語で使ったことはほとんどない。
少し皮肉っぽくThere is no accounting for tastesは、使ったことがある。
 
そもそも、hatchなんて単語、一度も使ったことがない。
使う人は使うだろうけど、「孵化する」なんて表現は知らなくても
なんとかなる。
なのに、どうして、日本の受験生はこんな使わない英語を諺を覚えるのか?
それは、「試験に出るから」だ。
なぜ、試験に出るかというと、バカな出題者が試験に出すからだ。
 
そうやって、日本での英語教育は、試験に出るから勉強する。
出題者は、多くが英語を話すこともできず、これまで彼が良かれと思って
勉強してきた英語を出題する。この繰り返しだ。
 
「実用英語」と「教養英語」というものがあるとしたら、日本の学校教育
の英語は「教養英語」かもしれない。教養英語の達人は、畳の上で泳ぐのが
上手かもしれないけど、海やプールでは泳げないだろう。
 
電車で会った中学生は、どこかの進学校の生徒かもしれない。
親も熱心に進学校へ入ることをサポートしたのだろう。お父さんは一生懸命
働いて学費を捻出しているのだろう。そんなことを考えていたら、なんだか
とても気の毒になってきた。
とは言え、自分の息子たちも、結局、同じような教育環境にあるわけだ。
試験に出る以上、回答できるように覚えなくてはいけないのだろう、
たとえ、将来、役に立たなくても。
 
高校3年生までに、普通に会話ができて、簡単な読み書きができるように
ればいい。 「教養英語」は、大学生になってからでもよいのでは。
(文章を暗唱することはいいことです)
 
 
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英語の学習法

今、谷崎潤一郎の『痴人の愛』を読んでいます。
この本、そのものについては、別途書きますが、この本の中にとても興味深い文章が
出てきます。英語の勉強法についてです。
 
主人公の生真面目なサラリーマンがカフェで働いていた若い(15歳)女性の身元引き受け人のようになって、彼女を自分の理想の女性に仕立てようとします。好きな服を買ってあげ、好きな食べ物を食べさせてあげ、音楽と英語を勉強したい、というのでそのレッスンにも行かせてあげます。しかし、彼女の英語力を試しても、酷い英語で、とても身になっているとは思えない。そこで、ネイティブの先生に会いに行って、彼女の状況について尋ねます。
先生いわく、
 
「あの児は、なかなか賢い児こです。よくできます」
 
と答えます。「でも」と反論する主人公に対して、先生は
 
「日本の人、みな文法やトランスレーションを考えます。けれどもそれは一番悪い。あなたは英語を習います時、決して決して頭の中で文法を考えてはいけません。トランスレーションしてはいけません。英語のままで何度も何度も読んで見ること、それが一等よろしいのです。ナオミさんは大変発音が美しい。そしてリーディングが上手ですから、今にきっと巧くなります」
 
といい、主人公は引き下がりますが、それでも思うのは、
 
「せめて過去分詞の使い方や、パッシヴ・ヴォイスの組み立てや、サブジャンクティヴ・ムードの応用法ぐらいは、実際的に心得ていい筈なのに、和文英訳をやらせて見ると、それがまるきり成っていないのです。殆ど中学の劣等性にも及ばないくらいなのです。」
 
実は、この先生の発言が正しいと私は思います。日本人は、このようにできずに、和文英訳やら文法やらをやたら頑張って、結局、英語で考えて、英語で表現するということができなくなっています。
 
1924年(大正13年)の作品ですが、さすがに谷崎潤一郎は分かっていたようです。『痴人の愛』の「痴人」というのは、主人公のことだと思われるので、頭がカチカチの真面目な日本人をうまく描けていると思います。残念ながら、平成になっても英語学習時の日本人の頭は、この主人公と同じ、という人が多いですけど。
 
 
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せつない

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英語には「せつない」(切ない)という表現がない。
イタリア語にも「切ない」という表現はないらしい。
以前、イタリア人の日本マンガ翻訳家が書いていた。
日本のマンガには切なさがある。でも、この切なさはイタリアにはない、と。
 
そんなことはないだろう、と辞書を引くと
「切ない」=sad and painful
とある。
 
sad(悲しい)、paiful(痛々しい)であって、確かに切ないとは違う。
切ないとは「悲しさや恋しさで、胸がしめつけられるようである。やりきれない。やるせない。」
そういう状態を表す日本語だ。
 
以前、ドイツ人の若者がオフコースの歌を日本語で上手に歌っているのを
聞いた事があるけど、彼はオフコースの「切なさ」がわかるのだろうか。
ゲーテは、どんな気持ちで『若きウェルテルの悩み』を書いたのだろう。
 
プレスリーに「この胸のときめきを」という曲がある。
恋をすると心はときめくけど、切なくはならないのだろうか。
 
「切ない」は「刹那」から来ているのか?
永遠を目指す欧米に対して、日本の文化は刹那的だともいう。
季節の移り変わり、桜は美しく咲き、散っていく。
毎年、台風は多くものを破壊する。
無常観か。
 
ちなみに、「無常観」も英語にはない。
 
ぴったりの翻訳語がないということは、文化が違うということ。
とても興味深いです。
 
Some Japanese expressions cannot be translated into English.
This is due to the differences of culture.
For example, "Setsunai" has no equivalent word in Englsih.
I'm quite interested in this kind of issue.
 
 

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