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ビートルズの実質的な最終アルバムは、「アビー・ロード」です。
(発売は「レット・イット・ビー」の方が後)
いまさら、ビートルズでもないかもしれませんが、なかなかこの
グループを超えるポップ・ミュージシャンは現れません。
音楽的なトータル性では、「サージェント・ペパーズ」が上かもしれませんが、
「アビー・ロード」は別格です。何が別格かというと、そのメッセージ性です。
と、言っても知らない人には、何の話かわからないでしょう。
ビートルズの曲の歌詞は、大体が非常に抽象的で、どうとも解釈可能なもの
が多いのです。したがって、聞く人によって、どうにでも解釈可能です。
「カム・トゥゲザー」で始まるこのアルバムは、言ってみれば「招待」です。
「一緒に来い!」と。重い招待状です。でも、音楽的には、まるで遊園地で
遊ぶかのように楽しいパノラマが続きます。いわゆるB面のヒア・カム・ザ・サンからは
短い曲が切れ間なく続き、まさにポップ・ミュージックの頂点の感があります。
でも、"Mean Mr.Mustard"以降は意味深です。私の解釈は、
「我々はあなたに一度も枕をあげたことはない。
あげたのは招待状だけだ。
我々は、もう、これで終わりにする。
あとは、あなたがやっていくしかない。
小年よ!その重荷を背負っていけ!」
です。
最後の曲は"The end"ですからね。
リバプールの不良少年たちが、階級社会の英国で、商業的な大成功を収め、
女王陛下から勲章までもらった。そして、いつのまにか、ビートルズは
神格化されるまでになる。ジョンは、「もう、いい加減、嫌になった」と。
「もう漁師にでもなりたい」と。
当時、ジョージはインドにはまり、ジョンはヨーコの影響を受けていました。
ポールは、ジョンと不仲になり、リンゴは??ですが。
ビートルズ解散後、ジョンは、魂の叫びを歌いだします。
ビートルズの曲を聴いて、楽しんでいた人たち!
これは、単なる招待状ですよ。
次はあなたの番ですよ。
さあ、やってごらんなさい。
それがビートルズからの最後のメッセージだった、と私は思っています。
Carry that weight!(その重荷を背負っていけ)
Carry that weight!(その重荷を背負っていけ)
もう、40年近くたっているのに。
重いなぁ。
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