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図書館で借りて、アガサ・クリスティの『終わりなき夜に生まれつく』(Endless Night,1967年)を
読みました。とても面白かった。ポアロもマープルも登場しません。
ジプシーが丘という呪われた場所で二人の男女が出会う。男は努力、勉強、仕事などの嫌いな
ロクデナシだ。女は、米国一の大富豪の娘。二人はなぜか心を惹かれあい、恋に落ち、
周囲の反対を押し切って結婚する。そして、呪われた土地に大邸宅を建てて住み始める・・・。
しかし・・・。最後は愚かな悲劇に終わります。
まあ、こういう話は、様々などんでん返しがあるので、粗筋をあまり書くことができません。しかし、
言えることは、またしても、アガサにしてやられた、ということ。読みながら、一体アガサは話を
どこへ持っていくのだろう?とか、誰か死んだとするとその犯人はきっと〇〇だろう!などと
考えるのですが、大体、見事に外されます。外されて悔しいというよりは、もう、最近では
見事な外され方を楽しんでもいます。
少しだけ、本書から引用します;
この物語はロクデナシの男性の一人称で書かれています。
ぼくは、働きたいとは思わない。ことば通りまことに簡単である。
仕事というものがぼくは信用できないし、きらいである。
仕事などというものは、人類がまちがって発明した、
たいへん悪いことだとぼくは思っている。
**
人はじぶんの生涯の中で、ほんとに重大な時というものを
自覚しないものである・・・・・そして、間に合わなくなってから
気がつく。
**
ぼくは今気がついた。ぼくらは、いっしょにいて、とても幸せだった。
そう、とても、幸せだった。あの時に、幸せだということに気がつけば
よかったんだ・・・・・・そのチャンスがあったのだ。
おそらく、誰にも一度はチャンスがある。
ぼくは・・・・・・そのチャンスに背を向けたのだ。
**
この小説は、アガサ自身が選んだベスト10にも入っている作品です。
女史自身が選んだアガサのベスト10は、以下の10作;
『そして誰もいなくなった』
『アクロイド殺し』
『予告殺人』
『オリエント急行の殺人』
『火曜クラブ』
『ゼロ時間へ』
『終りなき夜に生まれつく』
『ねじれた家』
『無実はさいなむ』
『動く指』
ご参考まで。
アガサは電車通勤、電車旅行の最高の友です。
時がたつのを忘れて楽しませてくれます。
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遠くの幸せより、近くの幸せに気付ってことね!
それが難しいのかも。
2013/7/20(土) 午後 0:44
飛べちゃん、そういうことですね。やりたいことをやって、欲しいものを手に入れたからといって、幸せになるとは限らない。目の前にあるもの、そして、いまこそ、幸せの絶頂である、かもしれないのに、なかなか人はそれに気が付かないんですよね。
2013/7/20(土) 午後 0:52 [ dareyanen23 ]
アガサクリスティって、名前の、響きも、素敵よね!
仕事が、早く、終わり、早々、ロビーで、くつろいでます(^ー^)ノ
2013/7/20(土) 午後 4:37
うさぎさん、お待たせしました。早めに来たのですが、うろうろとフジTVのあたりを見学してました。今日はありがとう。
2013/7/20(土) 午後 11:34 [ dareyanen23 ]