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今日、米国人3人が来て打合せをしたのだけど、まあ、身内だったから、比較的ラフな打合せだった。米国人たちは、英語がネイティブなので上手なのは当たり前。また、日本人相手にできるだけ簡潔に、クリアーに、簡易な表現で話すことには慣れている。とは言え、少々スピードは速い。
一方、こちら側に日本人たち、とりあえず、「英語はできる」のだけど、こういう会話での文法がひどい。どうひどいかというと、中学生レベルの文法が無茶苦茶なのだ。例えば、
He don’t know…..三人称単数
You were sold many products to…..能動態と受動態
I go to US last year. 時制
本当になんでもないことで、正しくは
He doesn’t know…..
You sold many products to…..
I went to US last year.
などとすべきで、きっと文章を書くときならば正しく書くだろうし、指摘すればわかるのだろうけど、会話の最中にこういう間違いが散見される。
それもそれなりの大学を出た人たちなのだ。京都大学とか大阪大学とか・・・。それでも、日本人の英語はこの程度。それでも、なんとか意思疎通ができる程度のフル・センテンスが話せればいい。単語しか話せない人も多い。慣れの問題と言えば慣れなのだろうけど。
難しい表現や単語を使う必要はない。でも、中学生レベルの文法は意識したほうがいい。
今日、教育関連を担当する関連会社の社報を見たら、「TOEICからみる新入社員の英語力」として、過去10年の新入社員のTOEICテストの結果のヒストグラムが掲載されていた。かつて、500点台が一番多くて、800点台がゼロのこともあった。それが、今年の結果では、800点台も900点台もいた。平均点が100点以上良くなっているらしい。大きく英語力が変わりつつあるのかもしれない。しかし、TOEICの点数がいいからと言って仕事ができるわけではない。日本語のテストが100点だからといって、仕事ができるわけではないのと同じだ。但し、全然できないと困る。
今日面談した米国人の一人は博士で、彼は5年間日本語を勉強しているそうだが、一言も日本語を話さなかった。米国人には一か国語しか話せない人が多い。だから、我々も恥じることはない。だけど、ある程度英語ができると便利だし役に立つ。人生が楽しくなるし、生きていくのに助けになる。
私は冠詞(a, the, 冠詞なし)がよくわからないことが多い。前置詞も難しい。慣用句はほとんどわからない。それとヒアリング力がダメだ。映画なんか、字幕や吹き替えでないとわからない。でも、まあ、ほどほどでやっています。
言葉なんていうのは、ただの道具だ。車の運転ができるかどうかと、英語が話せるかどうかは似ている。運転免許だけだと役に立たない。運転できるけど、事故を起こすようだと危ない。レーサー並みの運転は誰も期待していない。
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英語
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実際のメールを使って英語の勉強をしましょう。米国から会社の同僚の「ブレンダが死んだ」という訃報。
Dear Dareyanen-san,
I hope that you had a nice weekend. I am not sure if you met Brenda when you came to our offices last year? She worked in purchasing with Pauline and Gil. She passed away on March 14th and they held a service for her on Saturday at her church. It was a beautiful ceremony but also so very sad for all of us that knew her well. Brenda had pancreatic cancer and had been out on a leave of absence since right after Christmas. She had been having chemo for well over a year. I will miss her greatly as she always made me laugh! She was a very spunky and bold lady!
pancreatic cancer : すい臓癌
spunky:活気のある、勇敢な、魅力的な、美人の、セクシーな
このメールを書いたのは66歳の女性。イタリア系の小柄なブロンド女性で若い時には可愛かったかもしれない。今は皺くちゃだ。(乾燥地域に住んでいると年齢の割に、随分と皺くちゃになってしまう)。彼女は二人目の夫と別れ、猫と犬と暮らしている。二人目の夫も数年前に癌で亡くなった。ミネソタ州生まれ、若い時にはカリフォルニア州に住み、現在はアリゾナ州在住。現在の家は前夫からもらったもののようです。確か68歳まで年金が出ないので働くしかない、と言っていた。在宅勤務で、ごくまれに(年1回くらい)顧客訪問する。小さな体で大きなカバンを持ってくるので、自分では持てず、同行者が苦労する。中身を聞くと「靴が3足」とか入っていたりして。
小さな体ですが声が大きくて、気が強い。そして、プライドも高い。10代で子供を産み、孫も数人いる。20代後半で大学へ行った。大きなレクサスのセダンに乗っている。顧客が「いい男」だったりすると、急に顔が若返り、目をぱちくりするところが面白い。
まだまだ「女」だけど、よく見ると「枯れ木」のよう。アリゾナの気候は厳しく、6〜8月は最高気温が40度前後となるが(50℃という記録もある)、湿度は10%を切ることもある。基本的に砂漠で、植物はサボテン、ガラガラヘビやサソリもいるんですよ。
残念ながら、多くの人を紹介してもらったので、Brendaが黒人だったか、白人だったか、黄色人種だったかも覚えていない。火葬だったのか、土葬だったのか。(アリゾナでは火葬が50%くらいらしい)。カトリックだったのか、プロテスタントだったのか。ただただ冥福を祈るだけです。
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海外に長く暮らす、もしくは、英語を母国語とする人と暮らす、ということがないと、生活レベルの英語を習得するのは難しい。私は仕事で毎日英語を使いますが、生活レベルでは使わない。使わない言葉、表現は覚えられない。
先日、友人(日本人)に
「英語で、うつぶせになる、仰向けになる、ってなんて言うの?」
と質問されて、答えられなかった。
「横になる」は、lie downだ。でも、うつぶせ、あおむけは?
ネットで調べました。
*医者などに行って診察を受ける時は医者が
「あおむけに成ってください」:lay on your back (背中を下に横になって) 「うつぶせに成ってください」:lay on your stomach(お腹を下に横になって) だそうです。
ところが、死体が見つかった時などは
A body was found laying face up (あおむけ) → 死体が仰向けで見つかった。 A body was found laying face down (うつぶせ) → 死体がうつぶせで見つかった。 などと表現するそうです。
表現には絶対というものはありませんので、あくまでも一例として覚えておいたほうがいいかもしれません。
ちなみに、受験生時代に悩んだ人も多いと思いますが、「横たわる」という動詞にはlieとlayがあります。lieの意味は「横になる」(自動詞)、layの意味は「横にする」(他動詞)。
「(自分が)横になる」時はlie。(ライ) 「(何かを)横にする」時はlay。(レイ)
現在、過去、過去分詞、進行形の変化も少し難しい。
lieの変形は…lie-lay-lain-lying
layの変形は…lay-laid-laid-laying
layは基本的に他動詞なので、次には目的語(名詞)が来るか、もしくは、なぜかonが来る。
だから、現在形で
私はあおむけに横になる。I lie down on my back.
私はうつぶせに横になる。I lie down on my stomach.
だけど、過去形になると、lieがlayになるので
私はあおむけに横になった。I lay down on my back.
私はうつぶせに横になった。I lay down on my stomach.
となる(はず)。(もし、間違っていたら、どなたかご指摘くださいね)
ひょっとしたらdownは不要かもしれない。 ネットからの引用ですが
覚え方としては、「リエちゃんとレイ君」で覚えやすくなるそうです。
lie(リエ)ちゃんとlay(レイ)君は付き合っている。
ある日、部屋でレイ君はリエちゃんを押し倒そうとする。 →つまり、レイ(lay)君は「(リエlieちゃんを)横にする」 →つまり、リエ(lie)ちゃんは「横になる」 lie(横になる)をスペルでリエちゃんと覚えるのはいいですが、発音はライです。
ややこしいけど。
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部屋でlay君がlieちゃんを押し倒している姿を想像してくださいね
「押し倒す」で画像検索すると、最近は、男が女を押し倒すものはそれほど多くなくて、男が男、女が女、女が男を押し倒していたりして、なかなかややこしい世の中になっているようです
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25年も前ですが、ニュージーランドに滞在しているとき、ある工場に勤務することになって、工場長に従業員を順々に紹介してもらいました。人間力のある工場長で、人の紹介の仕方も上手でした。そして、ある人の紹介のときに
He is a rare case.
と言いました。当時、このrare caseの意味がピンと来なかったのですが、これは
「まれなケース」という意味で、つまり日本的に言うと「変わっている」「変わり者」ということです。
彼がどうrare case(変わっていた)のかはよくわかりませんが、あまり人と口もきかず、どちらかというと一人で不機嫌そうに怒っている人でした。だから誰も彼には話しかけない。挨拶もしない。
でも、私は中学生の、いわゆる「自我の眼ざめ」あたりから、自分が「変わり者」ではないかと思うことが多くなりました。「変わってるね」と言われることも多かった。皆が「そうそう」とうなずく場面でも私は「私はそうは思わない」などと平気で言っていました。私は私で、あなたとは考えも違うし同感はしていない、と。
よって、孤独感を持つことも多かった。自分は変わっているのだろうか?周りの人たちが正しくて、自分が間違っているのだろうか?などとも考えた。ところが、図書室に行って本を読んでいると自分が共感できる内容のものがたくさんある。友人が言わなくても、古今東西の人たちは、自分と同意見の人がいる!こういう発見は大きな喜びであって、そうすると嬉しくてどんどん本を読むようになりました。
時代が違っても、遠く離れていても、こうやって考えや思想を共有し、共感できる。読書の楽しさはこういうところにあるのだと。
そして、やがてわかってきたのは、日本は同質社会であるということ。その同質性とちょっと違うと「変わっている」と言われて、それは往々にしてネガティブな意味しか持たなかった。変わっている→人とは違う→優れている、という発想があっても良さそうなものだけど、大体は、醜いあひるの子のような扱いになる。
外国人たちと付き合うようになって一番楽しかったのは、多様性だ。自分の意見と相手の意見が違うことが当たり前の前提として話が進むということは楽しかった。背景となる文化も違うし、常識も違う。論理も違う。価値観が違う。しかし、価値観が違っても共棲することはできるのだ。
もちろん、英語でも様々なネガティブな意味を持つ「変わり者」という表現はある。しかし、a rare caseという表現はなかなかいいな、と今でも思う。要するに少数派である、ということ。少数派でいいと思う。私も、多数派には無理に入りたいとは思っていない。皆が右へ行くなら左に行こう。皆が走るならば、私は腰を降ろして休憩しよう、と私は考える。
何かに取り憑かれた豚の群れが、突進して、大量に崖から落ちて死んでいく、そういう一匹には、私はなりたくない。
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昨夜、ほろ酔い+疲労気味状態で、午前様に帰宅したら、長男(22歳)が、「お帰り!」と元気よく迎えてくれた。彼は風呂から出たばかりでパンツ1枚。思春期にやせっぽちで小柄だった彼は、高校時代に20cm以上身長が伸びて、今では182cmくらいある。それでもやせっぽちと思っていたものの、久しぶりに見た彼の裸の上半身は引き締まった筋肉質で、父親の私が見ても眩しい感じだった。私の部屋に置いてある6kgの鉄アレイを2つ持ちだして、筋トレをしていた。
疲れていたので、さっさと風呂に入って寝ようかと思ったら、珍しく「お父さん、ちょっと、いい?」と彼が話しかけてきた。またお金の無心かなと思っていたら、「これなんだけど・・」と何やら英文の文書を見せられた。明日の夕方までの宿題らしくて、英文の論文の概要をまとめてくることになっているらしい。「ここがよくわからないんだけど」を指でさされたものの、極めて難しい英文だった。息子に頼られるのは嬉しいけれど、いきなり難解な英文を見せられてもね・・。でも、父親の威信をかけてでもなんとか回答しようと、少し真剣にその文章を読んだ。夜中の1時のことである。
どうやら、「認証」authenticationに関する論文だ。様々な数字や文字によるパスワード、指紋認証、チップによる方式などで、「認証」をすることによって「本人であることを確認して」そのあとのデータへのアクセスが承認される。recognitionという単語も「認証」という意味で使われる。長いパスワードを人は記憶できないので、結局、どの認証用にも同じパターンの短めのもので対応することが多い。そうすれば、当然盗用も多くなる。よって、カードとか何かにチップを埋め込んで「ピッ」と認証する方法もあるけれど、それも盗難されれば意味がない。人間の脳の中身までは盗難できないので記憶した認証コードは有効性が高い。しかし、それでも、拷問にかけられたりしたら、パスワードを白状してしまうことになるかもしれず・・・、といったような内容だ。内容以上に文体が難しい。数ページのうちの半ページくらいしか読んでいないので、全体はよくはわからないけど。認識論のような論文か。
(ちなみにauthenticationの形容詞authenticは、とても重要な単語だと思います。
発音 ɔːθéntik、オーセンティック
「本物の」という意味です。偽物が多い世の中で、「これは本物の○○です」という機会は多いと思います)
こんな難しい英文を読むのではなくて、中学生レベルの英語を書いたり、話したり、聞いたりできるようになることが重要なのではないか、と日本の英語教育を憂える私は思う。でも、まあ、大学院生が「知」の現場で中学生英語を学ぶのもいかがなものかとも思うし。
酔っ払いのロートルが深夜に突然聞かれるのは、かなり厳しいのだけど、正直、嬉しかった。息子から「教えてほしい」と言われることが。そして、それに対して、なんとか回答できたことが。そして、彼が、それなりに自分の体を鍛え、勉強しているということを知ったことが。
昨夜は幸せな気分で眠りにつきました。
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↓写真はこの日に食べた日本橋の千疋屋のフルーツ盛り合わせ。
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