冬の月夜

新しい一歩を、踏み出してる

こころ

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冬の月夜

お久しぶりです。

どうしても書きたくなったことがあったのですが、日記にできなくて。
年があけて、今日こそは。今日こそは。なんて思いながら、今日になりました。

3月31日。区切りにいい。
北陸の3月生まれての私は、
毎年毎年いつも2月の終わり頃から、おそらく誰より早く
春の気配を見つけて、ぐんぐん元気になって行ってたのですが
今年は、少し違って。

今日、やっとです。
言葉にしようと思いました。
長く、ここを読んでくださってた方へ。
伝えたいことがあったんです。

書き残してたものを、ここにまずはその日の日記を貼ります。
12月。
クライアントさんに、可愛い釜めしやさんに連れて行ってもらった日のことです。

以下。

『クライアントさんたちと、仕事の間にランチに出掛けました。

切り干し大根のこの厚さ。
おばあちゃんが手で切って、干してくれてた大根みたい。懐かしい。

おでんのこんにゃく、こんなにかわいい手間かけてもらったら、嬉しい。

大好きな金時豆は、冬のストーブの上で炊いたみいに、ぼったりと。

小さい頃は、ふきが苦手だったのに
大きくなるにつれ大好きに。
皮剥きすると、手が真っ黒になるやつ。
あのあと、おばあちゃん、どうしたんだろ?湯がいてたかな?あららわかんない。

今も多分、春に実家に行けば、庭の一群に
ふきはありそう。
蕨とか茗荷とか、少しずつだけど、色んなものがあった気がするんだけどなぁ。

なにも教わりもせず、いつも間にか、全部買うものになっちゃったな。なんて

そんなおかずを、摘みながら、あれこれ思ってるうちに、釜飯の炊き上がり。

私が選んだのは、舞茸ご飯。
木の蓋開けて、ふわぁっと湯気と香りを楽しみながら
小さなお椀によそって……ふぅふぅ。
二杯目は、お焦げを楽しんで。
まだ、あった。三杯?もう、お腹一杯。

酸っぱい糠漬けは苦手だけど、これは
よく手入れされてる糠床なのか、
美味しく漬かった糠漬けで、最後までいただきましたよ。

こんなの食べたせいかな。

今朝は、お母さんの夢、見ました。
夢で話してたお母さんが、若くて、綺麗でした。

なかなか思い出せなくなってた
あの頃のお母さんの顔。
そんな母と、あの頃じゃない今の私と
話せてるのが、楽しくて。

朝、目が覚めるのが、とても残念でした。
寂しくなって、ちょっと、涙。

いろんな美味しいものをいただくようになっても、
おばあちゃんやお母さんの作ってくれた
こんなご飯が、今でも、ほんとは一番好きです。丁寧で、贅沢なご飯を食べさせてもらってたな。と、今はしみじみ思います。

そんな私は、今は10分飯。が、得意です。今日も、あー、もう、これは……

今朝は、お母さんへの葉書に「ごめんねー」と書きました。

今日は飛行機雲かな、幾筋も幾筋も。

優しい雲でした。』

以上


これを書いた日の夜。
準備よく、いつもは電車の中で書いたりするんですが、
翌日分の絵葉書を、書きました。
もうすぐ、Bの赤ちゃんが産まれるね、春になったら……って。

朝の七時。父から、電話がありました。
「病院から電話があったし、今から行くわ」って。

なんのこと?と混乱しました。
30分もしないうちに、母が逝ったと。
15年間。毎日病院に通った父も、間に合わなかった。
静かに、おばあちゃんの所に逝ってしまった。

ほんとうに、会いに来てくれたようです。

静かに眠る母は、穏やかで美しかった。
長く病院にいた母を上書きしてくれるほど。

父と、数年前に選んでいた、若い笑顔の母の写真を
式の間、ずっと眺めていました。
夢であった母と、同じ。

病室に行く度、母を見るのが辛かったけれど
この数か月で、上書きされました。
優しいあの頃の若い母の顔に戻ってくれた。

いつの間にか忘れていた、声。笑い声。
叱ってくれた声。
会社でどうしても歌わなきゃって、台所しながら練習してた「瀬戸の花嫁」
そこだけ口ずさんでたケセラセラ。
一緒に思い出しました。

不思議ですよ。49日まで、ほんとにあの頃の母がゆめにでてきてくれ続けました。
そして、49日を境に、出てきてくれないの。

でも、いいです。
もう、思い出す顔は、病室の母ではなくて
「あの頃」の母です。

納棺は、今時記念の品も一緒に入れちゃダメらしいのですが
父が許可を取ってくれて、絵葉書を入れていいと言ってもらいました。

父がまとめて残してた、15年。いえ、二年は病室に行きました。
転勤してからの13年分の絵葉書は、3,40センチの束が、五つか、六つか。
よく覚えてません。

私と、Aと、Bで、親族が見守る中、納棺の儀式の一連の中で
納めました。
花のように、丁度、母を一周して埋まりました。

読めなかった日も、沢山あったことは分かっています。
いいんです。私が、寂しくて書いてたもの。
絵葉書にしたのは、病院を出られない母に、いろんなものを見せたくて。
手元の絵葉書が無くなるかと、最後の一葉のようにどきどきしてたことも、ここに書いたように思います。
いろんな方が、絵葉書を下さいました。
ほんとうに、嬉しかった。

今まだたくさんある絵葉書。ずっと、書くと思っていたのに。
でも、いいです。それも。
四季折々の美しい自然、海外。母が大好きだった動物たち。物語。
あれもこれも、母は、実際にもういける。
一緒に煙になりました。

書き続けた13年。私にとって何よりだったと思ったことは、
毎日、楽しい事、面白い事はないかな。って、探し続けられたことです。

日々、色々あっても、絵葉書ですから、あて先を書けば、残りはたった半分のスペース。
毎日、何かしら、楽しい事や美しいものはみつかりました。
外の空気を感じてほしくて、風や光や温もりにも敏感になりました。
私が、そのおかげで、前向き、元気になっていたんだな。と思います。

昨年は、ベトナムに二回。ハワイに二回行きました。
ベトナムはクライアントさんがベテランで、その勢いで連れて行ってもらったのですが、
二度目は友だちを連れて。私が案内しました。
ハワイは、二度目は一からの一人旅。
飛行機の手配から、友だちのコンドミニアムまで行く方法、過ごし方まで一人。
ホノルルのハロウィンを、一人、軽い仮装してまで参加しました。
あとは、一人で動物園へ行ったり、夕日を眺めたり。
母に見せたくて、ジャングルツアーも。
ハワイは鳥の声が絶えず聴こえて。
野鳥が家の周りにいるので、それをそっと見ながら、台所をしたり、お茶したりしてる母に聴かせようと
動画を撮ってみたり。

そんな動画を見ることなしに。と思いましたが

飛行機嫌い、一人で泊まれない。と言ってた私が
入院15年で一番元気で、会話を楽しんでくれる母に伝えたくて
AやBに負けない、楽しい報告、元気な報告をしようと
動いた年でした。そして
「やらなきゃ。やればできる」と、思えた年。
そんな過ごし方をして、それを報告していた年でした。

絵葉書で見せたかった場所、どれも、母はもういける。
旅先だって同じ。
わたしだって、寂しくなかった。
母に何書こう。って、ずっと頭の中で話していたかのようだったから。
どっちにしろ、母はいて、いない。
先にあちらに行ってる、私の大事な祖母と同じ。

って、今は思えます。

母が逝ったのは、満月の前日。
朝一番の報告から、準備して帰った実家は、
雨予報が一転。雲が流れる、月の美しい夜。
雪のかけらも残っていないけれど、寒くて美しい、確かに冬の月夜でした。

あんまり泣かなかったんですよ。
あまりに、穏やかそうで。
突然だったこと。あっけなかったこと。覚悟していたこと。

ただ。
親戚を送り出して、外に出たら、月が綺麗で。
大きな雲が流れていくのが、
母が可愛がっていた、柴犬のたろうにしかみえない形だったり。
大きな大きな、龍にしか見えない形だったり。

ああ、お母さんは、一人ぼっちじゃないんだなと。

そしたら、泣けてきて。
庭の境に、小さな用水が流れているのですが
祖母が、お野菜の土を落としていた川。
どろんこを下洗いする川。
小さい私や兄が、沢蟹を探した川。

田舎の人はわかるでしょうか。
土地に坂があると、用水は小さな段差を作っていて
それが、どどどどど。と、音を立てるのです。

どどどどど。の音を聴きながらお月さんをみていたら、突然涙が止まらなくなって。
「おかあさん。おかあさーーーーーん」と、叫んでました。
三十回も、叫んだでしょうか。
泣きながら呼びました。

考えてみたら、15年。二人部屋の病室ですから。
「きたよ」とか「おかあさん」とか
大きな声で話しかけた事なんて無かった。

田舎の広い家の事。
実家に帰ったら「ただいまー」とか「おかあさーん」なんて
当たり前に声を張り上げてたのに。
こそっ。こそっとしか、話してなかった。
だから、どどどどどの音にまぎれて、大声を出し続けたら

気が済みました。
もう、あんな大きな声で、お母さん。と言うこともないと思います。

翌日の夜のお通夜。雨は、時間の小一時間前にはやみました。
葬儀は、クリスマスイブ。
雲がものすごい速さで流れている日で、母は行ったんだな。と思いました。

最後の会食の時。窓の外に、ちらちら雪が見えました。
クリスマスイブだ。と思い出しました。

母は、お天気みたの?参列に来てくださる人のことまで考えてるかのようで
だけど、乙女の母は
クリスマスイブなら、毎年、私たちが一生忘れないことも分かってて。

15年。この日を探して探して、決めてたような気すらしました。

最後のお別れの時。
長くあってなかった母の友だちらが、会わせて欲しいと。

病室では、誰にも会わせたくない。
記憶を、ベッドの母にしてほしくないと、母も会いたがらなくて遠慮していただいたお友達。
皺すらない、美しい母に戻っていて
写真の母が、若い時過ぎる?って思っていただきたくなくて「是非に」と思いました。
みんな、驚いてくださって。

嬉しかった。

私の小さい頃から知ってたおばさん達。
みなさん、お元気で。みんな、いらっしゃった。
眩しかった。
母の分も、お元気で、美味しいものを沢山食べてください。とお話ししながら
また、少し泣きました。

夜、父に、綺麗なお母さんを見せてあげられてよかったねと。
でもね、みんなお元気で羨ましかった。って言うと、

「そうだな。でも……
綺麗な人たちもいたけれど、みんな、年とってたなぁ。
お母さんが、一番綺麗だっただろ」

って。

それを聞いて、くすっと笑いました。
もう、お母さんの人生は、完璧だな。って。

父が、大好きな母でした。
完璧でしょ?

私が思い浮かべる母も、完璧に、若い時の笑顔の母です。

・・・・・・・長くなりました。長く書くと、だんだん、調子乗りのだりあの文章になってきました。

くすっ。と笑ったところで、ここらにしますね。



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おかげさまで

皆様に嬉しいご報告です!なんと、『賭ケグルイ』がシーズン2と映画として帰ってきます🤗🤗皆様の応援のおかげです!ありがとうございます😭もうすぐ撮影が始まります!楽しみです🐰🐰今日のイベントもありがとうございました!美波

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不思議な夏

お盆も仕事をしてます。なんだか、お天気が変な夏ですね。

お仕事で新しい試みをしたり、遊んだり、食事に行ったり。それから
出会ったり、見にいったり、聴きに行ったり、話したり。その間笑ったり、泣いたり。
とっても楽しい、濃い時間を過ごしてたから、
この夏は、のんびりしてるんだか、忙しいんだか、飛ぶようにすぎていってます。

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クライアントさんが作ってくれた、お昼ごはん。それも、一部。作ってもらうのも、幸せです。

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桃も、食べてますが、こんなカッティングされると、もっとおいしくなるんだな。

私ときたら、もう、片っ端から。
京都からの帰り際、友だちが熟れて食べごろの大きな夕張メロンを持たせてくれたし
甲府では、もちろん桃、買ってきました。
甘いスイカを求めて、まだ、狙って買ってます。今年は特に、果物の夏です。

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息子たちがコラボの仕事をしているので、しょっちゅう一緒です。
私も、時々参加。その後の食事は、
二人だったり、三人だったり、四人だったり。飛び入りで、息子の友だち。ってのもありです。
それも、組み合わせは時々で自在です。
私だけうちで「もういいから、行ってきて」っていう日もあります。
組み合わせが増えて、気楽だし、楽しい。

私はあいかわらず、一人でも、コーヒータイム。
本を読むのは、どうして自宅じゃできないのかな?

自宅では、もっぱらネットフリックスで映画です。平均すると、一日一本くらいになるんじゃないかな。

今は、いろんなことが、実際でも頭の中でも起きてるんだな。って思うのですが
今年いっぱい。とにかく二月までは、こんな感じで流れに乗るつもりです。

って思ってたら、同窓会の通知が!一月の二日。何年ぶりの高校の同窓会だろう。
友だちから「だりあ、いく?いこうよ」って、連絡がありました。
そっか。では、そのつもりもしなきゃ。って。
体作りも、ゆっくりまじめにしようって。自分にかまってやれる時間が、できたなぁって思います。
ブロブの更新も思うのですが、いろんなことしてるうちに、あっという間に、朝で、眠りに落ちる時間です。

不思議です。
しんどくて、しんどくて。いそがしくてたまらない。慌ただしくてたまらないって、ここで愚痴ってた時と
お仕事のペースも、そんなに変わっていないんですよ。

だるくて、眠れない。よくここで、泣き言を言わせてもらってましたね。
あれが無くなっただけで、眠れるようになっただけで、気持ちが楽です。
食べる。眠る。大切ですね。そう思うとなおさら、母が、愛しいです。

さて、今日は。先月も来てくれた、おチビママたちの日。
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私の膝で、抱っこしてたこです。
すっかり、しっかり赤ちゃん顔。第四子。すやすや、いい子。

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ね、お姉ちゃんのほう。

赤ちゃんの時から載せてます。みるみるしっかりして、身振り手振りで、もうなんだか、会話してるとおんなじ。
受験生の夏休み。長男お兄ちゃんは、今回もシッターさんできてくれてます。大活躍。

だって、こっちが、どっちか、泣くかだっこかなんだもん。
ママ友同士、一家同士協力して、ずっとやってきてるので、
ツインズたちも、一緒に過ごすことも多いお兄ちゃんは、大好き。
ママが施術されてる間は、一気に二人抱っこもしてくれます。

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でもでも、一番大好きなママがそばにいたら・・・こうして二人で遊んでます。
「こっちよ!」って声かけると、くいっ!って、同時に同じ角度で見てくれる。
あっちから声かけたり、こっちに回ってみたりすると、くりっ!って、二人同時にまた同じ角度。
も〜〜かわいくて。
まっすぐな目。心があったかくなります。みんなに、力もらいます。

そして本日、美容師のクライアントさんが、友だちですって連れてきたご新規さん。
結婚式、直前なんですよ。びっくり。いいの?って何度も確認しましたよ。

これは、衣装合わせ。これに、友だちである私のクライアントさんがついて行って、
この写真を撮りながら、本人に見せて、ほら・・・って。
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素敵でしょ!

絵にかいたようなバランスの体を持つ、チャーミングな人なんです。
某若者に人気ブランド服の、全国一売り上げるお店の店長さんなんですよ。

さぁて。どこが惜しいとおもわれたんでしょ。

・・・・そうです。背中、左右差ありますね。そして、肩が内側に入ってるって、
もううちに来て長いクライアントさんが、お友達の彼女をみて「惜しい!」っておもったんから、つれてきた。って。

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さすがに、脱がせられませんけどね。

仕上げは、今日初めてですが、本当にきれいになりました。ウエストもさらに細く、バストに至っては・・・
ドレス入るよね。って、あちこち鏡の前で見ながら、ご満悦でした。
先月、来ておけば二回できたのに〜〜、くやし〜〜〜って。
確かに、もっと、背中、きれいになって、肩も開いただろうなぁ。でも、それも、ご縁ですね。

結婚式は明後日には終わるのに、来月もまた来ますって。
きゅっと上がった笑顔で「写真、来月見てくださいね〜!」って、帰って行かれました。

結婚式にいたる、ちょっぴり泣けそうなエピソード、たくさん聴かせてもらいました。
このお仕事をしていると、大事な思い出を、聞かせてもらうことがよくあります。
人って・・・って、思います。すごいです、みんな。それぞれで、すごいです。

みんなの笑顔をみてると、私が魔法にかかります。
ありがとう。が、何度も、交わされる関係の中にいると、みんなのキレイを分けてもらえる気がします。

不思議な夏です。

おろしてもいい。おろそう。って決めたものは、みんなおろして、
持ちたいものを、欲張りにたくさん持ち直して、歩き始めた。
そんな夏の気がします。

呼びあう

今年にはいって、ずっと、音楽に飢えたようになってた。

ここにも、書き続けた眠れぬ幾夜。
いまは。
youtubeで朝まで曲を流しながら眠る。

ヒーリング系より、弦の音。
それからあるピアニストの奏でる曲たち。
ああ、フルートも。

私は、静かに穏やかに、短くても深い眠りに入ってる。
だから、旅行先の夜も、不安はなかった。

いろんな音や曲や歌を片っ端からきいて、いいと思うものはみな、お気に入りにいれた。

懐かしいものから、洋楽、ロックに至るまで。どれも、好きで。
リズムにあわせて、
おどったり。うたったり。ゆれたり……
誰にも見せられないわ。って、そんな自分が面白くて、心地よかった。

満を持した、あれがきっかけだったな。とおもう7月1日のスナックJUJUで、
一緒に歌い続けた帰り道。

「音に浸りたい!踊りたい!」と
心が叫んでた。

京都のある日。東京のクライアントさんが「息子が急にいけなくなったの、誰かいってくれる人ないかな?」って連絡。

Zepp大阪ベイサイドでGReeeeN

一人かぁ。ああ、ユニバーサルの向こうの駅。湾岸で炎天下の開場待ち。
何より、オールスタンディング席。
だれかかぁ………

って、わたしか?わたし、いこうか?
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ほんとは、自信なかった。行ったことない大阪の道。乗り換え。日差し。二時間立ち。曲もたいして知らないし。
どう考えても、若すぎる客層。

ま。いっか。

わたしは、いけたんだもん。
これくらい、いける。

そう決めて行ってきた。
いってよかった。

わかりやすいことば。愛。友情。溢れる思い。そして「これから」
スクリーンより、まわりに立つ男の子たちに、あの頃の息子たちをみ、そして遡り。あの頃の私をみた。

明日を、信じたくて。
もがきながらいきてた。な。

歌ってる子らが、愛しくて。
わたしは、わたしで

あの頃よりずっとシンプルに、
後悔しても、なにしても、戻れない過去を過去としておいて
明日だけみてる、自分がいるんだな。とおもって。なんだか、泣けた。

帰り道は心地よかった。

その二日後。風の強い日。
また、出会いがあった。

友達と別れてから、ふと、気まぐれで、
いつもの道を、ほんの一分南へ下って、地下のお店案内の看板をみて
吸い込まれるように階段をおりた。
以前発見して、でも、入れなかったライブのあるお店。

そっと、のぞいて。だれもいなくて。
マスターと目が合った。
「いっぱいのんでいけば?」

ずいぶん話し込んだ。
静かな口調で、音楽と人生を話してくれた。
「来月?いつきてる?
あ、なら、ぜったい〇日においでよ。最高だから」
「来ます、必ず」
もう、いちげんさんじゃない。

深夜まで空いてると分かった。
珈琲でいいよ。って。
わたしが、25年前、隠れ家にしてた今はないあのジャズがかかってた小さな店を
覚えてたマスター。
同じ過ごし方をしていいって。

昨夜はライブで50人入ってたお店に、
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たった一人のお客の、台風の夜。

35年、音楽が流れ続けたお店が
音楽を求める私を、呼んでくれた。

今の私は、今まで聞かずにきた曲も、まず聞いて
そのうち心も体も委ねてゆれてる。
惜しかったな。と思うことはあるけれど、
楽しんでる。そう思える今が、うれしい。

歩く

雨のあとの休み。
ぼんやりうちにいるよりも、と、
友だちにつきあってもらって
電車でお茶しに行った。

友だちと沢山話したのは、
私たちのこれから。の話。
先の話をしてるうちに、
何かがほぐれていくのがわかった。

夕方別れて電車に。
ふと紫陽花をみようと思いついて。
陽の落ちた上野で電車を降りた。

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広場のテントのまだまだ賑やかなフェスティバルを横目に
いつもは行かない側からの散歩を始める。

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人影はほとんど見当たらず。
不忍池の蓮、ひとつだけ、蕾がいた。

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道もわからぬまま、うちの方角にむけて、ずんずん行く。
小道になる。
突き当たりになる。
分岐になる。

ここどこ?ほんとに、迷った。
でも、大したことは無い。そうおもった。
ドイツでどれだけ迷って、歩いたか。

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知らない、車が一台はとおれるかな、位の道を歩いていく。

この高い塀たちは、沢山あるお寺の塀。
挟まれてあるくと、空が狭くなって、どこにいるか見当もつかなくなる。
塀の上から、少し卒塔婆がのぞいたりしてるのは、怖くはないけれど、

誰ともすれ違わないこの路地の反対側の住宅にも、誰もほんとは住んでないかも。と、おもわす、暗闇につつまれる直前のあの薄暗さ。

と、突然、ピンクの灯り?

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なんだろう?この、小さなお店は。

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見えるだろうか。ねこ、ねこ、ねこ。
そして、そのうちの一匹が、私をみてから、しょうがなさげに、この台から降りて、坂を下っていった。

んー。それにしても喫茶店らしいのだが。不思議。
猫に化かされたのかな?

坂をのぼりきるあたりで、
思わず振り返ってみた。
あ。やっぱりほんとに、あるお店なんだ。と確認した。

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迷いながら、突き当たって戻りながら、
さらに歩いたら。見たことある場所に出た。

ここは前に通ってたとき、また来てみたい店だけど、多分、二度とこられないだろうと思っていた大きな木がある場所。

ここの場所から、
右か、左か、まっすぐかは、わからない。
でも、おもった。慌てないから。

やっぱり、帰れるんだ。
歩いていけば、いつか。
地図なんてみなくても。

そう、おもって、私のことだから当然のように、最初に選んだ道も、二度めもちがったのだが、最後に残された道をあるいた。

そこは、素敵な道だった。

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住宅とお寺のなかに、隠れ家のような
小さな旅館や料理店があった。

突き当たりはT字路。見知った坂道。
曲がり角のお店を、しっかり覚えた。

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ほんの五メートル。もう知ってる、いつもの道を入ったところに、こんな店が。
遅いのに、開いていた。
店内撮影禁止。の小さなお店には、
選び抜かれた小さな、捻りの効いたコジャレたものが沢山。
欲しかったのは。革のネックレス。ガラスでできた立体の蛸がペンダントトップだった。
何て、楽しい店。
また、ここは、こられる。うん、覚えた。

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うちに着くまで、何匹とであったか。

猫が、人をみても逃げない町。
私がよく知る東京は、そんな町。

歩きながら、考えてた。

旅は人をかえるという。
私も変わったのかもしれない。

迷った美しい道もふくめ、
迷わなければ出会わなかった素晴らしい物や建物や人たちに、
どれだけ巡り会えたことか。
本来、出会えたものに、なんら遜色ない。
でもしかで、比べるものでは、なかった。

旅行から、もう、一月になる。
写真は、Bたちに手伝ってもらって、
病院からでられぬ、母へ。
デジタルフォトにいれてもらった。

わたしが、母に見せたくて、残したくて始めたblog。のせた沢山の画像だったが。
今、
ドイツの風景も、城も、人形も、
それから、撮りためてた、私が作ったご飯も、散歩しながら撮りためた、
心にとまった風景。空、木、夕日。
そして、月。
沢山いれてくれたから。

そしたら、なんだか、気が抜けたよう。
ドイツのことは、残りをのせるには、どこまでも時間がかかりそう。

blogには、
わたしが、自分用に沢山何を買ったのか。

それをみてもらおうと思った。
わたしに、いってらっしゃいを呟いてくれた、ここに来てくださった方には、
わかってもらえる気がしたから。

色んなものが、怖くなくなって、
知らなかったこと、しりたかったことに
気持ちが行く。

歩けば、何かに出会える。
懐かしかったり、新しかったり。
どちらにしろ、
今のこの時に、なにかがひっかかったまま、
とどまるより、ずっと気持ちがいい。

新しい道は。さらに新しい道を教えてくれる。いつか来たことあるはずだったのに、また来てしまった古い道は、
もう、だりあはしってるよね。
と、再確認させてくれる。

そこから、また、新しい道。
何かから、しっかりふっきれた。と
自覚したわたしは、また歩き出してる。

「決めるんだよ」は。すごい言葉だった。
旅先でしか、頭でわかってても、
心までは届かなかったと思う。

「じゃんじゃんみんな幸せになろう」はとどめに。
わたしを、本気で一歩すすませてくれた。

何度迷っても、わたしは、歩く。

感謝。

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