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素人の、素人による、素人にもためにならないテニス理論

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雁行陣?平行陣?

 ダブルスには大きく分けて「雁行陣(がんこうじん)」「平行陣(へいこうじん)」の2つがあります。

 下の図がそれです。
 
イメージ 1

 
 
 雁行陣は、鳥の雁(ガン)が、斜めに編隊を組んで飛ぶ形からそう呼ばれているそうですが、兵法では隊列を斜めにして相手に対峙する陣形を「雁行陣」と呼んでいましたので、直接的にはそちらから名前をつけたかもしれませんね。

 大前提である「左右の分担」を守った上で、一方のプレイヤーが前(ネット近く)に構えてネットプレー中心に、もう一方のプレイヤーが後ろ(ベースライン近く)に構えてストロークプレー中心に戦います。

 それぞれを「前衛」「後衛」と呼ぶのが一般的ですよね。

 それに対して平行陣は、その名の通り、2人のプレイヤーが「平行」に並んで立つこと。

 ですから本によっては「並行陣(これも『へいこうじん』)」と書いてあるものも多い。

 また「後ろ平行陣」といって、2人ともがベースライン近くに立つこともあるんですが、一般的に「平行陣」といえば、図のように2人ともがコート前方に立つ陣形を思い浮かべる人が多いと思います。

 実際には、本当に「平行」になるわけではなく、多少前後にずれるバージョンもあるので、

「それは『雁行陣』っていうんだよ!」

 ってお叱りをいただくこともありますが、このブログでは完全に平行なものも多少前後にずれているものも含めて、2人のプレイヤーが、ボレー・スマッシュを中心としたプレーで攻めようとしている陣形は全て「平行陣」として扱います。

 ごめんなさい。

 うちのチームの選手は、ほぼ100%が「雁行陣」です

 顧問の僕自身は、「雁行陣」と「平行陣」を使い分けるタイプ。

 いや、すみません、嘘つきました(笑)

 使い分ける、なんというかっこいいものじゃないです。

 正確にいうと、

→かっこいい「平行陣」をやりたくて、かっこつけて前に出る

→ネットプレーが下手だからうまくいかず、ミス

→ミスに凹んでしばらくはベースラインで我慢

→でもまたちょっとするとウズウズしてきて再び前に出て

→またミスをして凹む

 を繰り返してるだけです(笑)

 まあ、それでも「平行陣」が格好いい、強い、ということは重々承知しています。

 それでも生徒に「平行陣」を教えるのは、最後の最後です。

 おそらく、全国の高校女子のテニス大会でも、ほとんどのペアが雁行陣なのではないでしょうか?

 全国レベルは経験がないので分かりませんが、ブロック大会(関東大会や近畿大会、東海大会など)レベルでも、高校女子ではあまり見かけません。

 たしかに、市販されているダブルスの戦術書にも必ず、

「平行陣を目指そう!」

 と書かれているんですが。。。

 いや、分かってる、分かってるんですよ(笑)。

 雁行陣より平行陣のほうがいいなんてことは、百も承知なんです。

 僕だってホントは格好良くやりたいんだから(笑)

 生徒も、僕と対戦したときに僕がネットに出て平行陣になると自分たちが劣勢になる、というのは体感しているので「平行陣の有効さ」は理解してくれています。

 それでも、生徒に平行陣をチャレンジさせるのは最後の最後。

 平行陣の必要条件は、ボレー、ハーフボレー、スマッシュなどのネットプレーが確実にできること。

 でもそれは必要条件であって、十分条件ではない。

「ネットに出るまでの技術」が、一番難しいんです。

 サーブダッシュのためには、最低でもサーブの左右の打ち分けが必要です。

「ダブルフォルトするなって言ってるやろ!」

 っていつも怒らないといけないような、うちのチームではとてもとても。。。

 できればスライスとトップスピンが打ち分けられれば完璧ですが、それができるぐらいなら、そもそもダブルフォルトはしない(笑)。

 また、ストロークからのアプローチのためには、トップスピンでアングルショットを打ったり、スライスで深く長く滑るようなショットを打ったり、など数種類以上のアプローチショットを使い分けられないといけない。

 これだって、相手のボールを返すのにいっぱいいっぱいになっているプレイヤーでは、望むべくもない。

 さらに、何でもかんでも前に出れば良いってもんじゃない。

 アプローチは、自分の体勢が整っているだけでなく、相手のポジションやプレイパターンが把握できていないといつ出ればいいのかの状況判断はできない。

 前に出たのはいいけれど、相手に万全の体勢でパッシングを打たれたり、ロブで頭上を抜かれたり、っていうのはよくある風景ですから。

 さらに2人ともが前に出ていると言うことは、常に早いタイミングでボールが行き来するわけですから、素早い判断力が必要となります。

「平行陣」を実践するプレイヤーには、2人ともに「オールラウンドな技術」と「高い判断能力」が求められるわけです。

 だから僕はできないんだろうな。。。。ああ、自分で書いていて、悲しくなる。。。。

 進学校となれば平日では1時間半〜2時間程度の練習時間しか確保できず、さらに定期テスト1週間前には部活動が中止になります。

 梅雨時期や冬季に室内練習をするスペースもない貧乏な公立校のチームでは、圧倒的に練習時間が足りません。

 週数回の練習しかないテニスクラブのお姉様方や、ウィークエンドプレイヤーのおじさま方でもチャレンジしている人はいますから、できないことはないと思うのですが。。。。

 でも中途半端な平行陣よりは「雁行陣を極めた方が、強くなれる」という計算なんです。

 プレイヤー自身の高い能力が必要条件の平行陣よりも、基本的なプレーをしっかりとこなすことが勝利につながる雁行陣のほうが、素人集団にとっては、強力な武器になっていきます。

 高校生の彼女たちには、正味2年数ヶ月の活動期間しかないんですから。

「そんな目先の勝ち負けにこだわる指導をしているから、日本のテニス界は弱体化していくんだ」

 とのお叱りはごもっとも。。。

 でも僕は、本気でテニス界のためにやっているつもりなんです。うちのチームのような素人集団が、雁行陣を究めて強豪校にちょっとでも肉薄することができれば、その雁行陣に勝つために、かえって平行陣が一般的な戦術になってくれると、本気で思ってるんです。

 現在の高校女子では、おそらく全国的にみても雁行陣が主流です。

 それは、多少上手いプレイヤーであれば、安全な雁行陣でも十分勝ち抜けてしまう環境が、地区予選、ブロック大会では一般的だからだと思うんです。

 それが、どんな弱小チームでさえ、しっかりとした雁行陣を習得してしまい、それを「打破」するには「平行陣しかない」って思ってくれる強豪校が増えてくれるんじゃ、、、、みたいな「理想論」を密かに抱いているんですが。。。甘いですよね(笑)

 おっと、かなり文書が長くなっている。

 まあ、ということで、このブログでは、まずは「雁行陣」を中心にお話を進めることになりますので、ご了承ください。

 あ、将来的には、もちろん、平行陣もやりますよ。

 僕は、平行陣へのあこがれが捨てきれませんからね(笑)

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