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脱原発社会をめざす文学者の会
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3・11追悼の詩

日録
 
2015年3月11日 上尾市シラコバト団地追悼式に
                          森川雅美

陽はいつでも射し樹はゆっくりと風にゆれ
目に移ろう風景は無数に切断され妙にまぶしく
今生の細道であるかと静かに祈る人たちの
茫茫とした夕暮の空の色彩がさらに暗くなっても
前方に歩く人のかすむ後姿が少しつまずき
どうやらまだ道は途切れていないようですねと
耳もとでお花畑の一面のつぼみが次次ひらき
色鮮やかに枝分れする問いとして変容する
ひとの言葉からかすかに溢れ流れ出る水脈の
筋が蛇行しながら遠くまでつづき悲しみになる
ままに静かに歩いて行く遠景であるのだから
人たちが少しずつ集まってきてことばを交わし
まだ会えていない誰かのために掌が開かれる
場所から次の眼が見つめていて少しやさしくなる
歩幅はぼろぼろであっても足の先端まで伸び
まだ先がかすかに見え弱い熱で温められていく
同じ机にすわり顔見合わせれば少し微笑み
膨らむ哀しみの先端になり綴られるそばから
ゆるんでいく解れていくはずれの微かな残照の
色彩にながく重なる音づれのまだ痛む切口は
新しい日日にさらされて遠い人の懸け橋になり
陽はいつでも射し樹はゆっくりと風にゆれ
今日も歩いている見知らぬ誰かに出会うから
消えてしまった人たちも陽だまりの笑顔に混じり

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