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この書庫もだいぶ放置していたので、そろそろ更新してみたいと思いますw さて、本日紹介するのは桜庭一樹の直木賞受賞作「私の男」です。 この本は表紙の絵が気に入ったのと、タイトルが気に入ったので購入したのですが、いやー。凄いw 全編を通してなんともいえない複雑な空気感、やるせない気持ちが漂ってきます。 物語のあらすじは、主人公は腐野花(相変わらず凄い名前だ。。。)と、義理の父親の淳悟。 もともと2人は親戚同士で、津波で家族を失った花を一人暮らしの淳悟が育てていく。 その中で、2人は人が越えてはいけない線を越えてしまい、離れられなくなってしまう。 部屋の中には腐乱死体、ネガが入ったままの古いカメラ、そこで愛し合う2人の男女。 タブーなテーマを完璧に描ききった、桜庭一樹の問題作であり傑作。 僕がこの本の帯に書くならこんな感じですかね?www この物語の時間軸は逆のベクトルになってるので、2人がどのような最後を迎えたかは 書かれていません。(まぁ、大体の想像はつきますが) 時間軸を逆に置くことによって2人の関係性をどんどん紐解いていけるので、 この文の構成は僕としては、かなりいい感じでした。 しかし、何よりも特筆すべきは桜庭一樹の文章力ですね。 この作品は人間の汚い部分、純粋な部分が凄く前面に押し出されていて、人間の本質が鋭く描かれている と思います。中でも2人が絡み合うシーンは非常に生々しく、よくここまで思い切って書けるなぁ〜 と思いながらも、いやらしさが無く、どこか不思議な魅力を感じました。 また、登場人物はそんなに多くないんですが、それぞれのキャラ設定が上手くて、みんなそれぞれに 適度な個性と普遍性を持っているので、頭の中で想像しやすい感じで、読んでて楽しいですw それに、伏線の張り巡らせ方も実に巧妙でよくできていると思います。 まぁ、全体として入り込みやすい世界観が形成されているのではないでしょうか。 少なくとも僕はこの物語の世界観にかなり引き込まれましたw アブノーマルな性描写には抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、 それ以上に家族のあり方とか、大切な人の存在を深く考えさせられる。そんな作品だと思います。 では、今日はこの本のイメージでショパンの「幻想即興曲」を聞きながらお別れしたいと思います。 「Fantasie-Impromptu Op. 66」/Horowitz by.Chopin
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直木賞作品ですね。本もすっかり読まなくなりましたけど。。。面白そうではありますよね。
たまに話題になってる本は買うんですけど結局読まずにそのまま置いてあるんですよね。。。最近読んだ本は『B型の説明書』とかいう本です(笑)
2008/4/23(水) 午後 5:35 [ ekimaejihen ]
桜庭さんは 女性なんですよね。子供の部屋に五冊ほどあったので
読んでみました。ラノベ出身の部分と ディープな部分が交錯していますよね。
ところどころ、少女漫画的着想も見え隠れしますが、これから本格的な文学作家に育つと思います。
幻想交響曲、いいですね。ホローヴィッツなんですね。
2008/4/23(水) 午後 8:52 [ SYD ]
駅前さん、コレは結構面白かったですよw
流石は直木賞取っただけのことはあるなと。。。
「B型の自分の説明書」とかでしたっけ?あれも話題になってたんで、少し立ち読みしてみたんですが、なかなか面白かったですw
でも、僕はB型じゃなかったんで買いませんでしたけどw
2008/4/25(金) 午後 5:19
SYDさん、桜庭さんは女性なんですよねー。
この本の中でも女性にしか書けないだろうなぁ〜っていう部分がいくつかありました。
ラノベ的な部分っていうのは、他の作品ほど感じないと思います。あえて言うなら、名前の付け方とかはそういう雰囲気がありますが。。。普通に文学作品として楽しめる一冊です。
幻想即興曲はショパンの中ではお気に入りの一曲ですw
ホロヴィッツの演奏を選んだのには特に理由は無いですけどねw
2008/4/25(金) 午後 5:24
イメージはショパンですかww
最近、小説の類を全然読んでません。反省ですww
ぽち☆
2008/5/1(木) 午後 1:45
きみさん、そうですねー。なんとなく表紙のイメージからルノワール=ショパンの構図になってしまいましたw
小説は時間が無いと読めないですもんねー。いろいろ大変そうですね。ポチありがとうございます。
2008/5/5(月) 午後 5:05