オリジナル短編小説箱in群馬

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宇宙の果て

イメージ 1

それは、人類にとって、永遠の謎だった。


“宇宙”とは、何なのか。


ある者は、永遠であると言い、
また、ある者は、起源であると言った。

しかし、それも昔の話になろうとしている。


我々が乗った宇宙船“地球号”は、
今、こうして、“宇宙の果て”までやって来た。


「・・・こちら、地球号。

 地球、聞こえますか。

 これから、“宇宙の果て”を超えます。

 聞こえますか。

 こちら、地球号・・・」




当然のことだが、返事は無かった。
電波が届くには、あまりにも距離がありすぎる。

だが、呼びかけずにはいられなかった。



宇宙船地球号は、
西暦2047年に開発された、
いわゆる“ワープ”機能を搭載した、初の宇宙船だ。


幾度もワープを繰り返し、
ついに、“宇宙の果て”まで、やって来たのだ。


「さぁ、いよいよだ。」


船長がそう言うと同時に、
地球号は、速度を増して、“宇宙の果て”に向かっていった。


「ビーッ、ビーッ、ビーッ!!」

けたたましく警告音が鳴る。


「どうした!?」

「わかりません、コントロール不能です!!」



船長の問いに、クルーが答える。


「コントロール フノウ  コントロール フノウ」


コンピューターが異常を知らせる。


「船長!!何かの力で、船が・・・!!

 すごい力です!!」


ゴォォォォ!!
ガガガーーン!!

「ぐぁぁぁぁ!!・・・・」



船長はじめ、クルー全員が壁に叩きつけられた。


「・・・せ・・ん・・・ちょ・・・う・・・」

「・・・・・」





何時間経っただろうか。

船長は、目を覚ました。


「・・・ん・・・んん・・・
 すごい衝撃だったな。

 ・・・しかし、どうやら全員無事のようだ。
 ここは・・・一体どこなんだ?」



しかし、すぐに船長の思いもよらない事が起きた。


「宇宙船地球号へ。

 こちら、地球。

 まずは、帰還、おめでとう!!

 予定航行期間より、だいぶ短いが、

 故障か。

 報告待つ。」



・・・なんということだ。

   なんで、地球に帰ってきたんだ。

   我々は、航路を間違っていたのか?

   いや、そんなはずは・・・





“宇宙の果て”の、その外側で、

未知なる声が聞こえる。

「お父さん、また何匹か外にでちゃったよ。」

「すぐ、つかまえて、中に戻しておきなさい。」

「はーい。」



未知なる“何か”は、

まるで、金魚鉢から飛び出してしまった金魚を、

再び、金魚鉢の中に戻すかのように、

小さな、小さな、宇宙船“地球号”を、

宇宙の中に戻したのだった。



“宇宙の果て” 完

作品番号:06

〜この記事の画像=フリー素材サイト「Atelier N」〜


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閉じる コメント(2)

こんにちは^^私も同じことを思ったことがあります(笑)

2006/8/15(火) 午前 9:33 HR

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宇宙の果て、ほんとうはどうなのか、とっても知りたいところですけどね♪

2006/11/2(木) 午前 1:42 [ しげぞう ]


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