自閉症児の父・ときどき臨床発達心理士

自閉症児きいろの父。発達障碍の子どもたちの療育をしています。

臨床発達心理士として

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

聴覚過敏

私の妻は、ひといちばい敏感な人です。
「ひといちばい敏感な子 エレイン・アーロン著」を読んで確信しました。一緒に生活をしていると、様々なところで感じます。
 
例えば、音楽を聴いていると、音が大きいと耳が痛くなる。不機嫌になる。音の圧力を感じているようです。
また、子どもたちが大きな声で話していると、機嫌が悪くなります。これは想像ですが、音の圧力を感じて、とてもつらいようです。ですからテレビの音も小さめ、BGMも小さめです。僕もその生活に慣れてきたせいなのか、大きい音にたいしての閾値が低くなっているようです。
 
健常と呼ばれている人の中でも聴覚過敏の人・児がいます。幼稚園では、避難訓練のサイレンに強く反応する子どもたちがいます。また、お部屋の中での子どもたちの歓声が苦手という子もいます。
 
避難訓練のサイレンが怖くてしばらく幼稚園に通えなくなる子も時々いるようです。また、お部屋の中での子どもたちの声はとても大きくて響いてきます。ですから、朝の会の時など、その大きな声が嫌で、お部屋に入れない子どもたちがいます。特に年少の最初のころに多いです。多くの子どもたちは、生活の中である程度慣れていきます。
 
幼稚園、保育園の年少さんぐらいだと、どうしてお部屋に入れないか、よくわかっていない子もいます。大きな声が嫌だと分かっていても、そのことを言葉で先生に伝えることが苦手な子たちもいます。ですから、お部屋に入れない子がいれば、「声が大きくて嫌だからお部屋に入らないの?」と聞いてあげることが大切です。そして、無理のないように時間をかけて、大きな声に慣れるのを待ってあげるのが重要です。

触覚過敏 2


 
自閉症スペクトラム症(ASD児)の子どもの場合、触られるのを嫌がることも多いです。
 
ある6歳のASD児のお母さんは、
 
「私はこの子を抱っこしたい。でも全然させてくれないのです。私は、この子に愛されていないのかもしれない。子どもを愛し、子どもに愛されている実感を、この子を抱っこすることで感じたいんです。でもいつも拒否されて、私は母親としての自信がなくなりました。」
 
と、嘆かれているお母さんがいました。そのお母さんに対して、
 
「お子さんは、抱っこされると痛いと感じているのだと思います。だから、抱っこするときは優しく、毛布や布団にくるんで抱っこしてください。それと同時に、お風呂上りなどにベビーローションなどを使って優しくマッサージしてください。そうして、触られるときに痛いと感じる感覚を、だんだんと変えていきましょう。最終的には優しくマッサージされると気持ちよくなるようにしていきましょう。」
 
とアドバイスをしました。
 
ASD児の場合、触覚過敏があるために、赤ちゃんの時から抱っこされると痛いと感じて抱っこを嫌がる子がいます。その子たちは、本当は抱っこしてほしいと思っているようですが、痛みのためにできないようです。ですから、優しくオイルやローションでマッサージすることで、新しく触覚刺激を心地よいと感じる神経伝達のバイパスを作っていく必要があります。新しく神経のバイパスができると、触られたり、抱っこされたりするのを好きになっていきます。
 
先ほどのお母さんも、私を信じてマッサージを続けた結果、半年後には抱っこができるようになりました。
 
ASDの子どもたちが抱っこを嫌がる理由の一つに、触覚過敏がありあます。本当は抱っこしてほしいのに、痛いから嫌というケースがあります。ですから、乳幼児期、小学校低学年まででしたら、ローションを使ってのマッサージをする。毛布やバスタオルでくるんで抱っこすることをお勧めします。
発達障害の子どもたちの幼児期の特徴として、感覚過敏・認知能力のアンバランス・時間間隔の未発達
感情コントロールの未発達・相互主体性感覚の未発達があります。

感覚過敏  視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚、感情感覚 (内臓感覚)に現れます。また、感覚鈍麻、感覚を感じにくいという特徴をもつ子どもたちもいます。

幼稚園年少児によくみられることとして、上靴を履かない、靴下をはかない、子どもたちがいます。足の触覚が過敏なために履くのが嫌なようです。対策としては、足裏マッサージを寝る前に行う、足の指を動かす遊びをするなどがあります。例 タオルを足の指で手繰り寄せる遊び

靴の左右をいつも間違えている子どもたちにも有効です。靴の左右をはき違える子どもたちは、足の先の感覚が鈍く、靴が窮屈でもそれを感じ取ることができないようです。そのため、マークをつけたり、絵の描いてある中敷きを使うという方法はあまりお勧めしません。根本的な問題である、足先の感覚の鈍さを伸ばしていくことの方が優先されると考えているからです。

触れている、窮屈、痛いというような感覚の神経伝達のバイパスを作ることが一番大切です。時間をかけて、毎日少しずつマッサージや、ガーゼで優しくなでることが良いと思います。いったん神経伝達のバイパスができると、子どもの様子が変わってきます。

今日はここまで。
先日、ある親の会での講演会がありました。
知的な遅れのない発達障害の保護者の方が中心になって活動されている親の会の主催です。

そこで、「大人に向かって今できること」というテーマでお話ししました。
話し終わったあと、みなさんがどのような感想をお持ちかわからなかったので、あまり参考にならない話だったのかと思っていました。

ところが先日、講演会に参加されていたあるお母さんが、
「先日のお話し、うちの子に当てはまることが多くて」
とお話しされていました。
そのあといろいろとお話ししました。

このブログで書くテーマを考えていたところなので、その時のお話をもう少し整理してここに書こうと考えています。

お話したことを書き起こすのははじめてですので、うまく書けるかわかりませんが、これから少しずつ頑張って書いていきます。


今日は託児施設へのコンサルテーションでした。
 
ここを訪れるのは二回目です。最初は、1歳児、2歳児を見ることに若干の不安を感じ、また、いつも行っている幼稚園とは勝手が違い緊張しましたが、今回は気持ちに余裕がありました。
 
前回の私の助言をもとに、より一層いい保育をしていたようです。ですから子どもたちがみんな落ち着いていました。前回見た子どもたちもそれぞれ発達成長しているみたいで、次のステージにすすんでいるようで安心しました。
 
 いつも思うのですが、保育者に対して少しの助言で子どもが大きく成長する姿を見て、保育者の保育力の高さに感心します。保育者の力量の高さがより社会的に認められように、僕も何らかの方法で保育学に貢献したいです。
 
 担当の保育者と雑談をしたのですが、最近は母親がちょっとした育児のコツを聞く機会が少ないようで、困っている母親が多いようです。おばあちゃんだったり、近所の子育て経験豊富な先輩だったりに、話を聞けばすぐに解決するような問題も、一人で悪戦苦闘している母親が多いそうです。育児サークルに参加するとか、子育て支援センターに行けばいいのですが、敷居が高いと感じているお母さんも少なくないようです。
 
 そんな育児に困っているお母さんたちのために、僕は何ができるのだろう?
 
あっ、子育て相談Cafeをしているんだった。
 
子育て相談Caféとは、NPO法人夢ひろば(http://yume-hiroba.or.jp/index.html
で行っている子育て相談事業です。二か月に一度開催されます。
 
次回は11910時からです。
 
発達が気になる子の療育から、子育てにまつわる相談まで子どもや子育てにかかわる疑問質問に、臨床発達心理士である私、河野がお答えします。
 
お近くの方はぜひ御参加ください。

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事