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黒Wiiマジョーラ塗装(再補修編〜その1〜)の続きです。
角の色決めが終わったら全体に塗装範囲を広げ、塗りムラや透けがなくなるまで塗ります。 これも忘れずに塗装しましょう。 塗装完了です。 再補修の場合は特に慎重にいきましょう。焦ってはダメです。しっかりと完全乾燥してからクリヤーに移ります。 今回は角を低く研いでしまったので、禁じ手の「ちょうちん」を行います。塗装中は撮影出来ませんので手順を見せることは出来ませんが、要するにたっぷりと塗り表面張力によって角を盛り上げようというわけです。今回は磨きたくありませんので、磨かなくてもいいように完璧に塗ります。 わざと角を盛り上げて塗っているのが分かるでしょうか?これ涼しい日限定の技なんで、暑い日には絶対やらないでくださいね。暑い日は表面の乾燥が早く、塗膜内部に溶剤が閉じ込められてしまう可能性があるからです。 このくらに塗れていれば磨きは必要ないでしょう。 オーバーナイトした後に強制乾燥に入ります。 乾燥は60度×30分→自然冷却30分を1セットとして、3回くらいやってください。 さあ、もう一度仮組みです。 まずは電池カバー。これは色がちゃんと塗れていれば特に問題はないはず。 余談ですがアンドロメダ2の正面色はこのようなターコイズ色です。 次に上部カバー。 何と!上部カバーの下を見てください!熱変形しています。30分しか焼いてないのに…きっと今回のセッティングの方法は塗装には良くても、乾燥には向いてないのでしょう。 熱強制を行います。カバーを鉄板で挟み何時間か炙ります。 カンカンに熱したら炉から出し、変形に対して逆方向の力を加えながら一気に冷やします。 このまま昼休み中冷やしておきましょう。 よっしゃ!色も合ったし歪みもまあまあ取れた。これなら大丈夫かな? というわけで完成しました。後は梱包して送るだけです。コンパウンドの処理など最終チェックを行ってから発送したいと思いますので、管理人さま、もうしばらくお待ちください。もちろん組み上げは『暇人のための☆Wii Hack Customize☆検証室』様で行って頂きます。男と男の約束ですからね! @kouchan66(こうちゃん)から教えて頂きましたが、任天堂オンライン販売でも今回のパーツのみなら安価で入手出来ます。さすがに本体シェルは無理ですが、同じ失敗をされてしまった方は諦めずにトライ出来ますので参考にしてください。こうちゃん、ありがとー! |
Wii リペア
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まずはこれを見てください。前回と同じで、やっちまった感がありますが塗り残しです。 おそらく、この配置が良くなかったのでしょう。どうしても横が塗りづらくなり、うまく塗料が乗らないんだと思います。ブースも暗いですからね。 とりあえずこのままにしておけないので研いで塗り直します。 塗装したクリヤーの肌が残っていると再塗装時に盛り上がってしまいますから、当て板を使って表面を平らに研ぎ出します。 なんと!角が高かったのか下を出してしまいました。どうすっかなorz とにかく作業続行の方向で。洗剤で細部の足付けをします。 既に説明してあるので写真だけで飛ばしますね。 洗剤が残らないようにしっかり洗いましょう。 乾燥が終わりマット状態になっています。 そうそう、これも忘れていました。前回も塗らなかったんですよね。管理人さん、組んだときに気付いてるはずだけど気を使って指摘しなかったんですね。今回はちゃんと追加で塗ります。 こちらも研磨時に傷が付かないようマスキングします。 こんな感じですね。 研ぎ終わって細かい傷が付いてるのが分かるでしょうか。 さあ塗装準備です。再度根気よくマスキングをします。 もう慣れたもんです。コーラ飲みながら出来ました。 適当な台を作ってセッティングします。 素手で触らないようにしながら布か何かで押さえます。 前回の反省を活かして3つに分けました。同じ塗装台に置くと自由が利かないのですが、これなら大丈夫です。 塗装前にシリコンオフで油分を除去し、ゴミも取っておきます。 今回は塗る物が小さいのでパターン幅はこのくらいに絞ります。エアも弱めにセッティングしましょう。この辺は数値化出来ませんので自分が塗りやすいと感じるまで調整を繰り返してください。 まず下を出した角を先に色決めしていきます。 【注意】再補修にはリスクがあります! 再補修では溶剤が強いと旧塗膜を侵してリフティングさせてしまう危険性があります。特に2液硬化型塗料の上に1液型塗料を塗るときは、その危険性が高くなります。旧塗膜を十分に強制乾燥させたあとに作業を開始してください。また塗装するときは一気に膜厚を付けずに半艶で少しずつ塗装し、小まめに乾燥させてあげましょう。 黒Wiiマジョーラ塗装(再補修編〜その2〜)へ続く |
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前回の記事からの続きです。いよいよポリッシングをします。
このようにコンパウンドを付けて磨いていきます。私は撮影のために片手で行っていますが、皆さんは両手を使って台を押さえながらやってください。 だいぶグロスが復活してきました。 溝に入ったコンパウンドのカスを吹き飛ばしておきましょう。 一回目の磨きが終わりました。このとき全体の肌のチェックと角の見極めを行います。これは職人の目でないと無理なので詳しく説明しませんが、クリヤーの肌のラウンドを見ながら、ミクロンの凹凸の具合をチェックするのです。そして次に角をどのくらい磨けるのかギリギリのラインを見極め、どこまでやるのかを慎重に検討します。ここは失敗が許されない場所なので、絶対に無理をしないでください。 今度はギリギリのラインにテープを貼ります。自分の技術で可能と思われる範囲までにしてください。無理は禁物です。 いよいよ禁断の角の磨きです。注意:自信のない方は絶対にやらないでください!!取り返しがつかなくなります! 角にポリッシャーを当てていきます。全面を平滑にするためには必要な行為ですが、かなり危ない作業です。何故なら角の付近は膜厚が厚いものの、先端部分は膜厚が非常に薄く、限りなくゼロに近い部分があります。ポリッシャーの挙動をミリ単位でコントロールするのが困難なうえに、コンパウンドが絡んで予測不可能な動きをされることがあります。角には何倍もの応力がかかってしまいますから、ちょっと磨いただけでも下の素材を露出させてしまう危険性があります。胃が痛くなるような作業ですが、短時間で終わらせようとせず、時間をかけて慎重に行ってください。 ■角の膜厚差について解説■ Wiiは角付近にラインが入っているため、表面張力の強さでライン際のクリヤーの膜厚が盛り上がってしまいます。そうさせないためにクリヤーを希釈して塗料粘度を下げてるわけですが、それでもライン際は盛り上がってしまいます。それらを全部取ろうとすると、とてつもない労力がかかるだけでなく、平面の膜厚にも影響したり、周囲の角を出したりしてしまうため、今行おうとしている行為が果たして平面部分にどれだけ影響するのか、角に与えるダメージがどれほどのものかを考えながらやりましょう。究極を追及するのもいいですが、途中で止める勇気も必要です。 というわけで、出来ました鏡面仕上げ!顔が映り込むくらいに磨いて、映った顔に歪みがなければOKです。 磨き終わったらラインに入ったコンパウンドを除去します。塗膜を傷つけないように丁寧にお願いします。 ロゴの部分もですね。 出来るだけエアーで吹き飛ばして綺麗にします。 爪楊枝が入らない所だけ、針で慎重に除去してください。針の先端でガリガリやるのではなく、針の背中を使ってゆっくり優しく擦るような感じでやります。 どうだ!これで綺麗になったはず! 同じように上部カバーも磨きます。ここは面積が狭いので、慣れない方は手磨きで行ってください。 こんな感じですね。フロントパネルは基本的に磨きません、磨きが必要ないくらいに完璧に塗ってください。上部カバーも角に気を付けて、最後は手磨きで仕上げてください。 塗装台から引き剥がして裏面のマスキングを取ります。 中にコンパウンドの粉が飛んでいるようであれば、水洗いをしても良いですから、綺麗に取り除いてください。 これで全てのパネルの磨きが終了しました。 ここで最後の強制乾燥をします。 ■強制乾燥条件■ 強制乾燥 [60度×30分] → 冷却 [常温×30分] を3回。 60度×60分が基本ですが、Wiiパネルの熱変形を防止するため60度×30分ずつの過熱を3回繰り返します。間に30分の冷却時間を設けることで熱変形をだいぶ抑えることが出来ます。 また磨き後に追い焼きをすることで塗膜の締まりきりを良くします。 焼きあがったパネルを仮組みしてみました。 正面から撮影するとカメラが映ってしまうので、基本的に斜めからの撮影になりますが、正面色はターコイズブルーです。一応これで塗装品シェルのほうは完成です。 以上で仕上がりなのですが、Wii塗装は全般的に難しい部分が多いです。特に角部分の膜厚コントロールはいつも泣かされるので、もっと効果的なやり方を模索中です。 それからちょっと気に食わないところがありまして、一部再補修をします。それが終わってから本製品の発送を行いたいと思いますので、あと少しだけ記事が続きますが、もう少しお付き合いください。 |
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さて、塗りあがったWiiを乾燥します。まずはセッティング。強制乾燥前にしっかり一晩放置(オーバーナイト)して自然乾燥を行い、十分に内部溶剤を飛ばしましょう。強制乾燥のタイミングが早いと表面乾燥が早まり、塗膜内部に溶剤が閉じ込められてしまいます。なるべく気温が高くない時に塗り上げ、多めに自然乾燥を取った方がいいでしょう。
■用意するもの■ 水とカップ 耐水ペーパー#2000 バフレックス エアーガン マスキングテープ コンパウンド ポリッシャー 綺麗な布 爪楊枝 ■理想とする環境■ セッティングボックス 強制乾燥機 乾燥設備取扱い資格(講習のみで取得できます) エアーコンプレッサー 乾燥前に行うこととして、指触乾燥まできたらマスキングを剥がしておきます。完全に乾燥してからだと塗膜とマスキングテープがくっ付いてしまい、剥がすときに失敗しやすくなります。まだ塗膜が完全に固まらないうちに必ず剥がしておいてください。またテープがついたまま長時間放置したり、このまま熱をかけたりすると、テープの粘着部が素材を侵す危険性もあります。この粘着部には少量の溶剤が含まれているので十分注意してください。 周りのマスキングテープを剥がしたところです。このまま安全な所にしまって一晩放置して帰ります。(私は3日放置しました。) さあ自然乾燥OKです。 これから乾燥機にかけます。 強制乾燥は60度×60分が基本ですが、まずは60度×30分で出します。一度にたくさん炙るとWiiパネルが変形する恐れがあるのと、クリヤーが固くて磨けなくなるからです。 乾燥機から出して室温にまで冷却したら、塗膜の一部を指でギュっと押してください。指紋の跡が塗膜に残らなければ磨いて大丈夫です。指紋が残るようであれば十分な乾燥を行ったのち、再度チェックしてください。 磨きの準備が出来たら水と耐水ペーパー#2000番を用意します。 耐水ペーパーに水を付けて… ゴミの付着している場所を慎重に研磨します。ゴミだけを研磨すれば良いのと、力を入れ過ぎて深い傷を付けないように注意してください。 結構小さなゴミが付いていました。 このように全てのパネルのゴミを除去します。ただしフロントパネルは磨きが難しいので、基本的にはゴミを取ることが出来ないと思ってください。 これからバフレックスで表面の傷を取り、肌を平滑にさせますが、角を研磨してしまわないように角の部分にテープを貼ります。 バフレックスを用意します。 水を付けて表面を磨きます。 研磨が終わったら一度エアブローして水を飛ばしてください。 角を残して表面をまんべんなく研磨し、先程のペーパー傷も除去しておきます。 ポリッシャーで磨く前にまた角の部分をマスキングします。面倒だと感じる方もいらっしゃると思いますが、磨きだけは失敗して角を出すと全てが無駄になります。これは自分の失敗も考慮して言うのですが、Wiiは絶対にマスキングしながら磨いたほうがいいです。 ポリッシャーにコンパウンドを付け磨きます。何度も言いますが、安物のコンパウンドはやめたほうがいいです。労力ばかり掛かってしまい大して綺麗にならないからです。これをケチるようなら、やらない方がいいです。 黒Wiiマジョーラ塗装(乾燥・研磨編〜その2〜)へ続きます。 |
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いよいよ本番の塗装です。これで全てが決まります。絶対に失敗は許されません。そのため準備は万全にして、慌てたりしないように注意しましょう。
■用意するもの■ ブラックベース マジョーラベース(アンドロメダ2) シンナー クリヤー ハードナー スプレーガン(メイジ・ファイナー、デビルビスFAN) ストレーナー ツナギ・保護具 エアーガン ■理想とする環境■ 塗装ブース ドライヤー付きエアコンプレッサー 強制乾燥機 気温20度付近 湿度70%付近 危険物第四類乙種免許 ツナギの下は全裸推奨(ゴミ防止のため) ■注意事項■ 静電気による発火に注意 勘違いしてる人がいますが、エアブラシでは塗れません。自動車用スプレーガン推奨です。 ■作業開始■ 絶対に保護具を着用してください!くれぐれも事故により目など負傷しないように。 まずはカラーベースの塗装からです。マジョーラはカラーベースがブラックですので、このベースを薄くするために黒Wiiを選んでいます。今回は特別に高分散型の高漆黒性ブラックを用意しました。シンナー希釈は100%が推奨です。それ以上希釈したほうが塗りやすいですが、溶剤分が多いとABS樹脂にダメージを与えてしまうかも知れないので100%固定がいいでしょう。溶剤テストは前回の一号機の時にやっているので今回はパスします。塗料密着のメカニズムの一つとして、この溶剤の溶解力によるスタックを期待します。溶解力が強すぎると旧塗膜を破壊するのでNGですが。 パーツのひとつひとつを丁寧にシリコンオフで綺麗に脱脂します。ここで手油などが付くとNGです。 シリコンオフを除去しゴミを綺麗に吹き飛ばしてください。もちろん身体じゅうのゴミも全部です。徹底的にチリやホコリなどをなくしてください。 塗装作業中は一人で撮影出来ませんので写真は少なめです。まずはブラックベースをバラ吹きしてハジキがないことを確認し、艶を出して2回塗ります。このときゴミが付着したら、ゴミの除去からやり直します。今回は塗装の紹介なので中研ぎはしません。塗り終わったら一度乾燥させます。指で押しても指紋が付かないくらいまで乾燥させてください。 次はいよいよマジョーラベースの塗装です。今回はコスモコレクションの「アンドロメダ2」を使います。こいつはクロマフレア顔料のシアン・パープルと言って、正面がシアニンブルーで斜めがパープルになる色です。 こいつを10回ほど塗装します。塗れば塗るほど発色が鮮やかになりますが、塗膜が厚くなるとパネルが組みつけられなくなったり、クリヤーを吸い込んでグロスが低下したりします。Wiiだとおそらく10回くらいが限度ではないでしょうか。薄く均等に丁寧に塗り込んでください。途中ちゃんと乾燥時間を入れ、塗膜が中膿みしないように注意してください。当然たくさん回数を塗りますから、それだけゴミも付きやすくなります。ゴミの付着には細心の注意を払ってください。 ただしフロントパネルだけは10回も塗ってはいけません。 このWiiの文字を透かせるためにギリギリの膜厚で止めてください。 ベースの塗りあがりはこんな感じです。こいつをしっかり強制乾燥させます。乾燥機がない場合は自然乾燥でもいいですから、しっかり完全に乾燥させ塗膜内の溶剤を飛ばしてください。ここで乾燥が足らないとクリヤー塗装後にブヨブヨしたりします。 さあ最後のクリヤー仕上げです。これの塗り肌で全てが決まります。今回は気温の関係上、口径の大きいガンを使用し、シンナー希釈を上げてしまったため、結果的に薄膜仕様になってしまいました。流さないように細心の注意を払って塗装します。 これもバラ吹きをしたあと、艶を出してまずは1回塗ります。いきなりドカ付けしないように。特に側面を流さないように注意してください。 乾燥するまでしばし休憩です。本当は一気に塗り上げたいところですが、中膿みを避けるためしっかりセッティング時間をおき2回目を塗ります。 2発目を塗り上げました。これはしばらく乾燥させたあとの画像です。 下処理のお蔭で表面の平滑性もまずまずです。 Wiiの文字もちゃんと残っています。まだまだ塗装したばかりで額縁っぽくなっていますが、完全に乾燥すると落ち着いてくると思います。このフロントパネルだけは磨けませんから、出来るだけ完璧に塗る必要があります。 ここからすぐには強制乾燥させず一晩放置(オーバーナイト)してください。季節によっては強制乾燥時に表面乾燥が早まり、塗膜内に溶剤が残る可能性があります。いい物を作りたいなら、じっくり時間をかけることです。 それでは次回は磨き工程の記事になります。 |


