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涙という名の夢まくら (23)
探しものが見つかればねー。
でも僕自身、探しものが何なのか解んないんだから、見つかるなんて・・・と思ってたら。。。
「バカタレ。お前はココへ何しに来た!」と掲示板が言ったから。
なんかムッっときて、僕はこう言った。
「何。何。何。何しに来たって何。」半分はそっちから呼んだんだろって、思ったから。
「やっぱり身勝手な奴だな!自分で決めたんだろ!」ってまた言うから・・・
「自分で決めたって・・・泣かずに寝ればこうなるんだろ。」って反発したら・・・
黒猫が「注意事項!」と言った。
「あ。何も考えてなかった。」
掲示板が
「やっぱりバカタレか。」と得意げに絶好調に甲高く言った。
「誰なんだ?お前は?」と僕は怒鳴った。
黒猫が「ご先祖様だよ。」と言った。
わざわざ、回りくどいことしないで、掲示板じゃなくて出てきて言えばいいだろう。
と思っていたら、黒猫は続けて・・・
「探しものが何なのか解らないから、それを探しに行く。それでいいじゃないか。
お前が、いじめられようが外れにされようが、見守り続けていてくれる者がいるってことを
お前は心のどこかで想ってたはず。涙を流し続けて何かを信じてたんだろ?
今は探しものが何なのか探しに行くんだよ。悩んでる場合じゃない。
開かれたドアを入る前の何も考えず『行くよ。』でいいじゃないか。
見つかっても、見つからなくても、俺は、お前には良い体験だと思うし。価値はあると思うよ。」
そうなんだ。クロの言うとおりなんだ。僕は『何かを見つけたい。』とずっと想っていた。
『それが何なのか解らないけど。解るまで。』と想っていた。
日常的ないじめの中で、小っぽけで、弱虫で、泣き虫な僕は想っていた。
家と学校の往復。これ以上ないという、ストレスを抱えて。
恐怖と屈辱の中で彷徨っている。同じ彷徨いなら、この夢の中で彷徨っていたほうが
良いに決まってる。そうだよ。良いに決まってる。(やっぱり僕はバカタレか。)
それに心も温かくなる。先祖と猫に心を読まれていても、さほど気にならない。
これから、この『夢の中』が僕にとって必要なことで、重大なことで
僕の人生にとって大切なものになるような気がしてきた。
僕は気持ちが自然と緩み、クロをきつく抱きしめていた。
草の匂いがタイトな心を潤してくれる。
僕は、ご先祖様に何か言わなきゃと思っていたら・・・
クロが「ご先祖様は、もう掲示板にいないよ。先へ進もう。」っと言った。
話しの途中で何処へ行く。ご先祖様も身勝手なんじゃないか???
そしたら、クロがすかさず「お前のご先祖様だから。」と。
「なるほど。」と僕は変な納得をした。
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