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人生で絶対に見るべき絶景」や「奇跡の絶景」などと表現され、
ここ数年テレビ番組やCMでも取り上げられることが増え、
その知名度が一気に上がった「ウユニ塩湖」
普段は真っ白な塩の大地に雨期の12月頃から4月頃に
だけ水が張り水面に空を映し出す現象が有名だ。
それがウユニ塩湖の代名詞である「天空の鏡」だ。
ウユニ塩湖は南米のボリビアにあり、日本からはアメリ
カの空港を乗り継ぎ、30時間以上かかる。
そしてウユニ塩湖は標高約3700メートル。
富士山と同じ程の高さであるため、高山病のリスクも高い。
それでもウユニ塩湖には多くの人々が集まる。
天空の鏡はドラマティックな光景を何度でも見せてくれる。
夕暮れ時はまだ青空が残る中、
夕陽に照らされた筋状の雲がピンクに染まり、
日が落ちる頃は燃えるような
オレンジ色の空を湖面に映し出す。
日中、水面鏡の上に立つと澄み渡る青空と真っ白な雲の
狭間に漂う感覚になる。
刻々と変わりゆく空模様は「その日その時間に
その場所にいる人だけが見ることの出来る、
とっておきの光景」なのだ。
新月の夜は格別だ。足元から星シャワーが降り注ぎ、自
分の体が星に包まれるのだ。
また満月の時に見られる早朝の「ムーンセット」は
この上なく幻想的だ。
月が沈む早朝塩湖一帯は銀色がかった青の
世界が広がり、水平線の低い位置に満月がぽっかり浮かぶ。
その姿は当然湖面に映し出されている。
朝日が昇り始め、朝焼けに照らされ、
月が沈みゆく西側はピンク色と銀色がかったブルーに深みが増す。
東を見ると朝日が顔を出し始めていた。
ウユニ塩湖はこれまで4回行った。
何度言っても感動的な光景を見せてくれるのだが
私が最初に訪れた2008年前と
4回目の渡航となった2016年では
ずいぶんと変わった。
増えるわかめちゃんのように「絶景本」が次々に増殖し
それに魅了された日本人がどっと押し寄せる。
現地ホテルは日本人のゴミや汚物処理で
大変と聞いた。
サービスの多様化で日本からドレスやタキシード
トリックアートグッズを持ち込む。
でも、荷物になるからと持ち帰らない日本人もいるとか。
宿泊先を「ゴミ箱」にしてしまうのだ。
誰が、塩水でドロドロになったドレスが欲しいだろうか。
また、何が何でも鏡張りを見たい日本人の要望に
答えるために、現地が身を削る思いをしながら
業務をこなしている現実も知った。
昔はウユニ塩湖に入るとすぐに真っ白な世界に出合えたが
今はかなり走らないと真っ白な世界には辿り着かない。
どういうことかというと、ウユニ塩湖に入る四駆が
増えたため、真っ白な塩の台地に茶色のタイヤ痕が
たくさん残っているのだ。
ウユニ塩湖は確かに人の人生を変えてしまうほどの
魅力がある。
私も4回目の渡航で初めて今のウユニ塩湖の現実を知った。
日本人がしたことは、日本人が尻ぬぐいしないと・・・
ということで、現地で活動している日本人もいる。
自分が訪れといて、こう言うのもおこがましいが
訪れる人がきちんとマナーを守ってからこそ
成り立つ「奇跡の絶景」ではないのだろうか、、、
と感じた。
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