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快晴の下、宮中三殿で執り行われた春季皇霊祭の儀、春季神殿祭の儀に参列し、御皇室の弥栄と五穀豊穣をお祈り致しました。 古来よりの儀式に参列し身の引き締まる思いでした。 ■ツイートする ■シェアする +--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+(2014.03.21[Fri] 12:04) ▼安倍晋三事務所携帯版HP http://www.s-abe.jp/ *メルマガの配信元です。 ■このメルマガの配信された21日、安倍さんはフジテレビ『笑っていいとも!』に出演。 翌22日の『朝日新聞』朝刊「首相動静」によれば今号配信の19分後に新宿のアルタに到着し、出演コーナー終盤では「司会のタモリさんとイチゴを試食」。 やり取りではタモリさんを「無形文化財」、『いいとも』を「国民的番組」と評したほか、「今度一緒に飲みましょうか」と誘いを受けたのに「長続きの秘訣を聞きたい」と応じたのは、この3月末に今の総裁任期の折り返し地点に至るというタイミングで、長期政権運営への意欲を示したものだったと受け止められるでしょう。 スタジオには国会議員では河村選対委員長、稲田行革担当相、池田佳隆衆院議員からの花輪が贈られていました。 安倍さんは自民党が野党になってまもない09年9月30日の『朝日新聞』朝刊紙上で「グローバル経済という現実に対峙しながら、日本経済を成長させていく」「小さな政府で成長重視の政策をとる」と語るのと同時に「伝統文化や歴史を大切にする姿勢」を訴え「日本は水を分け合って田を耕し、五穀豊穣を祈ってきた国だ」とも指摘していますが、本文には安倍さんのそういう「保守」観のうち後者に当たるものが表れているのがよく分かります。 ■集団的自衛権の行使を解禁する憲法解釈変更の閣議決定について、党内で慎重意見も目立つようになっており、高村副総裁が取り持って、安倍さんは議論の場として総裁直属で石破幹事長をトップとする新組織を今月下旬以降にも新設すると決定、それによって党内への配慮を示す一方、今国会中(6月22日まで)と予定していた閣議決定の時期がそれ以降にずれ込む可能性も指摘されるようになりましたが、21日の『朝日新聞』朝刊は、「いったん国会を閉じ、閣議決定した段階で閉会中審査を開く案も念頭に置」かれていることを伝えています。 それはすなわち、同記事に続けて「首相は、秋の臨時国会前までの閣議決定は譲らない考え」とあるように、集団的自衛権の問題で描くスケジュールを堅持することへの強い意志を示すものだと言えますが、同時に、官邸として党に対する主導権を維持すべく強気の姿勢を崩さず、妥協や譲歩を重ねはしないということでもあるに違いありません。 それは集団的自衛権の問題ひとつに止まらず、政権の命運そのものを見据えた姿勢であると言うべきでしょう。 前記事では党内の種々の動きについて、上記新組織や大島派の勉強会(20日)については官邸に近いだろうとし、一方参院は慎重な姿勢が強いですが、安倍さんが2月28日に参院幹部と会食を持ったのはそれ対する感触打診や布石かとしました。 新組織は上述のように閣議決定の今国会中という予定を遅らせかねない副作用を伴うものの、一連の政高党低に対する不満が党内に底流している状況ではむしろ必要不可欠な「戦略的譲歩」だったと言えるでしょうか。 高村さんはそもそも安倍さんと同じ考えで、先週相次いだ党内各派閥の勉強会について伝える21日の『朝日新聞』朝刊は、出身の大島派の勉強会(上述)では講師を務めて「十把一絡げに集団的自衛権を認めないのはおかしい」と語っています。 また、安倍さんが14日の国会で河野談話の見直し否定を答弁した際の質問に立っていた有村両院副総会長は参院比例区選出で神道政治連盟の支援を受けているほか12年総裁選では安倍さんの推薦人の一人となっていて、翌15日の『朝日新聞』朝刊が「参院幹部は「2人は主張が近い。綿密な打ち合わせがあったと思う」とみ」ていると伝えていますが(談話見直し否定を、考え方の近い議員との穏健なやり取りの中でするのと、野党議員に追及されてするのとでは印象が全く違うということでしょう)、その有村さんも大島派所属であり、派内で集団的自衛権にも積極的であるのでしょう。 他には東京都の尖閣諸島購入計画(12年4月発表)で当時都知事だった維新の石原共同代表と地権者を仲介、13年参院選では党の比例代表70歳定年の内規の例外待遇を受けて71歳で立候補し7選を果たした山東元科技庁長官も大島派で、安倍さんに近い考え方をしているかもしれません。 一方、会長の大島前副総裁は17日の総務懇談会で「(内閣の憲法解釈の)安定性や継続性、透明性」の確保を訴えて「慎重意見」を呈しています。 大島さんは、2月末に憲法解釈変更への批判を繰り返した公明党の漆原国対委員長に「理解を示し」(『日経新聞』14.2.27-19:05)たことがありますが、両者は07年8月から09年9月にかけて自公の国対委員長として連携、「頻繁に会合を重ね…親密な関係」(『産経新聞』14.2.5-21:54)であるとされるのであり、大島派では前会長の高村さんが新組織の設置で主に党内への配慮を主導し、今の会長の大島さんは公明党への配慮を意識しているということになるでしょうか。 集団的自衛権と公明党に関しては衛藤首相補佐官が1月25日に「私は公明党を取る」と述べて「公明党の理解を得ることを最優先するとの考えを示し」ていますが(『産経新聞』同日10:12)、安倍さんが特定秘密保護法や教育委員会改革そして集団的自衛権という、公明党が否定的な安倍カラー政策でもしかし自公の枠組みを基本としていくことは明らかであり、大島派には公明党とのパイプのある重鎮と、安倍さんに近い長州閥の長老とが奇しくも新旧会長に揃って、最小派閥ながらその中には与党内の縮図が現れていると言えるでしょうか。 ところで、2月15日7:55配信の『産経新聞』は安倍さんが「自身の人脈を巧みに駆使し…公明党を“操縦”しようとしている」と指摘しています。 すなわち山口代表とは「距離感が目立つ」というのに対して当選同期の富田幹事長代理や赤羽経産副大臣とは同月12日夜に公邸で会食、同日の国会答弁で集団的自衛権について「全て首相が答えていることに同意している。違和感はない」とした太田国交相を高評価していることも伝えられているほか、菅官房長官と漆原さんのパイプが指摘され、また公明党内についても、新旧代表の山口さんと太田さんの「距離感」が図示されています。 記事はそれを「責任野党」の発想と関連づけて「野党分断工作と同じ構図に持ち込もうとしている」、「背景には…野党共闘にくさびを打ち込むことに成功した経験もあるようだ」などと指摘しており、そうだとすれば、それは「分断操縦」が与野党関係と与党内関係ともで、そして後述のように党内でも岸田派に図られて、二重三重の“入れ子式”になっているのを見て取れると言うことでしょうか。 安倍さんは第1次政権期に06年総裁選で支持を受けた丹羽元総務会長および自身と距離のある古賀元幹事長が率いる丹羽・古賀派や、やはり距離のある山崎元副総裁の山崎派から多く閣僚や党役員を起用していますが、それらはほとんどが両派にあってしかし自身に近い議員だったのであり、「分断操縦」は安倍さんの政権運営手法の特徴であるのかもしれません。 さて、安倍さんは公明党に対してはほかに1月16日に山口県知事選の対応協議のために長州閥の高村さん河村さんとともに公明党で山口出身の桝屋政調会長代理と会談(時事通信、同日23:53)、また上田政調会長代理については「保守派議員」(メルマガ、12.4.14)などと高く評価しており、こちらもともに安倍さんとは初当選同期の両者も公明党内では富田さんや赤羽さんなどと同じような立ち位置にいると言えるでしょうか。 同『産経新聞』記事は、自公が対立していた教育委員会制度改革で公明党内の「取りまとめを行ってい」た富田さんに安倍さんがその場で「言質を与えたことで、公明党の意向をくんだ「折衷案」に大きく傾いた」という経緯を伝え、また上田さんについては安倍さんが第1次政権期に「教育基本法への「愛国心」明記にも賛成してくれました」(同上メルマガ)と紹介していますが、そのように、自公の間で齟齬の目立つ安倍カラー政策においても、相互に妥協しつつしかし確実に進捗しているのであり、自公関係には安倍さんのリアリストとしての面が実は端的に現れているのでしょう。 なお、衛藤さんは上記の通り「集団的自衛権で「私は公明党を取る」と述べた際、「野党の一部との連携も否定」「公明党の理解がなければ行使容認を断念するのかと聞かれ、「そうだ。私だったら(首相に)そう進言する」とも語った」(同上)とも報じられていますが、これは「責任野党」戦略で維新やみんなの党との気脈を保持する安倍さんや菅さんの方針から明らかに逸脱しており、官邸が自公関係を重視しているのをアピールするためだとしても、そこまで踏み込んで言及したのは、目を引きます。 官邸で「責任野党」戦略を主導するのは菅さんですが、衛藤さんが「野党の一部との連携も否定」したのは集団的自衛権に積極的でないということではなく、あるいは菅さんと考え方の違いや距離感があって、それを自公関係重視という原則に仮託して滲ませたものだったのでしょうか。 菅さんと衛藤さんはともに確かに安倍さんに近いですが、両者同士は果たしてどうなのでしょうか。 郵政民営化に関して、かつて衛藤さんはそれに反対して離党、05年総選挙では党の公認を得られず落選した一方、菅さんは推進派で第1次安倍内閣では担当閣僚の総務相に就任、今月には「責任野党」みんなの党の渡辺代表と連絡してJPの坂前社長などグループの全顧問を一掃するなど今も郵政民営化への反動阻止に努めているように、両者はコントラストをなしていると言えます。 また、衛藤さんが靖国問題に関連してアメリカに対し「失望」などと批判した際には菅さんがその「個人的見解」を注意して取り消させた(2月19日)ことも記憶に新しいですが、それや郵政民営化で見られるコントラストの背景には、両者の間にはおそらく対米観の相違のあることが窺えます。 衛藤さんが集団的自衛権に関連して菅さんの「責任野党」戦略に逆行するような発言をした理由は解せないですが、その根底には、両者の「保守」のそういう異質性を見ることもあるいは可能なのかもしれません。 さて、集団的自衛権に関連して存在感を持つ高村さんの出身の大島派の動向と、それから発展して自公関係については以上のように見られますが、他の派閥はどうでしょうか。 上出21日『朝日新聞』は安倍さんの出身の町村派は19日に勉強会を開き、会長の町村元官房長官が「派内を行使容認でまとめる考えを示し」、衛藤元防衛庁長官も17日の総務懇談会の後に安倍さんの方針を支持する考えであることが同夜のNHKニュースで報じられていました。 衛藤さんは、2月13日の総務会で前日の首相答弁を激しく批判し17日には改めて行使容認に反対した村上元行革担当相などと同じ総務の一人であり、安倍さんにとって、最近不穏な総務会における抑えということになるでしょうか。 一方、同『朝日新聞』は、「リベラル勢力を自認する」岸田派では、前会長で憲法解釈変更に否定的な古賀さんに近い金子元国交相が「勉強会開催を宣言した」もののそれで「同派の「反対色」が強まる可能性」が敬遠されるほか、ともに関係閣僚たる会長の岸田外相と小野寺防衛相を輩出していて「幹部の一人は…頭を悩ませ」ているとされますが、これは先述のように前身の丹羽・古賀派に対してなされたのと同じような「分断操縦」が奏功しているということにほかなりません。 集団的自衛権を積極的に打ち出すことは党内だけでなく野党陣営にも波紋を広げていますが、首相である安倍さんがまず、祖父の岸元首相以来の長年の持論を徹底する構えが、それを受ける党内各派閥、公明党、野党のそれぞれに対する優位を確保することに繋がるはずです。 (R) |

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