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【糖尿病体験入院】
CPAPを始めた2006年12月から約3ケ月後の2007年3月に、糖尿病のための体験入院(2泊3日)を行いました。
入院の動機は、それまでいろいろと食事に気をつけてダイエットしたり、ワーキングを行ったり、病院で軽い薬をもらって飲んだり(かなり忘れがちでしたが)したにもかかわらず、120〜130mg/dlで推移していた血糖値が急に150〜160mg/dlに増加し、「本格的に薬を飲んで治療をやるしかない」と決断したからです。
「体験入院は糖尿病治療には非常に効果がある」という話は、長年糖尿病と付き合ってきた母から聞いていたので、何とか治療の見通しを得たいというのが目的でした。
最初は、1週間くらいの入院を覚悟して病院にいったのですが、医者から、「2泊3日のコースがあるので、まずそれを受けてみては」と勧められ、そんな短期間で効果があるか半信半疑だったのですが、一応やってみることにしました。
実際に入院してみて、一番びっくりしたことは、ご飯(米)の量の多さです。
私の場合、入院時体重:70.6kgに対して、目標体重60.6kg、一日の食事:1840kcalと設定され、それに基づく食事が出されました。糖尿病の食事ですから、全体として量が少ないというのは覚悟していましたが、ご飯だけは毎食200gしっかりと出されて、実に「予想外」でした。
200gのご飯というと、中くらいのごはん茶碗に一杯(やまもりとはいきませんが、普通に一杯)はあります。かつてダイエットしたときの量は、今にして思うと100g以下だったので、倍以上の多さです。
その代わり、おかずは少ないです。ご飯の量に比べておかずが少ないので、どうしてもおかずが先になくなってしまい、最後はご飯だけが残ります。
そういう時どうするかというと、「ご飯をおかずに、ご飯を食べる」のです。ご飯は、口の中でよく噛んでいると、次第に味が出てきておいしく食べることができます。そういう時に、「みじめ!」と思うか、「これで寿命が延びる!」と喜ぶかは、気の持ちようだと思います。
この「ご飯をおかずに、ご飯を食べる」というこつが判ったのが、2泊3日の糖尿病体験入院の最大の成果と言っても過言ではないと思います。
世の中でよく言われるのは、「一日の総カロリーを抑えるには、炭水化物であるご飯の量を少なくするのが良い」ということですが、私の糖尿病体験入院で判ったことは、この「『ご飯の量を減らす』というのは、非常に間違ったダイエット法である」ということです。
私は、2泊3日の体験入院後、この「毎食200gのごはん」を続けてきて、入院時70.6kgの体重が、今は63kgに落ち着いています。
実は、9月に家内と2人でフランスに10日間の個人旅行をしたのですが、その時は、毎日美味しいフランス料理(赤ワインと肉料理が主体、それにデザート)でしたが、パンだけは常にしっかりと食べるように心がけました。因みに、ご飯200gは、食パンでいうと一斤を6枚に切ったパンの2枚分くらいに相当します。入院中は、パンのときは、ロールパンが3個も出てきたのにはびっくりしました。
もうひとつ、体験入院で学んだことは、「食事の仕方に気をつける」ということです。
まず、野菜・茸類をゆっくりとじかんをかけて食べ、そのあとでご飯とおかずを、これもゆっくりと時間をかけて、しっかりと噛みながら食事をする、というのが基本的な食事のとり方です。
私の場合、「インシュリンは十分でているけど、その効き方が良くないタイプの糖尿病」でした。ですから、入院中、病院の食事にしただけで、空腹時血糖が100mg/dl以下に下がりました。入院前に、朝、血糖値を測定して、140〜150mg/dlだったのが、うそのようでした。食事の効果がこれほどあるとは、正直、思っていませんでした。まさに「奇跡」とでも言いたい気分でした。
しかし、残念ながら、現在でも、食後の血糖値を十分に抑えるところまでは行っていません。「かくれ糖尿病」というのがあるそうで、空腹時血糖は正常でも、食後は非常に高い血糖値を示し、平均した血糖値が高いため、合併症を引き起こすのだそうです。
私も、インシュリンの効き方が悪い(または遅い)ため、食事をとると急激に血糖値があがり、空腹になるとインシュリンが効いて血糖値が低くなる、という傾向があります。入院時も空腹時血糖は十分に下がったのですが、食後の血糖値(2時間後血糖値)は、かなり高い数値のままでした。
この食後の血糖値を抑えられたときに、本当の意味で糖尿病が克服できたと言えるのだと思っています。
一度、血糖値が上がると、インシュリンの効きが悪くなり、インシュリンが出てきても血糖値が下がるのに時間がかかってしまいます。ですから、血糖値が上がる前にインシュリンを出して、インシュリンの効きが良い状態を持続させることが必要なのです。そのためには、吸収されても血糖増加につながらない野菜・茸類を最初に時間をかけて食べて、先にインシュリンが出るようにすること、また、ご飯・おかずをその後で時間をかけて食べて、インシュリンの出方/効き方が、ご飯・おかずの栄養分の吸収より先になるようにするすること、が重要です。
『まず、野菜・茸類をゆっくりとじかんをかけて食べ、そのあとでご飯とおかずを、これもゆっくりと時間をかけて、しっかりと噛みながら食事をする』という「食事の仕方」は、インシュリンを最も効果的に作用させるために非常に重要なことで、「かくれ糖尿病」的な傾向からの脱却には必須であると思います。
現在は、血糖値測定センサーの費用がそれほど安価ではないという事情も合って、食後2時間の血糖値はほとんど測定していません。したがって、この「食事の仕方」が具体的に、どう食後血糖値に影響するかは、私自身としては未知数です。当面は、2〜3ケ月の血糖値の平均値とされるヘモグロビンA1cの値(前回6.0%)の推移を見るしかないと考えています。この値が、あまり良くならないときは、また何か考えたいと思っています。
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