石川遼が15才でプロツアーで優勝、すい星の如く現れたのは2007年だったか。
そこから8年、一時は遼クン人気で高まった男子プロゴルフ人気が、女子と比べて圧倒的に低下している。
自分が社会人になってゴルフを始めたのも2007年。
ただし最初は仕事のつきあいで必要だからという理由で、プレーすることにのめり込むこともなかった。
その反面、ゴルフはテレビで見るのが好き、プレステでみんなのGOLFにはまっていたので、それ自体は全く抵抗はなかった。
当時、高校一年生でマンシングウェアの大会でアマチュアながら優勝したことは、今でも覚えているというか、たまにYouTubeで見返すくらいの衝撃だった。
優勝を決めたのはバンカーからのチップインバーディー。
入った後に手をあげて驚き、彼のニックネームでもあるハニカミの表情を見せたのは、鮮明に頭に残っている。
その後プロに転向、一年目のマイナビABCでプロ初勝利、翌年には4勝して賞金王になったと記憶している。
今はアメリカツアーを主戦場にしており、なかなか思うような結果が出ずに苦労しているものの、まだ24才、先にアメリカツアーで勝った同学年の松山英樹とともに日本ゴルフ界を担うスターだ。
なんて前置きはいいとして。
石川遼選手は、JTカップ3日目を10バーディー63というプレーで単独首位になった。
テレビを見れなかった俺は、彼のインタビューでプレーに関して知ろうと思いネットを見ていたら、プレーに関してではない記事に目が止まった。
石川選手は、最終戦にしてはギャラリー数も伸び悩み、盛り上がりに欠けると感じていて、そこから自分のプレーについて以上の時間を「日本男子プロゴルフ、ゴルフ界全体のあり方」について話したという。
俺はゴルフが好きで、今や仕事のつきあいだけじゃ物足りないほどゴルフを大事な趣味としてきた。
ただそういう人間ばかりではなく、むしろ逆にゴルフ人口は少なくなるばかり。
それでも、女子プロはイ・ボミ選手など人気選手の活躍と協会のプロモーション等の尽力もあり、試合数も賞金も増えている。
今の男子プロゴルフ界のていたらく。
その一番と言っていい大きな要因は、石川遼の存在だと思う。
当然、石川選手自体に何の非もないのだが。
石川選手が現れて以降、彼の人気におんぶにだっこで、本質的な部分で男子ゴルフをよくしようという改善はほとんどされていなかったのかな、と思う。
石川選手はアマチュアでの優勝、プロ転向以降、プレーだけでなくいろんな場面に露出し、広告塔として獅子奮進の活躍をしてきた。
彼自身、ゴルフ人気を高める使命を感じていたのは当然だろうが、何もかもを若い彼に背負わせすぎた。
石川選手は練習熱心で有名だが、彼が外に出ていた時間をもっと練習にあてていれば、なんて思いも俺にはある。
それだけ自分を犠牲にして作り上げたと思ったゴルフ人気が、彼がアメリカにいる間に無に近いものになっているのであれば、石川選手の虚無感は察するに余りある。
それでもなお、彼は嫌な顔一つせず、ゴルフ界のためにアメリカでの経験も踏まえ惜しみなく動き、発言している。
自分のプレーのみに集中したいはずなのに、プレー後はプレーに関するインタビューをこなして解放されたいはずなのに。
そんな彼に対し、心無い言葉でやじる外野は、本当に底の浅い人達だろう。
彼のプレーに魅せられ、自分よりはるかに若い彼の振る舞いに感心しながら、俺はここまでゴルフを好きになることができているのだから、彼を否定する要素は何もない。
カシオの借りを返し、最終戦で有終の美を飾っていただきたいものだ。
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