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◆ TOSHIさんの第3の人生の鍵になるものって何でしょう?
自分で経験してきたこと、例えば、おじいちゃん・おばあちゃんたちの施設にお邪魔して、日々関わってきたことや、学校も何百校とコンサートで行きましたけど、その教育現場。虐待を受けた子供たちの施設、少年院、そういう「現場」で僕は本当に様々な境遇に暮らす、生きる人々と直接、接してきた。
だから僕の場合はそういうダイレクトにやってこれた経験が今の僕の根っこになっている。だから20年前に経験したことと同じことを今経験しても、今はまた違うとらえ方があります。やっぱり自分で確かめていく、経験していく。
ましてや自分は事実無根のことでも、いろんなバッシングを受けたりしてきたじゃないですか。そうすると正義が本当は正義じゃないって思うことだってある。白が黒に思われることもあるし、その逆もある。
だから自分で経験をして、自分の感覚を磨いていないと「何を信じたら良いか分からない時代だな」って思う。
情報操作だって、たくさんされてるし、そこには人間のエゴや私利私欲や、その人たちのある種の一定の方向性が必ず入っている。
だから「中立にはなかなかものを見れないな」って自分のことも含めて思うんです。
だから、すごく楽になっていくんですけど、最初は恐怖もありましたね(笑)
だから「あまり地位や名誉や権威があったとしても、それだけでは判断できないな」と。「話半分で聞いておこうかな(笑)」と。それは人との関わり方も同じで、その人の角度ではそう思ってるかもしれないけど、参考意見にしか過ぎない。
だから事前に人から聞いていたけど、実際に自分で接してみると全然違う人だったとか、あるじゃないですか。
だから、少しものごとを引いて見たり、それは自分のことも含めて。
歌もそうなんです。僕ね、自分が歌っている癒し系の音楽大好きなんですよ(笑)。
自分が10年間やってきた音楽に自分自身が気持が入っちゃうんですよ。僕自身の心の傷とか葛藤のところとかを僕のプロデューサーが詩で書いてくれてるから。
だから自分は歌ってて涙が出てきたり、なんかこう、思いが入り込み過ぎちゃう。
ただ、ロックだと少し心が離れて歌える。
久しぶりにX-JAPANに戻って「I.V.」って英語の歌を歌っているけど、英語の歌ってあんまり感情が入らないんですよ。日本語じゃないから。
英語が分からなければ、ダイレクトに心に響かないでしょ。
だから割と淡々と歌えるんですよ。そうすると「良い」んですよ。
歌もあんまり気持ちが入り込みすぎると、まああえて、入れ込む世界観もアリかもしれないですが。
僕、自分のベストアルバムを作ったとき、歌い直したんですよ。それも初期のころに、自分が泣きながら歌ってるやつとか。
それをあえて、今の僕が歌ったんですよ。プロデューサーには初期のころに「入り込み過ぎてて気持ち悪いよ(笑)」って言われたのが、今になるとわかりました。
例えば変な話だけど、モノマネの番組とかあるでしょ。僕のモノマネとかしてテレビに出てくる人とかいるじゃないですか。あるいは、皆さんがカラオケにいって「TOSHIだ」って歌うとき、それをはたから見てると、「あ、かわいいな」とか「一生懸命やってるな」って思うでしょ。良い悪いは別として。
そのような「ファン的な感覚」の時は、本人になりきって歌うんです。
でもどこか変でしょ(笑)
以下略
http://aucfan.com/pr/toshi02.html
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