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■折れてしまいそうなほど薄いノートPC
発表された超薄型ノートPC「MacBook Air」
そして4つめとして発表されたのが「MacBook Air」。ソニーの薄型ノート「バイオTZシリーズ」を比較対象として、いかに薄いかをアピール。ジョブズは封筒から、MacBook Airをおもむろに出すなどの演出も施し、さらに1799ドルという攻めの価格で会場を沸かせた。MacBook Airは実際に触ってみると本当に薄い。カバンのなかに入れておき、満員電車に乗って周りに押されたら折れてしまうのではないか、と思うくらい薄くできている。
「光学ドライブは不要」と割り切ったのも斬新だ。CDリッピングの代わりにはiTunes、DVDの再生には iTunesの映画レンタルサービス、データのバックアップには「タイムマシン」があるから光学ドライブは不要なのだと、ジョブズ氏は語る。「ソフトのインストールはどうするのか?」という疑問には「ほかのMacの光学ドライブを共有できるようになっている」という答えが用意されていた。
これまでアップルのMacBookは、製品としての魅力はあるが「大きくて重い」というのが最大の弱点だった。日本でなかなかシェアを確保できないのは「持ち歩くには困難」というハンディもあるからだ。実際、MacBookをときどき持ち歩くが、いつの間にか手にタコができている。このAirならば、「MacBook tako」からおさらばできそうだ。
MacBook Airは、モバイル需要の多い日本市場をかなり意識した商品と言えるだろう。インテルチップを搭載し、Macだけでなくウィンドウズも使えるだけに、パナソニックやソニー、富士通などの軽量ノートパソコンもうかうかしていられない。
例年、ジョブズの基調講演の最後には「But, there is one more thing」として、とびっきりの目玉製品が発表される。「ここで、もしかしたら、3G対応iPhoneの発表かも」と期待したが、最後にランディ・ニューマンのパフォーマンスで基調講演は幕を閉じた。
■3G版iPhoneはいつになったら発売される?
結局、iPhoneに関しては機能強化が明らかにされただけで、3G版の投入、日本での発売などの話は一切なく、思いっきり肩すかしに終わってしまった。
今回、3G版について何も語られなかったところを見ると、やはり投入はもうしばらく先になりそうな気がしてならない。3G版ともなると、バッテリー寿命が短くなるため、そのマイナス面を技術的に克服するのにも時間がかかりそうだ。
さらに、昨年の発売から200日で400万台を出荷したというのならば、もう少しGSM版を売り続けて引っ張りたいと考えるのが自然かもしれない。いまのペースならば、昨年の基調講演で掲げていた「最初の18カ月で1000万台」という目標はクリアできる。このペースが落ちてきたタイミングで3G版を投入してテコ入れする、というシナリオを描いてもおかしくはないだろう。
NTTドコモ関係者も「いまは905iシリーズが好調なので、焦ってiPhoneを導入する必要がない」と話す。もし早期にiPhoneがNTTドコモから発売されるとなると、昨年末に905iを購入したユーザーが黙っていないだろう。特に割賦で購入したならばなおさらだ。
果たして、ジョブズ氏が「日本でもiPhoneを発売する」と発表する日はいつになるのだろうか。ちなみに来年のマックワールドは2009年1月5〜9日に開催予定。まさか、それまで3G版iPhoneを先延ばしになんてしないでしょうね、ジョブズCEO。
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMIT0f000016012008&cp=2
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