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宮部みゆきの原作は未読なのでナンとも言えないが・・・・原作・宮部みゆきファンには
とても不評な作品だったようだ。僕はそこまでヒドイとは思わなかったけど。
主演は中居正広、津田寛治、藤井隆、山崎努。
監督は「家族ゲーム」「失楽園」「キッチン」等の森田芳光。
この監督だというのを知っていたから許せた部分・・・というか監督のネームバリューに
僕が負けてしまった、というのも確実にある。
現在様々な情報が日々飛び交い、ネットを介せば手軽にそれを読み取れる時代がある。
確かに利便性で捉えれば僕には素晴らしい社会だと思う。
しかしネットのみならずデジタル社会の落とし穴というか、
情報処理の加速度は「感情」のコントロールを失わせるとも感じてはいる。
つまり、己の「感情処理」を・・・・例えば倫理感や常識を伴わない形で
対処してしまう、というか自分の目的達成の為ならば「感情」を排他し機械的に
いかに効率良く「処理」すべきか!?と考え得る人間を生み出してしまう可能性が高いと僕は思う。
ゲームに没頭する子供が死んでもリセット可能だと思っていたり
若年層の殺人や凶悪犯罪が増えるのをご立派なコメンテーターが「現代っ子」などと称するのも
コレに近いのではないだろうか??
そんな「現代っ子」を演じるのが中居くん。有り余る自己顕示欲を手に負えない頭脳明晰な青年。
人間の「本質」を見極めんとする挑戦的な目的達成の為に手段を選ばない。
誰しも抱く(と僕は思っている)悪意や残酷さ、人間としての醜さを妄想だけに留めず
行為としてどこまで実現可能なのかを「社会」に啓示し、そこに生まれる精神的作用を
自らをモルモット的に楽しむ描写はとても見応えがあった。
というか僕自身が妄想でやってみたい、と思う「画」がそこにあった。
まずこの中居くんが演じる主人公にある程度の共感が得られない人は不快でしかないだろう。
原作とどの程度の差異があるのかは知らないが、原作を読んだ人から不評なのはコレが理由の一つかな、とも思う。それと中居くんの演技力の無さ・・・というか人物像が「軽薄」なとこだろう。
そんなデジタル人間と対照的に描かれるのが山崎努だ。
上記のような「感情」を排他することなく「効率性」を求めない、己の行動原理は「感情」にある人物。若い中居くんがデジタル人間であれば初老の山崎努はアナログ人間である。
多少この対比が安易過ぎるとは感じたが・・・・・。
タイトルでもある「模倣犯」、作中において繰り返される「もほうはん♪」というデジタル音。
主人公のような頭脳明晰な人間が安易に陥る自己顕示欲的犯行と誇張され過ぎる危惧があったが
そんな不安はラストで消え去る。
あくまでも最初から計画通りの行為として、テレビの生中継で犯人と名乗り自ら選んだ「死」によって
追い詰められた故の「死」ではなく目的達成の為の「死」であり確信的さを感じられた。
そのシーンの緻密さに欠けるCGが不満を増大させてる、とも思うが
デジタルとアナログの対比、機械的人物と生身の人物の描写からみれば僕は森田監督の「あえて」だと
思ってしまうのは・・・・ネームバリューに負けているからだろうか(笑)
今回は久々に「真面目」に書いてみましたwハァ〜〜肩こった(笑)
映画では犯人の2人の演技が稚拙で犯行に至る描写の深みが感じられなくても
(尺の関係もあるだろうけど)ここまで楽しめたから原作を読んでみたいと思う・・・・
でもこの原作って上下巻で読むの疲れそうなんだよねぇ・・・・w
ちなみにMappiさんは中居くんの役をケンちゃんに演じてもらいたいのでしょうか??
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