やっぱり罠にはまった。 そんな気がする。 ふとした光景から人生の可笑しさを巧妙にとらえる森絵都マジック。 たとえばドバイのホテルで、 たとえばスーパーマーケットで、 たとえば草野球のグラウンドで、 たとえばある街角で… 人生の機微をユーモラスに描きだすとっておきの11篇。 森さんの新刊でした。 短編っていうか… ショートショートに近いような… そんな感じの短編でしたね。 ああ〜〜あるある!とか… わかるわかる!とかっていう部分もあれば… へぇ〜〜そうなんだぁ〜って思う部分もあったり… 森らんらしい、南に暮らす人々の話もあったり… いろんな物語が散りばめられていましたね。 架空の球を追う
少年野球の練習。コーチが真剣に特訓をする。 そして、フライの捕り方の練習で、架空の球を使うのだが…。 銀座か、あるいは新宿か 高校時代の友人で、年に2回、飲み会をしている。 今回は、半年前に離婚した友人が久しぶりに参加することになった。 いろんな議論をしながらも…場所は銀座か新宿かで白熱する…。 チェリーブロッサム 川沿いの遊歩道で早咲きの桜の木があり、そこでシャッターを押すよう頼まれた。 駅へと続く商店街のビニールの派手なピンクの桜の下でも、ある事件が…。 ハチの巣退治 ロンドンのゴルダーズグリーンの町にあるオフィスでは問題が起こっていた。 ボスが歯医者に行っている間に、庭のハチの巣を駆除しなければならないが…。 パパイヤと五家宝(ごかぼう) 駅ビルの中には、庶民的スーパーと高級スーパーが入っている。 今日は、高級スーパーな気分。そこで見かけた優雅なマダムについ…。 夏の森 百円ショップの店頭にカブトムシがあり、自由奔放に生かせてやりたいと購入。 一人で、「自由ホンポウな女になり」たかった小学時代を思いながら、公園の森に…。 ドバイ@建設中 お見合いクラブで知り合った石油会社の御曹司とドバイに旅行にきている。 彼はハゲだったが、カミングアウトしてから呆れたハシャギっぷり。 夜、ベリーダンスを見ているとき、隣の席で悲鳴が…。 あの角を過ぎたところに タクシーの中から、かつて通っていた居酒屋がパン屋になっていることを発見。 すると、そのタクシー運転手は、居酒屋の元従業員と判明。 運転手は、仕事をそっちのけで居酒屋の親方と連絡を取り…。 二人姉妹 元恋人に、付き合っている頃、「僕たちの子供が妹に似たらいいね」と言われた姉。 サッパリ型の姉とネットリ型の妹。なんとなくギクシャクしてしまう。 でも、気がつくと二人は…。 太陽のうた 族長の嫡男が外国人を連れてくる。家の中をみせてくれと…。 前に、それで問題が生じたので、断るのだが…。 彼らが失ったものと失わなかったもの バルセロナ空港内のリカーショップに、素敵なラベルの赤と白のワインがあった。 それが入っている火星まで持っていけるぐらい丈夫なはずの紙の箱の底は、 あっけなく抜けてしまい、そのワインを購入した夫婦は…。 「銀座か新宿か」みたいに… あんまり議論はしてなかったなぁって思いますね。 どっちかっていうと… 「銀座」って言うと、「そうそう、私もそう思ってたの!」ってタイプの友人か、 逆に、心では新宿と思っても、口にはできない何かを持っている友人か… そういう両極端な関係だったからかもなぁ〜〜ww でも、女ばっかりでいつまでも飲み食いできるっていうのは、羨ましいですね♪ 「パパイヤ」も… なんとなくわかるような気がしますね。 高級スーパーって、たまに行ってみたくなるんですよね。 この主人公みたいに、マダムにつられてカゴに物は入れないけど、 そういうマダムの買うものを、つい見てしまったりはありますよねww 1個千円もするのに、買っちゃったよ!\(◎o◎)/!みたいな?ププッ ( ̄m ̄*) 「あの角」は、無くなったお店がパン屋になってるって、 すぐにわかったけど… 新しいお店を見て、あれ?ここ、前は何屋だったかなぁ〜?とかって、 なかなか思い出せない私です(;^_^A でも、そんな無くなってしまったお店のマスターの自宅で、 お店のメニューを食べられるなんて… ちょっと幸せな気分ですよね♪ この主人公のカップルは、幸せだったかどうか?この後が気になりますね>< 「二人姉妹」は、 何に驚いたって…姉の元恋人の言動ですよ。 そんな妹みたいな子供が欲しいなら、妹と結婚したら?と、思います。 お姉ちゃん!別れて正解よ!なんてねww 私も、語り手のイトコのお姉ちゃんと同じで一人っ子だから… 姉妹のことはよくわからないですね。ププッ ( ̄m ̄*) 「彼らが失った…」は、なんか気持ちの良い話でしたね。 丈夫だと言ったはずの箱が壊れて、中身がパーになったんだから… 私なら、まずお店に文句を言いに行くだろうし… (正確には、ダンナに言いにいかせるww) 掃除だって、そのお店の人にさせるだろうし… なのに、この夫婦は、何もなかったかのように、 全てを自分たち二人で… (トイレットペーパーは勝手に持ってきていいのか?とは思ったんですがww) ホント、ワインとワインを買ったお金は失くしたけど… 失くしてないものは、大きかったですね。 他のも、いろいろ楽しかったんですが… 一番のお気に入りは、「あの角…」と「銀座…」かな。 「あの角」の、すごい偶然と、なんだか幸せな気分もいいんだけど… 対照的な、背筋が寒くなるようなラストは… 怖いけど、好きですねww どこにでもありそうな…
起こりそうな… そんな日常だけど、 森さんが描かれたら、なんとも不思議な、世界になるから…いいですね♪ |
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日常が
少し不思議な空間になる…。
森先生の作品って結構そうですよね♪
この本はまだ読んでませんが…う〜ん読むのが楽しみになりました(^^
2009/3/11(水) 午前 5:20
>ゆうちゃん そうですよね。日常なんだけど、ちょっと不思議で…
短編なんで、サクサク読めましたよ♪
2009/3/11(水) 午後 0:49
どこにでもありそうな出来事なのに、ちゃんと読ませる小説に仕立てられているところが森さんの巧さですよね。一個千円のパパイヤとか三千円以上のお肉はなかなか買えないですよね〜(苦笑)。私は結構ドバイのが好きでした。ラストの「彼らが失った〜」の夫婦は粋でしたね。こういう人間になりたいものです。TBさせて頂きますね。
2009/3/13(金) 午前 1:07
短篇こそ、その作家の力量がわかるというもの。本書は、森さんの上手さが光っていました。
どこにでもある風景を切り取り、心象風景を鮮やかに浮かび出すなんて、さすがです。
トラバさせて下さいね。
2009/3/13(金) 午前 9:13
>べるさん ドバイって、ちょっといい感じの所だと思ってたんですが…そこまで暑いなら、行くのは躊躇しちゃいますよねww
「彼らが失った〜」は、素敵な夫婦でしたよね。とても私にはマネできないですけどね(^o^;
TBありがとうございました♪
2009/3/14(土) 午後 9:24
>金平糖さん 直木賞受賞した「ビニール〜」より、こちらの短編の方が好きですね♪
普通の日常が、こんな風になるんだと思うと…さすがですね!
TBありがとうございました♪
2009/3/14(土) 午後 9:26
チュウさん、おはようございます!
森さんの短編は短編で確かにいいですね。
私の感想記事は辛口コメントになってしまいましたが、
でもやっぱり長編の森さんテイストな文章が好みですが、
これはこれでよかったような気もしてきました。
「ハチの巣退治」が1番好みだったです。
トラックバックさせてください。
2009/3/21(土) 午前 7:30 [ バニラ ]
>バニラさん 私も森さんの長編の森さんテイストは好きですよ♪
でも、短編でも短編のよさがあったと思ってます♪
「ハチの巣」の、なにやら不思議な爽やかさはよかったですよね♪
私も、好きですねぇ〜〜(⌒▽⌒)
TBありがとうございました♪
2009/3/21(土) 午後 9:22
森さんの短編は初めてだったけど、とても楽しく読めました!!!
「あの角〜」が一番ですか(爆)いや〜ビックリしました・・・私も好きですけどね。
「彼らが〜」のような老夫婦になりたいですね。
トラバさせてください。
2009/4/2(木) 午前 8:21
>mrtさん 「あの角〜」の、落としどころが好きです。(爆)
「彼らが〜」の老夫婦は憧れますが…私たち夫婦では、真逆の行動をとりそうな気がしますね(;^_^A
TBありがとうございました♪
2009/4/2(木) 午後 0:12
一番最後のお話にとても憧れましたvv
とってもバラエティに富んだ短編でしたよね!さすがぁ@v@
いまさらですがTBさせてくださぁい
2009/8/29(土) 午後 5:40
>きゃん♪さん あんな夫婦になりたいですよね。ま…うちじゃ、ムリだと思いますけど…ププッ ( ̄m ̄*)
TBありがとうございました♪
2009/9/27(日) 午後 11:03