宝塚市、蔵人(くらんど)素盞鳴神社(すさのおじんじゃ)のご紹介です。
御 鎮 座 地
当神社は、宝塚市の南部、西宮市との境界の仁川から、1kmほど北の旧蔵人村(くらんどむら)地区、現在の、高司(たかつかさ)町に鎮座されております。
南には阪神競馬場があり、東には武庫川が流れ広々とした平地となっております。
御 由 緒
当社の創建は不詳ですが、説明書きには次の通り書かれております。
かっては蔵人村(くらんどむら)は、武庫川のたび重なる決壊で、多大な被害を受け、古老達が集まり、
氏神として、素盞鳴命(すさのおのみこと)を奉斎し祈願したのが縁起といわれています。
当神社地は、孝徳天皇の御行座所の近くにあったことから、今でも美幸とか高司、御所の前等の地名が 残っています。
御 本 殿 は 1 7 世 紀 初 頭 の 建 立
本殿は覆い屋の中に納められており、外部からは見ることが出来ませんが、説明板には次の様に書かれております。
享保七年(1722)「蔵人村寺社改帳(くらんどむら、じしゃあらためちょう)」に
「本社表四尺五寸 御拝有 杮葺(こけらぶき)」と記されて、その寸法が現在のものと
合うことから、当時すでにこの本殿が存在していたことが確かめられる。
様式からみると江戸時代初期(17世紀初頭)の建立と推定できる。
細部手法にも桃山時代(16世紀末)のすぐれた手法がみられ、保存状態も良好である。
また本殿の左右にある相殿も17〜18世紀のもので、本殿を含め江戸時代の各時期の建築様式が見られる点でも貴重なものである。
「兵庫県指定重要有形文化財」
檻 の 中 の 狛 犬
本殿の裏側に、境内社が祀られておりますが、その並びに、狛犬が檻の中に入れられています。
これは、新しい狛犬に拝殿前の座をとられ、裏に追いやられた古い狛犬が、その恨みから毎夜毎夜、
境内を練り歩き、うなり声をあげるため、近隣の住民からの苦情が絶えず、やむおうえずオリを作り
収監したそうです。(NORIの独断と偏見の推察です)
この狛犬は砂岩で作られており、年代は不詳ですが、いい形をしておりますが、震災で破損したため接着修復がされたもので、風化破損を防ぐために屋根がつけられ、囲いの中に保存されています。
当社の氏子の方々の、暖かみのある心つくしが伝わってきます。
境 内 の 石 祠 に 丸 石 神
本殿の裏に石積みされた台の上に、石祠(いしほこら)があり、その中には大小の丸石があります。
丸石信仰は甲府盆地、山梨県が中心とされていますが、この関西地方にも稀に見られます。
神戸の神社では4社、芦屋・西宮で1社、そして宝塚でこの1社が確認されていますが、まだ他にあるかも知れません。
ご参考 :宝塚市高司二丁目160
阪急今津線 小林駅下車 東に12分
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