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(つづき)
で、肝心の排泄ケアなんですが、リハビリの成果もあって、ひどい便秘は解消されてきました。トイレでは介助が必要なので、おしりを拭く時に「うんち硬かった?、やわかった?」などと聞いて、便秘気味ならヨーグルトや水分をとらせて部屋の中を歩かせたり、下痢気味なら常に飲んでいる便を柔らかくする薬を飲ませないで、市販の整腸剤を飲ませたりしてお腹の具合にあわせて薬や食べ物を調節します。気持ちよく排便できたときは「うんちでた?よかったね〜」と明るく持ち上げるのも忘れずに(笑)
誰だって赤の他人にトイレの介助されたり、お尻拭かれたりするのは嫌だと思うんですね。あと、お風呂介助も。デリケートな問題ですから、相手が卑屈な気分にならないように、こっちが看護婦さんになったつもりでプロに徹して、明るい口調でお世話するのがポイントのような気がします。
「なんで私がこういうことをしなきゃいけないのか」などと疑問に思ったり、そういう心理の世界に入ってしまうと、自分が辛くなっちゃうので、ある意味、自分というものを捨てないと介護ってできないですよねえ。
「なぜ、私は介護をしているのか?」という問題は意味深淵なものがありますので、今日のところは置いといて、話を戻します。
あと、精神状態が安定すると身体の状態も良くなるんで、両親ができるだけストレスがないように、気分よく過ごせるように気をつけてます。
あと、便意がきた次の瞬間にもうでちゃった。という感じで、うんちを漏らす事を繰り返してたのですが、リハビリで脳の命令と身体の反応を強化できるような反復訓練をした成果か、便意がきても、トイレにつくまでに我慢して、トイレに座って出すということも、だんだん、できるようになって漏らす事も少なくなりました。これは、すごく時間がかかりました。
尿や便を漏らしちゃうという問題は、まず、よく観察して原因を探ることが大事だと思います。
うちの場合は、膀胱を摘出したので、おなかに付けた袋に尿が溜まるようになっていて尿に関してはさほど問題がないのは楽ですが、便に関しては、神経伝達機能に問題があったことと、義母が介助したときにトイレサインに気づかなかったり、ズボンを脱がせるのにモタモタしてしまって間に合わないという2点がありました。
そして、時間的に間に合わないというのは、まず、義父に「うんちのときは知らせてね。”おーい”でもなんでもいいからアピールして」と頼みました。しかし、頼んでもしてくれるとは限りません。
失語症の父は、話すことがおっくうで何事においても声を出そうとしないのです。ジェスチャーや目配せでわかってもらおうとするので困ります。そばにいれば気が付けるのですが、いないときは、どうしようもありません。義母も物わかりが悪くなっているので、そばにいても気がつかないことも多く、もたもたしているうちに漏れちゃった。という具合です。
義父が声を出そうとしないので(←ホントは声を出すのもリハビリなんだけど 涙)、義父がモゾモゾしたら「うんち?しっこ?」と即座に聞いて、即対応するようにしました。私がそうすると、義母も「うんちのときは早くトイレに連れて行かないといけない」ということが理解できたみたいで、私の真似をするようになり、義母の対応も少しずつ早くなりました。
そういうことを繰り返してるうちに、だんだんとうんちを漏らすことも少なくなりました。
しかし、普通便のときは間に合うのですが、下痢になったときは、どうしようもありません。
間に合いません。
ですから、下痢にならないように普段から気を使ってます。前にも書いたように、トイレの時の便チェックのときに「お腹の具合どう?ゆるくない?それとも便秘っぽい?」などと、細かくお腹の具合を聞いて薬の調節をしたり、食べ物もこれを食べたら下痢になるというパターンがみえてきたので、例えば、生玉子はすき焼き以外で食べると下痢をするんですね、なぜか。ですから、生玉子は絶対に出さない、卵はしっかり火を通すということで、毎朝の目玉焼きも硬焼きにして出してます。
あと、お腹の乳酸菌を増やしたほうが、お腹の調子が良くなるだろうと思って、毎日、プロバイオテクスのヨーグルトを食べさせてます。
あと、便秘がひどいと下剤を処方されるのですが、つい「今回は大丈夫かなあ?」と油断して使うと、ひどい下痢をして大変なことになるので、下剤は極力使わないようにしています。
こうやって、排便ケアに取り組んでいるうちに、下剤も使う必要がなくなってきて、そのうち便の調子も普通になってきて、下痢も便秘もしないようになりました。
また、ひどい便秘が解消された事で、ひどいイボ痔も解消されました。
便秘になり便が硬いとどうしてもいきむことが多くなり、痔になってしまうのですが、トイレ介助でおしりをきれいに拭いて、出血がひどいときには軟膏をぬってということを繰り返して清潔にしたことと、便秘自体の解消と両方の効果があったのではないかと思います。
老人介護で大事ことのひとつが、清潔さを保つことだと思います。
うちに来たときの義父は、身体中が水虫だらけで不潔極まりなかったのですが、ムトウハップ(←残念ながら現在は製造中止)のおふろに入れたり、水虫の薬をしっかり塗ってケアしたら、爪水虫以外は治りました。爪水虫は飲み薬を飲まないと治らないそうですが、ほかに脳の薬などたくさん飲んでるので、爪水虫の薬は飲まない方がいいと医師にいわれました。
お年寄りはお風呂に入りたがらないので大変ですが、なんとか、お風呂に入らないにしても、汚れたところだけでもキレイにして清潔さを保ちたいものです。
身体の不調が少しでも改善すれば、心も平穏になりますので
全体として、困ったことも減っていくという「プラスの連鎖」方向に
介護生活を向けていけたら介護者もだいぶ楽になると思います。
それが、大変なことなんですけどね(涙)
(つづく)
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介護
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お年寄りの介護をしていると、困っちゃうこと、大変なこと、沢山ありますよね。これまで自分なりに頑張ってきたことを公開して、同じような悩みを抱えている方の参考になればと思い「介護と排泄ケア」というお題でしばらく書いてみようと思います。けっこう、難しい問題なので、書くのに時間がかかりますので、ぼちぼち更新していきますので、よろしくお願いいたします。
私が脳腫瘍(父)と脳梗塞(母)を患った夫の両親と同居しお世話をはじめてから8年目になりますが、同居当初2年間は、両親の精神的不安定があったりで、なかなか信頼関係がうまく築けない状況でかなり苦労しました。
苦労のピークが、義父の排泄ケアでした。うんちを漏らしちゃったり、逆に便秘がひどすぎて、自力で出す事ができず、摘便しなきゃならなかったりで大変でした。さらにその横で義母がヒステリーやパニックを起こしているという状況で、こっちはもうヘトヘトでした。
「これは、どうにかしなきゃならないなあ」と思い、マンションの窓から見えていた老人福祉施設に自転車に乗って飛び込みで相談に行きました。アポなしイキナリの訪問にも関わらず、施設の方はご親切にお話を聞いて下さり、それだけでもすごく気分が楽になりました。老人介護のことは何もわからなかったので、いろいろ教えて頂いて、その後、両親は要介護認定を受けることができました。その方が、今も両親を担当しているケアマネさんです。
その時は、とりあえず義父の介護認定を申請して、認定がおりたら、介護用ベッドと、外にでることを嫌がったので訪問リハビリをお願いしました。便秘の原因は極度の運動不足だと踏んでいたからです。便秘解消の運動と自力での立ち上がりの訓練などで運動機能の向上と、反復練習によって、例えば「立つ」という脳の命令を身体に反応させる命令系統の回復を狙ってました。義父は、脳腫瘍の影響で右半身に不自由があり運動機能の低下や、高次脳機能障害もあり、記憶障害や失語症など、いろいろと不自由がありました。
義母も脳梗塞の後遺症で記憶障害があったし、おかしな言動もあって「もしかして認知症かな?」と思いながらも、とりあえずフツーに生活してました。
そうやって、介護関係者との信頼関係を作ってなじんだところで、義母も要介護認定を受けて、二人でデイケアにいくようになりました。飛び込みで施設を訪れてから2年ほどたった頃だと思います。
デイケアに関しては、両親が、外に出る事、知らない人が沢山いる場所に行く事を相当警戒していて、なかなか、行くと決まるまでには時間がかかりましたが、粘り強く、それとなくすすめたら、うまくいきました。無理強いは禁物です。出来るだけ、人に言われて仕方なく行くというのではなく、自分たちが決めたという風に促すのがポイントです。家族以外の主治医や介護関係者に優しく勧められるとその気になる確率があがるように思います。身内の言う事は、大抵ききませんから(涙)まあ、うちの場合はこの方法でうまくいきました。
これだけ慎重にことをすすめたのも、夫の両親ということがあります。そもそも、元気な頃からそれほど深いつきあいではなかったので(別に不仲というわけでなく、元々そういうドライな親子関係だったのです)二人のことはよく知らなかったし、向こうも同じだったと思います。
こっちは家族と思って接しているけど、向こうは「息子の嫁=赤の他人」っていう感じがあったので、そういうことは、口で言っても仕方ないことなので、日頃の態度で「この人は信用できる」ということを理解してもらうしかありませんでした。
(つづく)
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脳のお話のつづきなんですが、下記のエントリーで紹介したテレビ番組をぜんぶ見られる動画をみつけました。
http://blogs.yahoo.co.jp/delightful_mikan/59380024.html http://jikei-reha.com/
★磁気を使った脳リハビリ 1.m2p ★磁気を使った脳リハビリ 3.m2p http://www.youtube.com/watch?v=O4f4_wQCDaQ&feature=related |
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少し前に、こんな記事を書きました。 |
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友人のおりひめさんのブログで「夢の扉 NEXT DOOR」という番組で画期的な脳機能障害のリハビリを紹介してたと書いてました。 |


