認知症日記

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本日はこの話題です。

タイトル通りなんですが、高気圧酸素療法自身になじみがないのかもしれません。

高気圧酸素療法とは、大気圧よりも高い気圧(2〜2.5気圧)環境下に患者を収容し、高濃度酸素を投与することで、組織の低酸素状態の改善を図る治療法です。血液中の溶解酸素の増加と酸素による抗菌作用、加圧によって、様々な疾患に対し効果の発揮が期待できます。

写真のような透明な装置の中に90分前後入って治療する方法になります。

今回は1例のケースレポートになります。

雑 誌:Med Gas Res(2019:8;181-184)

著 者:Dr.Paul G.( Louisiana State University,USA)

5年前から認知機能の低下を呈し、過去8カ月でアルツハイマー病が急速に進行した58歳の女性患者。
FDG-PETでは、アルツハイマー型の全体的かつ典型的な代謝障害を示していた。

方法:週5回の高気圧酸素療法を66日間、計40回実施。治療気圧は1.15気圧で1回の総治療時間は50分間だった。

経過:
21回実施後、患者は活力と活動レベルの上昇、気分や日常生活動作の遂行能力、クロスワードパズルの成績の改善を示した。

40回実施後は、記憶力や集中力、睡眠、会話、食欲、コンピューター使用能力の向上、調子の良い日/悪い日比の改善、不安の解消、見当識障害の改善、フラストレーションの減少が認められた。振戦、深い膝屈伸、継ぎ足歩行、運動速度も改善した。

検査:治療後1カ月の反復PET検査では、6.5〜38%の脳代謝の増加を示した。

経過:高気圧酸素療法実施2カ月後、アルツハイマー病の症状が再発したため、その後20カ月にわたって薬物療法と継続的な56回の高気圧酸素療法を併用し、機能の症状レベルを維持した。

高気圧酸素療法は微小循環に働きかけることによって、アルツハイマー病の病理学的プロセスであるミトコンドリアの機能障害および生合成、アミロイド負荷、タウ蛋白リン酸化の抑制、酸化ストレスの制御、炎症の軽減に影響を与えることが期待される。

結論:高気圧酸素療法によるアルツハイマー病の症状改善とFDG-PETで実証された脳代謝の増加を同時に示した最初の報告例。Harch氏らは「高気圧酸素療法と薬物療法の併用により、アルツハイマー病を長期的に治療できる可能性が示された」と結論している。

1例報告ではありますが、高気圧酸素療法は比較的日本中に多くある医療機械であり、方法・適応も含めてよく知られています。今までの治療に加えるだけで一定の効果を示すわけですから、大変興味深いです。

高気圧酸素療法施行群と未施行群でのcontrol-studyが望まれます。

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