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癒しの温泉・なごみの宿を探せ
新年明けましておめでとうございます。年末は奥鬼怒・鬼怒川温泉3連泊の旅で〆ました☆皆様にとって良い一年となりますように!!

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この夏のみちのく一人旅において、私が最も楽しみにしていた湯巡りが今回紹介している『湯元不忘閣』です。
前回もお伝えした通り、宿を代表する復活の「大湯」が一番のお目当てだったわけですが、実は「大湯」以外にもどうしても入ってみたいというお風呂が別にありました。
男性が「大湯」に入れる時間帯は夜8時から朝8時までだったので、先ずはもう一方の憧れの湯殿である、その名も「新湯」から湯巡りを開始しました。
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目指すべき浴室は、客室から長い階段を1階まで下りて、更に地下へと続く階段の先にようやくたどり着くという、まるでタイムトンネルの中をくぐっていくような印象。
実は「新湯」とは名ばかりに、宿に現存するお風呂の中では最も歴史のある湯船を有し(何と400年以上も前)、かの伊達政宗公も同じ湯船に浸かっていたという、正に悠久の歴史ロマンを感じずにはいられないような文化財級のお風呂が待ち構えています。
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脱衣所は思ったよりも普通の佇まい。
埃を被ったようなかなり年代物の空間をイメージしていたので、ある意味ホッとした感じです。
期待と緊張が入り交じる中、400年前との時をつなぐ歴史の扉に手をかけました。
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目の前に飛び込んで来たのは、「究極の鄙び」と表現しても決して大げさではない趣溢れる浴室の姿でした。
日中でもほの暗いその浴室内には、厳かな「気」のようなものが充満していて、服を脱いでもなお襟を正して入らずにはいられないような雰囲気を感じました。
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永い歳月にも、決して崩れることのなかった堅牢な石組みの湯船の底には木の板が敷かれ、石と木の持つ素材の質感が見事に解け合っています。
注がれるお湯も、くせがなく一本筋が通った混じり気ナシの単純温泉。
湯温も適当で、正に伊達藩の御湯としての実力をしっかりと肌で実感することができました。
一人静かな湯浴みが、これほどまでよく似合う浴室はそう簡単には見つからないでしょう。
最初のお風呂から、私の心は完全に「不忘閣」に奪われてしまった感じがしました。
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素晴らしい「新湯」の趣に触れ、本当ならもっとじっくりと時間をかけて浸かっていたかったのですが、他にも魅力溢れる湯船が控えているということもあり、早速次の湯浴みに移ることにしました。
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続いては、一人でも気軽に利用することができる貸切風呂「蔵湯」です。
文字通り、蔵を改造して湯殿に仕立てたという比較的最近作られた浴室で、フロント前に置かれているこちらの木札が残っていれば空いている合図。
運良く空いていた模様なので、木札を手に取って貸切風呂へと向かいます。
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入口に目印の木札を置いて奥へ進むと、ご覧の通り見事な白壁の蔵が建ち並んでいました。
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外から眺めても、一見そこが浴室であるとは想像が付きません。
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一番奥にある蔵まで進むと、扉の先に貸切風呂「蔵湯」が待ち構えているという寸法です。
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そしておもむろに浴室内に入ると、これまた思わず息を飲むような素晴らしい空間が広がっていました。
先ほどの「新湯」とはひと味もふた味も違った、ジャパニーズモダンの世界そのものです。
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広大な空間には敢えて脱衣場など設けず、用意されているのはただシンプルな脱衣籠のみでした。
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底に落ちた針までも見通せそうなくらい清澄な湯と、まるで虹を描き出したかのように美しい木目が印象的な湯船。
こんなにも素晴らしいお風呂を、一人貸し切りで楽しむ時間の贅沢さといったらありません。
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恐らく10年後、20年後と、ますますその味わいに磨きがかかってくる浴室であることは間違いないでしょう。
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二箇所のお風呂で極上の湯浴みを満喫した後は、気分を変えて館内・外の散策へと繰り出してみました。
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玄関周りや、道路側から目にする宿の外観からは全く想像もつかないような個性溢れる世界が、館内至る所に広がっています。
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ふと足下を見やると、年老いた猫がのんびりと昼寝を楽しんでいました。
古い旅館には、どうしてこんなにも老猫が似合うのでしょうか。
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隅の方には、ご覧のような風情溢れる門がさりげなく構えていました。
表札を見ると、「永々湯主 大佐藤仁右衛門」という大層ご立派な名前が掲げられており、いかにも歴史のある湯宿といった印象を抱かせます。
この宿は屋号には用いていませんが、創業者の名前をそのまま受け継いで宿名や湯守の宿主に用いているような宿は大抵良い湯を持っていることが多いので、そういった点で見ると、正に『不忘閣』などはその名に恥じない湯宿であると思います。
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さて、宿へと戻り続いては館内の探索です。
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廊下の途中に、資料室も兼ねたような休み処を発見したので中へ入ってみました。
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かなり雑多な空間でしたが、何と自由にいただけるお酒やこんにゃくのおでん、更に柿の種などのお茶請けまで用意してあって感心しました。
この他にも珈琲やお茶などの備えもあり、この手の宿にしては珍しいサービス精神溢れる雰囲気が感じられて好印象でした。
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年代物の鏡に映し出される休憩処内の風景。
まるで時をそのまま閉じこめてしまったかのような感覚を抱かせます。
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そしてようやく初登場、こちらが休憩処の窓から眺めたかの有名な青根御殿の勇姿です。
現在は資料室として使われているそうですが、この様な風格ある建物を擁する湯宿の存在は、改めて古き良き日本の温泉旅館の魅力や素晴らしさというものを強く訴えかけてくるような感じがしました。
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また、湯治場だった頃の客室も見学できるようになっていて、ノスタルジックなムード全開の設えといった感じでした。
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続いて食事処も兼ねている本館の2階へ。
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襖で仕切られた個室、細く長くのびた木の床、歩く度に軋む音が心地よく耳に入って来ます。
大好きな『湯主一條』を彷彿とさせるような味わいのある光景でした。
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凛とした空気が漂う2階の一角。
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多くの文人墨客達も恐らく、こちらの空間に足を止めて窓の外に広がる眺めを楽しまれたのではないでしょうか。
かなり年季が入っていましたが、私の様にこういった雰囲気が好きな者にとっては、たまらない場所であると思います。
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道路側にも同じような休憩処が。
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また西別館側の宴会場からも、ご覧のように印象的な風景が楽しめます。
ちなみに私は参加しませんでしたが、朝食終了後には青根御殿の見学ツアーなども行われているそうです。
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一通り館内を見学した後は、夕食前の〆の湯として「御前湯」に入って行くことにしました。
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脱衣場には裸電球が灯り、館内の浴室の中でも最も鄙びた雰囲気を醸し出しています。
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そして浴室に入ると、これまた見事に私の心に訴えてくるような鄙びた檜の湯船が広がっていました。
こちらの「御殿湯」は大・小からなる男女別の浴室となっていて、夜8時と朝8時に入れ替えとなります。
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唯一シャワー設備が設けられているので、洗髪などをしたい人にはこちらで済ませるのが便利でしょう。
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窓の外は無骨な景観しか望めませんが、それがかえって鄙び度を増している感じでなかなか良かったです。
飲泉も楽しめる青根の湯は全くクセが無く、正に飲んでよし入ってよしの名湯であるような気がしました。
先の2箇所の湯に比べると地味な印象の「御殿湯」ですが、個人的には特A級の満足度です。
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長い湯巡りツアーを一端終了し、長い階段を必死に上りながら客室へと戻りました。
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次回へとつづく・・・。

  • 顔アイコン

    りんくさんこんばんは〜!
    ここ最近バタバタしてしまい、ちょいご無沙汰しておりました。
    湯元不忘閣、りんくさんのレポを楽しみにしていました。
    実はお部屋もかなり古びているのではないか、というイメージを勝手に持っていたのですが、意外にもお部屋、綺麗なのですね、更にお手洗いも付いているのに驚きました。階段は結構なモノですね(^^ゞでも、メタボ気味な私にとってはいい運動になって良いかもしれません。^^
    そしてお風呂、新湯も蔵湯も御前湯も、それぞれに個性があってとても魅力的ですね♪りんくさんが心奪われてしまうのがわかるような気がします^^蔵湯はよくネット上にも掲載されていることが多いですが、貸切のお風呂なんですね。こんなお風呂を一人占めできるなんて、贅沢♪
    新生大湯に入られたりんくさんのご感想も楽しみです!

    [ ポルポ ]

    2009/12/23(水) 午後 9:43

  • ポルポさん、こんばんは☆
    お加減いかがでしょうか?
    ボクも2日前から腹痛と微熱で苦しんでいます。
    明日から旅に出るっていうのに、何だか体の不調が多くていやになってしまいますねぇ。。。
    不忘閣、ボクが泊まった部屋はそれほどキレイでもなかったですが、メチャメチャ古いというほどでもありませんでした。
    でももし一人泊以外で再訪するなら4室のみの西別館の客室をぜったいに選びたいところです。
    やっぱり湯巡りを目一杯楽しむためにもそれが無難だと思います☆
    何しろ我々内湯派にはホントにため息の出るような素晴らしいお風呂がわんさかですからね、階段のアップダウンでばててる場合じゃないんですよっ(笑)。
    そしてここのお宿、お風呂はもちろんですが料理の方も結構豪華なんで驚きました。
    ポルポさんも最近はオサレ系のお宿に泊まることが多いでしょうから、たまにはこういったレトロなお宿に泊まってみると新鮮だと思いますよ♪
    自由にお酒も飲めるしねっ(^_-)

    ☆☆りんく☆☆

    2009/12/25(金) 午後 8:01

  • アバター

    蔵湯が特にいいですね〜。
    浴槽の大きさもゆったりしてて、ほの暗さもまた雰囲気あります。
    余計なものがないから、お湯が注がれる音に集中していられそうです。

    りんくさん、年末年始のお休みはどちらかに行かれるのですか?
    また来年も、癒し宿情報をお願いしますm(._.)m

    ちろっこ

    2009/12/31(木) 午前 0:25

  • 顔アイコン

    何だか迷子になりそうですね。本館の2階の写真、武士の控えの間というか、撮影セットみたいだ。
    俺も「一人旅してーな」と思う時がたまにあります。
    体調悪いのですか?私はとうとう今年は風邪もインフルエンザも罹らなかったです。

    [ ジャンキー ]

    2009/12/31(木) 午前 9:03

  • ちろっこさん、宿としてはちろっこさん達の趣向からは完全にはずれていると思いますが(笑)、ここのお風呂はホントに素晴らしいですよ〜♪
    そう、どのお風呂も眺望が効かない分みんなほの暗くて、お湯に専念できるような環境なんです☆
    年末は、鎌先温泉の湯主一條と休暇村乳頭温泉郷で〆の温泉旅となりました。
    新年は3連休中に伊豆の桜優雅という宿に訪問予定です。
    ちろっこさんには今年も大変お世話になりました。
    来年も引き続きどうぞヨロシクお願いしますね、どうぞ良いお年を〜(^_^)/~

    ☆☆りんく☆☆

    2009/12/31(木) 午後 6:06

  • ジャンキーさん、早速こちらにもありがとうございます(^_^)v
    昨日の送り出しは無事に終了したのでしょうか? 他人事ながらも興味津々でした(笑)。
    さて、こちらのお宿はホント侍気分での滞在でしたね。
    食事処なんか古びた襖の個室で、テーブルなどではなくお膳でいただいたので、一人旅の食事としては寂しい感じもしましたがシチュエーション的には正に殿様気分でしたよ(笑)。
    もう少し快適な住環境なら、歴史ロマンジャンキーさんにもおすすめできそうな気もしますが、その辺はもう一歩かな(^^;)
    これから大晦日恒例の格闘技をじっくり見ようと思います☆
    ジャンキーさんには本当にお世話になりました。
    どうぞ良いお年をお迎えください、来年もどうぞよろしくお願いいたしますっm(_ _)m

    ☆☆りんく☆☆

    2009/12/31(木) 午後 6:12

  • アバター

    桜優雅というお宿、何となく佇まいに覚えがあるのですが、新規オープンなんですよね。。
    ちゃんと覚えてるワケじゃないのですが、以前同じ場所に「河鹿庵」というお宿があったような気がするのです。結構ステキな宿だったのですが、その後クローズしたと聞いたのですが、もしかして、その場所に新しく「桜優雅」としてオープンしたのかなぁ。。

    ちろっこ

    2010/1/1(金) 午前 0:04

  • ちろっこさん、新年あけましておめでとうございます☆
    桜優雅、新規OPENですが以前の建物をそのまま利用しているとのことなんで、ひょっとしたら河鹿庵という宿だったのかも知れないですね。
    さすが詳しいなぁ〜(^_^)/~
    ちろっこさんがイチオシの奥飛騨の休業中の宿も今年辺り何とか再会してくれないですかねぇ。。。ボクもあのお風呂に入ってみたくて仕方がないんですよ。
    というわけで、めでたく年も明けたんでワタクシはもう寝ます(^^;)
    それでは今年もどうぞよろしくお願いいたします☆

    ☆☆りんく☆☆

    2010/1/1(金) 午前 0:37

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